政党と選挙に思う | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2017/10/03記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨日、民進党の枝野代表代行が「立憲民主党」という政党を立ち上げたという報道があった。管元首相や長妻元厚生大臣等、護憲派の民進党員がそちらに合流するようだ。参議院における民進党は存続政党であり籍を移動したという話しも聞かないので現在の所「立憲民主党」の国会議員は居ないが、今回の選挙では共産党や社民党との共闘が成立することになる政党が誕生したという事なのだろう。8年前は国民の期待を集め、2009年9月から3年3ヶ月に渡り政権を担った民主党が溶けていく歴史過程を見ていると思えば感慨深い。 それにしても解散が噂されてからの政党の流動化は激流のようで、政治に興味のない国民は投票の際に聞いたことのない選択肢が多くて戸惑うのではないかと思うほどだ。 そのような観点から先月28日の衆議院解散時点における各政党の国会における議席数をWikimediaで調べてみると、下表の通りであった。 |
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私が市議会議員に成った2007年には自由民主党、公明党、日本共産党、社会民主党及び沖縄社会大衆党は存在していたものの、現在の民進党は民主党という名であった。維新の党との合流で民進党に変わるときには政策議論も起きていたが、今回の選挙では施策や推薦候補者を希望の党に白紙委任するような形で選挙に突入するとは驚きである。 さて207年以降に国会議員を有し、立党や解党、名称変更を行った主な党を調べてみると、驚くことに30も数えられた。懐かしい名前も多いが、中にはその存在をすっかり忘れてしまっているものも多い。時系列的に整理すると下記の通りである。 |
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国民新党(2005.08.17-2013.03.27) 新党日本(2005.08.21-2012.12.16) 新党大地(2005.09.11-2011-12.28) →新党大地・真民主(2011.12.28-2012.11.28) 改革クラブ(2008.09.24-2010.04.23) →新党改革(2010.04.23-2016.07.10) みんなの党(2009.08.08-2014.11.28) 【2009.08.30 第45回衆議院議員選挙:民主党政権へ】 たちあがれ日本(2010.04.10-2012.11.13) →太陽の党(2012.11.13-2012.12.03) →太陽の党(2014.09.25-2015.04.30) 減税日本(2010.04.26-2012.11.27) 新党きづな(2011.12.28-2012.11.15) 国民の生活が第一(2012.07.11-2012.11.27) →日本未来の党(2012.11.27-2012.12.28) →生活の党(2012.12.28-2014.12.26) →生活の党と山本太郎となかまたち(2014.12.26-2016.10.12) →自由党 (2016.10.12〜現在) みどりの風(2012.07.17-2013.07.21) 日本維新の会 (2012.09.28-2014.09.21) →維新の党(2014.09.21-2016.03.27) 【2012.12.16 第46回衆議院議員選挙:自公連立政権へ】 結いの党(2013.12.18-2014.09.21) 次世代の党(2014.08.01-2015.12.21) →日本のこころを大切にする党 (2015.12.21-2017.02.07) →日本のこころ (2017.02.07〜現在) おおさか維新の会(2015.10.31-2016.08.23) →日本維新の会 (2016.08.23〜現在) 改革結集の会(2015.12.21-2016.03.25) 民進党(2016.03.27〜現在) 希望の党(2016.09.25〜現在) |
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自民党の人気が低迷し政権を失う前後には自民党から離党して結成された政党が多く、民主党が野党になった選挙のときは数多くの新党が結成されたことが解る。30も政党が出来ては消える中で、現在も残っている「新党」は参議院議員が1人だけの「日本のこころ」を含め5つだけである。新しいものに期待して裏切られてという歴史をひたすら繰り返してきたことが解る、悲しくすらなる歴史である。もっとも木更津市議会でも6年前には「フォーラム未来」「正栄会」という会派を廃止し、「羅針盤」「自由民主クラブ」「一新の会」など、新しい会派を立ち上げているのだから、趣旨は違うと言えども余り国勢のことを責めてはいられない。 今回の渦中にいる人達は、それぞれ言い分は有るだろうが、現象だけを見ていると『まずは当選するためには信念も捨てる』という様に感じらてしまう。その結果、国民には、政治家という人達は自分が受かることしか考えていない、と見られても仕方ないように思えてくる。その様な、政治に対する褪めた目が地方自治体の議会に向けられ、政治に対する信頼が下がり、優秀な人達が議員を志すという事が減るとしたら、民主主義にとっても危機である。 いずれにしろ1週間後には告示を迎え、今から19日後には今回の国政選挙の結果が出ているだろう。その後も離合集散が続くと思われるが、どの様な国家像を掲げるのかという点の見えないままに進むことだけは勘弁して欲しいと、選挙開始前に考えているのであった。 |