七夕の天候に考える
2015/07/07記
 今日は七夕であるが、木更津から天の川を観ることが出来ないような曇り空である。土曜日(4日)の0:05に届いたメールは大雨・洪水警報が発令されたというものだったし(4:47のメールで解除が届いた)、今月1日には強風で一時的にアクアラインが通行止めになるなど、例年になく天候が落ち着いていない気がする。
 現在、日本の南部には台風9・10・11号が直線的に並び、揃って北西に向かうなど今後の気象も気になるが、先月7日から昨日までの30日間を整理してみた。使用するデータは例によって気象庁のアメダスデータで木更津の値から、日毎の降水量・日照時間・最高気温・最大瞬間風速に着目して、一覧表に整理したものが次の表である。  
 月 降水量
[mm/day]
日照時間
[hr]
最高気温
(℃)
最大瞬間風速
[m/sec]
6 7 0.0 3.9 24.6 7.1
8 0.5 3.9 24.5 7.4
9 18.5 0.0 21.4 12.3
10 0.0 7.8 27.1 8.8
11 0.0 2.4 26.7 6.4
12 21.0 0.1 23.0 5.7
13 0.0 2.0 28.2 6.1
14 0.5 0.2 24.7 7.9
15 0.0 12.1 29.6 7.0
16 0.0 0.1 25.6 5.8
17 0.0 3.7 27.5 7.1
18 4.0 0.5 24.6 11
19 6.0 0.0 20.6 11.1
20 0.0 8.8 26.5 8.6
21 0.5 0.2 24.4 4.8
22 0.0 2.7 27.0 5.7
23 0.0 7.5 28.9 8.0
24 0.0 12.7 30.0 8.8
25 0.0 7.4 28.9 8.6
26 7.0 0.0 25.8 4.9
27 3.0 0.0 25.8 7.0
28 0.0 8.2 29.6 11.9
29 0.0 6.0 26.4 6.7
30 0.5 2.8 26.7 7.1
7 1 18.0 0.0 26.3 23.8
2 8.0 0.6 23.9 9.8
3 97.0 0.0 24.5 13.9
4 5.0 1.3 26.6 12.6
5 46.0 0.0 20.7 4.9
6 29.0 0.0 20.7 6.6
最大 97.0 12.7 30.0 23.8
最小 0.0 0.0 20.6 4.8
合計 264.5 94.9  
 連日のように雨が降っていた気がするが降水量が0の日は14日もあり、およそ半分は雨では無かった。しかし日照時間が0の日が8日、日射しがあっても4時間以下の日が14日も有り、ともかく日射しが少なかった事が良く解る。
 30日間の日射時間の合計は94.9[hr]だったので30[日]で均すと3.16時間しか日射しがなかった事になる。最高気温も先月24日に30度を記録したのが唯一の真夏日で、25度に届かず夏日と成らなかった日が11日も有った。熱中症を心配する事より、農作物の育成や夏物の消費停滞が気になる状況である。
 
 気象庁では今年はペルー沖の海水温が高い「エルニーニョ現象」が顕著であり、東日本の太平洋岸では日照時間が短くなり冷夏になる傾向が高いと予報している。近年は観測史上最高というような猛暑が続いているので、少し気温が低いだけで異様に思えてしまうのかも知れないが1993年のような凶作による米騒動が発生しないとも言い切れない。
 凶作は農村地帯の疲弊を招く恐ろしいことであるが、一方では減反政策を止めたこともあり、全国的に古米、古々米の在庫は多く、単純に豊作を願う事もできない事が難しい。世界的には珍しいカロリーベースでの食糧自給率の向上といいながら、生産効率の高い米を作ることを躊躇うことの矛盾が嫌になる。
 因みに世界的には金額ベースの自給率を基本にしているようだ。従ってカロリーの低い野菜や食用でない花卉も換算されると、例えば高額で取り引きされるチューリップを作っているオランダなどは自給率の高い農業輸出国となる。食糧安保という観点も解らないわけではないが、貿易障壁が低くなる中で、農作物の輸出額から輸入額を引いて、どの程度輸入超過に成っているかという視点に移るべきだと私は思うし、木更津でも輸出可能な支援が必要と考えている。
 
 連日のように続く曇り空のため、山に行き意欲も湧かずパソコンに向かって、このようなとりとめのないことを考えて居たりするのである。