4期目の選挙に出陣する
2019/04/14記
 本日、木更津市議会議員選挙が告示され、事務所前の駐車場になる空間を使って出陣式を挙行した。明日3歳になる娘は選挙初体験であるが多くの人々が居ながら、庭を走り回って私の横にやってくるとか、なかなかの大物ぶりを見せていた。
    
 式の中で決意表明を行うことになったので、当日の朝から話す内容を考え、文章にまとめたものを下記に示す。式の本番では原稿は読まないので、話した内容と多くの違いが生じているが、出陣式に来ることが出来なかった方々のため、概ねこの様なことを話したかったと報告するつもりで下記に記載させていただく。
 
 本日はご多用の中、私の出陣式にお集まりいただき有り難うございます。多くの人に支えられ、3期12年間を過ごしてまいりましたが、今回4期目に向かって再度挑戦させていただく決意を述べさせていただきます。
 
 平成も残り16日となり17日後からは令和の時代が始まります。30年前の昭和から平成に変わった頃は、日本経済も好調で、木更津市も東京湾アクアラインによる土地買収で地価が上昇し、現金が地域に溢れ、殆どの都市銀行の支店が木更津市に出店し、中心市街地にも多くのデパートがあって賑わいを見せていた頃でした。もちろん、その景気は地価上昇を前提としたバブルによるもので、木更津市も平成2年のバブルが崩壊以降は地価下落率連続日本一という不名誉な記録を建ててしまいました。アカデミアパークも進出企業が決まらず、多くの都市開発事業が行き詰まり、市でも土地開発公社が高額で購入した土地の借金が嵩み、私が初当選した12年前は、水越市長の元で財政再建の緊縮行政が続けられていたことを思い出します。
 現在の木更津市は財政再建が一段落し、バブル期に始まった土地区画整理事業により供給された住宅地に市外からの移住者が集まることで木更津市の人口も増え、金田地区には三井アウトレットを含む多くの商業施設が進出し、アカデミアパークでも92.3%の用地が売却され残り2区画を残すのみとなりました。新たに渡辺市長の元で、市民の積極的な参加を求める行政運営が続き、産業創業センター「らずビズ」やアクアコインといった全国の注目を集める展開も進んでいます。木更津市議会でもタブレットを活用したペーパレス議会に県内最初に取り組んだ他、議会基本条例の制定や政治倫理条例の制定といった取組で注目を集めています。この様に現在は木更津市に追い風が吹いている状態なので、この勢いを活かし、更に木更津市を誇りある街に育てていくことが私の使命であると考えております。
 しかし、その一方で、昭和40年頃の新日鐵進出に併せて整備されたインフラの老朽化が進むことでその維持費や更新費は嵩み、高齢化に伴う介護や医療に負担も増え、異常気象に対する対策事業も必要になる中、確実に進む人口減少社会の中で長期的には木更津市も人口が減る時を迎えます。平成になった頃は、経済成長に支えられ攻めの行政が行われていましたが、令和の時代は行政を如何にスリムにして次の世代に引き継ぐかという、撤退戦を強いられる行政運営が必要になります。
 
 その様な中で市議会議員の役割は、当然地域の声を行政に伝え、要望の多くが叶えられるように働かねば成りませんが、それより未来に引き継ぐ木更津市をどうするべきか、常に考えて行かねば成らず、保育園の民営化や学校の統廃合といった、反対意見が出るような施策にも積極的に取り組まねばならないものと考えています。
 先月の議会は今年度の予算や事業を決める大切な議会でしたので予算委員会に手を挙げ、千頁近い資料に目を通し、3日間、合計18時間の審議を行ってまいりましたが、選挙活動を優先して議員活動が疎かに成っていると感じる多くの議員が居たことは残念でした。また今回出馬する新人候補も政党で代替わりするものを除けば議会傍聴に来るものが見られず、本当に木更津市をどうにかしたいのか、という疑問があります。
 私は12年間、議員として地域のことはもちろん、市政のために数多くの提言を行い行政や議会を動かしてきたと思っていますが、選挙では有権者の皆様がどう判断するのかという審判の場になります。出陣にあたって皆様にお願い申しあげます。どうか皆様の御家族やご友人に対し、木更津市を良くしていくために近藤忍へ投票して、とお呼び掛け頂きたく思います。
 私の娘も明日が3歳の誕生日です。この子が大きくなる木更津市に負債を残すことがないよう、木更津市に生まれて育って良かったと思える街を残すよう、精一杯努力してまいりますので、皆様のご協力を重ねてお願いし出陣にあたってのご挨拶とさせていただきます。