近隣市議会を比べる | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2017/02/24記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
かずさ四市の先頭を切って木更津市議会の3月議会が14日に開始されて10日が経過した。今回、近隣市議会の日程を調べてみると、来年度の市政運営を市長が表明する施政方針が行われる議会初日が全て休会中に重なることが解った。 今までも近隣市議会で行われる仲の良い議員の一般質問を傍聴に行くことはあったが、セレモニーが続く議会初日の議事の流れを見たことがないことに気付き、今回は3市議会巡礼の旅を行ってきた結果、様々に気が着いたことがあるのでここに記載したい(写真は君津市議会)。 まずは各市の傍聴者に配られる資料から読みとれる議会日程を比較する表を提示する。■は本会議の日で、■は委員会が開催される日をそれぞれ示し、日程は平日のみを記載している。 |
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木更津市議会で3月16日に地方創生特別委員会が開催され、君津市議会では初日に議会基本条例策定特別委員会の設置が議員発議されるなど、各市供に議会初日に配布した日程が変化していくものと思うが、あくまで初日の資料を元に作成した日程表である。因みに富津市議会の質問通告日は傍聴者に配られる資料では解らなかった(後日確認したところでは22日に通告であった。議会開始前なので記載されていないようだ)。 上記の表で木更津市における委員会の多さも目に着くが、気になることは補正予算等の平成28年度議案の審査日程である。 木更津市議会では委員会に付託されることもなく本会議で審査の上可決されることに対し個人的な十分な審査が出来るよう委員会付託をすべきと提案し、常に議会運営委員会で否決されてきた。それでも上程から議決までに6日間ほどの検討期間を設けているが、君津市議会では上程した日に議決を行っている。富津市も土日を挟んでの採決なので行政当局に質問する時間が無くて大変だろうと思う。もちろん両市議会とも資料の事前配布等で対応している事は解るが、市民からは理解しづらい日程だろう。 一方、袖ケ浦市議会では平成28年度案件は平成29年度案件より先に議決するものの、常任委員会に付託されて審議を行った結果として可決されるようだ。採決の時期も木更津市より3週間も遅い3月13日である。これでも行政の執行に問題がないのなら(現に袖ケ浦市はそうしているように)木更津市議会もこのような日程を執るべきではないかと思うのである。なお、袖ケ浦市議会では常任委員会が終わった後に一般質問が設定されている。そのため質問通告は木更津市より半月程度も遅くなるが、これは質問を終えてから気分を切り替えて委員会審査に望みたいような私にとっては逆に採用することを躊躇う日程である。 では次に傍聴者に配布される資料を比較してみた。木更津市議会は傍聴するわけにはいかないので議会事務局に頼んで入手した資料を基に比較している。 |
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陳情については近隣市で今議会に提出されていなかったので比較にならないが、議会で審議する内容を傍聴者にも示すのは良いことだと思う一方、極めて長い文章が示されたときや件数が膨大だったときにはどうするべきかと思うところである。 表紙の有無は趣味によるところが大きいので何とも言えないが、富津市の質素さは財政が厳しいと表明した市としての姿勢を示しているものと好感が持てる。しかし傍聴に来た市民に対して提案理由や補正金額を示す君津市や富津市の資料は情報開示責任を果たしているようで本市でも参考にせねばと思う。参考に君津市議会の資料の内、第19号と第20号の部分を掲載する。 個人的には事務局の負担を増やすことを望むものではないので議会運営委員会の資料もこの形式にすれば傍聴者資料とも兼用できるだろうし、そもそも議員には紙資料ではなくタブレットによるペーパレスを望むところである。その先には傍聴者もスマートホンやタブレットを持ち込んで資料を読めるように傍聴規則の改正まで検討するべきかも知れないと考える。 議案目録に専決処分の報告を「報告」として記載する市も有れば木更津市のように議場内だけの配付資料として口頭で報告事項は配布の通りですという市も有る事に気がついた。個人的には木更津スタイルに馴れているので一覧は要らないように思う。 また木更津市や君津市では議案の一つにしている人権擁護委員の推薦を袖ケ浦市では「諮問」としていること、木更津市では決算処理だけの水道事業会計が袖ケ浦市や富津市では補正予算として上程されること、議案番号の付け方も平成28年度議案の次に平成29年度議案としていない君津市や袖ケ浦市、予算より条例制定の議案番号が若い市ばかりであったことなど、近隣市でありながら差の多さには愕然とするばかりである。 また、議会の進行も個性があり、初日の比較だけで気付いた点を列挙する。なお、私が勘違いしている事もあるかも知れないので参考程度にしていただきたい。 |
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市民歌を歌うことや会期日程の決定前に議運の委員長が説明すること、予算概要を本会議の前の全員協議会で行うため本会議では予算概要の説明を行わないことなど、木更津市議会の運営は近隣市と大きな差があることを気付かされた。 議長が全国的又は県内の諸会議に出席している状況を説明する事は有意義であり、ペーパレスが始まったら君津市や富津市を見習い全議員に情報開示するべきだろうと思う。 最後に四市の平成29年度当初予算を比較したい。木更津市と富津市は配付資料からは解らないので、木更津市は私の議会資料で、富津市は高橋市長の読み上げた数字で整理した。単位は億円であり、百万円以下は四捨五入した。 |
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四市の一般会計の合計は1,134億円で特別会計や企業会計である水道事業を含めた総額は2,092億円に達する額である。これだけの事業費が有れば様々なことが出来そうだと思い、改めて四市での広域事業、ひいては四市合併に思いを馳せながら今回の長い文章を終わりにしたい。 |