市道認定道路を調べる
2017/12/02記
 議会質問の日程が迫りながら答弁がなかなか帰ってこないので時間を持て余し、つい今回の議会に上程された市道路線を建設常任委員会時代の癖で調べて回ってしまった。
 12月1日の天気予報は曇り時々晴だったのに現地に着くと雲が重くなり、調査中には小雨まで降ってきたがタブレット端末を片手にデジカメで写真を撮影しながら色々と考えたので記載する。
 
 まずは開発行為で造られた4路線である。

2489号線

宅地数16区画

2490号線

宅地数11区画

2491号線(5区画)

2492号線(5区画)
 久津間・江川・本郷と、全て岩根地区の市街化調整区域の開発行為であり、合計37区画が新たに供給されることになる。この様な開発が続いているにも係わらず、岩根の地区全体で見ると人口は減少傾向にあるのだから不思議である。因みに久津間の宅地は価格も掲示されており、坪単価は15万円程度である。駅から近いとは言え、住宅相場が上がっている事を改めて感じさせられる。
 
 認定対象路線は全て「行き止まり」の道路である。先端に回転できる広場が有れば市道として認定する事は可能であり、袋小路だと通過交通もなく生活環境は静寂を守ることが出来る。しかし、入口の家屋で火災等が発生した場合、奥の住宅からの避難が困難に成るなど安全上の問題が生る。このような道路を解消すべく行政指導して行くべきではないかという課題については12月議会で質問する予定である。
 
 では次に潮浜地区の既存道路3路線である。  

4407号線

4408号線

4409号線
 これらの路線は建設から相当の期間が過ぎ、何故今頃認定しなければ成らないのかが疑問である。因みに近隣の道路は港湾管理の道路以外は全て認定済みであり、取り残されていた理由は委員会の中で明らかになるものと思う。
 
 次に千束台区画整理に伴う既存道路を廃止し、新たに認定される市道221号線と7094号線であるが、その道路の終点部分が区画整理の造成で無くなってしまったことによるものなので変更のない起点部分は写真を撮らなかった。
 なお、今までも起点・終点の変更は廃止して新たに認定する形式を執っていたが、その場合は新たな道路番号を着けていたように記憶している。同じ番号にすればと何度と無く言ったのであるが「ルールですから」と答えていたように思う。今回は何故廃止した路線と同じ番号なのか不明である。
 また、市道221号線は3桁の番号なので一級道路である。一部が国道16号線と重複しているのでその東西で市道を分割し、第二中学校の東側を通って谷間の集落に通じるだけの部分は二級道路に格下げすべきと私は考えるのだが、それは議論に昇るであろうか。なお、道路等級の問題も議会で質問予定である。
 
 廃止対象路線の中に、県の管理する主要地方道木更津末吉線に認定された、千束台の中央を通る市道128号線が含まれていない事が疑問であったが、完成部分の管理は県が行うもの、新規建設事業は県と市が協力しながら行えるように、市道として廃止はしない、重複認定路線にしておくという事であった。
 
 では次に千束台の区画整理で建設された24路線のうち前半の10路線である。

276号線

7938号線の1

7938号線の2

7939号線

7941号線

7942号線

7943号線

7944号線の1

7944号線の2

7945号線

7946号線

今回は対象外
 7940号線はうっかり写真を取り忘れたので9路線分の写真しか無い。因みに前出の7094号線と接続される路線なので一つの道路番号としても支障無いようにも思うが、区画整理で新たに造られた道と古くから有る道では舗装構成等が大きく異なるだろうから管理上は別の路線にする現提案の方が良いのかも知れない。
 
 7938号線は接続する相手方が工事中なので実質的に通行できない状況である。何故第一期工事の範囲にしたのか解らないが完成した以上は市に引き渡したいという事なのだろう。木更津市も基準財政需要額の算定に編入し地方交付税を受け入れるするため、道路を受け取っても損では無いだろう。
 それなら、上段の最後に示した写真の階段も完成しているのだから市道認定すれば良さそうなものだが今回は対象外である。認定しない理由はよく解らない。
 
 では最後に後半の14路線である。

7951号線の1

7951号線の2

7952号線

7953号線

7954号線

7955号線

7956号線

7957号線

7958号線

7959号線

7960号線

建売予告看板
 14路線といっておきながら、7947号線から7950号線の4路線は他の用事が入ってしまい、時間切れで調査せずに帰ってきてしまったため、10路線分の写真しかない。この4路線は敷地界に繋がる条件の厳しい路線が含まれているため、後日改めて現場を確認に行きたいと思う。
 
 区画整理境界を通り、調整池の堰堤も兼ねる7951号線は、既存の真舟団地側に道路構造上必要な法面以上の残地を残しており、将来の管理に問題を残しそうだ。隣接地の住民に対し払い下げの方法を教え、売却してしまうことが望ましい所も見受けられた。
 7960号線の舗装上に残る白い色は、多分セメントが流れたものと思われる。最後の写真にも有るように、区画整理事業の業務代行であった新昭和が「ウィザーズガーデン木更津千束台」と銘打ち新築一戸建て[第1期:全19棟]の販売に向けて建築工事を開始していた。全体計画は看板から99棟と読み込める。
 それ以外にも個人の建築主による工事も数多く見られ、今年度内には最初の新規入居者が引っ越してくるかも知れない。今議会には、この区画整理事業で生じた土地を千束台一丁目・千束台二丁目・真舟一丁目とする議案も上程されているが、千束台の住民は直ぐに増えてくることを予感させる現地調査であった。