JRの活性化に取り組む
2019/01/17記
 平成30年10月25日に『(仮称)かずさ4市市議会議員有志によるJR内房線・久留里線活性化連絡会議の設立について(依頼)』という文章が袖ケ浦市の福原議長(当時)より、各市の議長に送られ、11月9日に議会事務局よりタブレットで案内が届けられた。
 『巌根駅に快速列車を停めよう!推進協議会』の事務局長をしている私としては当然のように参加を申し込んでいたところ、木更津市議会における発起人の一人に成るよう議長から求められた。
 そして、日程調整が行われた結果、平成30年12月28日に発起人会議を行う旨の通知が届き、一昨日の1月15日に各市2人の議員が木更津市議会の会議室に集まり、発起人会が行われたので報告する。なお、各市の発起人と参加議員数は下表の通りである。
 
行政名 発起人氏名 参加員数 議員定数 参加率
木更津市 三上 和俊 近藤  忍 23名 24名 96%
君津市 三浦  章 保坂 好一 23名 24名 96%
富津市 岩本  朗 諸岡 賛陛 10名 16名 63%
袖ケ浦市 福原 孝彦 小国  勇 21名 22名 95%
合計 77名 86名 90%
 
 会議にはJR木更津駅の山口駅長や千葉支社の総務部企画室の職員も参加していただき『JR東日本グループ経営ビジョン 改革2027』という人口減少社会における旅客輸送サービスを維持しながら生活サービスを充実して、生活の豊かさを起点とした社会への新たな価値の提供を通じて経営の拡大を進めていくことの説明があった。
 
 その後、久留里線の輸送量が2013年から2017年にかけて13%〜21%も減少している状況の説明が行われた。これは久留里以北の状況で、久留里から上総亀山の間では本数が減少したこともあるが53%〜56%という大幅な減少で、軌道交通という大量輸送に適した鉄道システムが適切とは思えない状況に成っている事も説明があった。しかしその資料は公開しない約束なので、詳細はここでは控えたい。
 
 発起人会としては、木更津市議会の選挙が終わった5月頃に設立総会を行うこととし、設立の目的から考え、初回は亀山温泉ホテルといった久留里線沿線の会場で総会と懇親会を行うこと、また活動の資料代として会費を取ることなどを決めた。
 JRへの要望活動として、県下の自治体が要望を取りまとめて千葉県知事名で行う『千葉県JR泉複線化等促進期成同盟』とは別に行うことが出来るのか、また国土交通省等への活動を行うべきかといった点が今後の課題として調べるという事とした。
 
 久留里線については君津市を事務局に木更津市・袖ケ浦市の3市と沿線の各種団体で運営する『久留里線活性化プロジェクト実行委員会』という組織もあり、イベントや清掃活動等を通じて利用促進を進める活動もある。これらについても状況を把握してどの様に係わっていくかを検討するべきだろう。
 
 議員による今回の集まりは、長浦駅でのみどりの窓口設置や巌根駅での総武線快速電車の停車といった既存の要望程度には留まらず、沿線での人口増加を増やす都市計画やパーク&ライドを狙った駐車場整備といったJR以外での取組、内房線の大貫駅から佐貫町駅の間で部分複線とする事とか富津市役所近傍や木更津市大久保地先に新駅を求めるような現実的には難しい提案なども行っていくべきなのかなと個人的には考えるが、それも今後の総会での議案となってくるだろう。久留里線と並行したバス路線への補助を止めて鉄道へのシフトを図ることや、駅舎を公共施設と複合化することなど研究すべき課題も多い。いずれにしろ、四市で広域的な議員活動が始まることはとても良いことだと思いながら、取り急ぎの報告としたい。