幼児の就園率を調べる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2019/07/11記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先月の話になるが『木更津市では保育施設の新設が続いているようだが既に幼稚園に行っている園児数より保育園の園児数が上回っているのでは』と知人から質問を受けた。 幼稚園の施設に余裕がある状況で保育施設を増加させる事の問題点を過去の議会質問で取り上げている私としては、現在の状況を把握していないことが気になり、市に問い合わせてみた。 結論から言うと、時代が令和に変わっても、下表に示すように幼稚園の園児の数が保育園より多い状況が続いていた。 |
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表中の人口は平成31年4月1日現在で、保育園の数値は令和元年6月1日現在、幼稚園の数値は令和元年5月1日現在と集計の時期に若干の差がある事をご了承いただきたい。 市立保育園は桜井・吾妻・中郷・わかば・久津間・鎌足・請西の各保育園の7園の合計、民間保育園は木更津社会館・ゆりかご・ふくた・みやまのさくらの各保育園の4園の合計、認定子ども園は木更津みらい・長須賀・さとの・岩根(分園含む)・木更津むつみの各保育園の6園のの合計、小規模保育園はココロ・ソフィアキッズ(アクアとマリン)・木更津ぽんぽこ園・すきっぷ・市外の施設であるキッズガーデンひまわりの6園の合計である。市外の保育園は名前を列挙しないものの公立15園・私立14園の合計である。人数は少ないものの富津市の竹岡保育園や鋸南町の鋸南保育園に預けられている木更津市民の園児も居る。また、認定子ども園は木更津みらい以外にも5園が保育園から移行していた事にも驚かされた。従って当該欄の数値には保育の要件を満たさず、幼稚園の枠として入園している園児23人も含まれている。 幼稚園については市内の施設は全て民間の経営で12園の合計値である。市外の幼稚園は9の施設に通園しているようで、その合計である。 私が9年前になる2010年9月議会質問で使用した資料によると、当時の5月1日現在の幼稚園数は2,096人であったから、幼稚園に通う子どもの数は94人減少している。それでも3歳児以上では市内当該年齢人口の過半数が幼稚園に通っている状況であり、年少児の育成には無くては成らない存在である。 その一方、保育園に通う園児の割合は2歳児で32.6%に達した後はほぼ一定の値である。これは保育の要件に値する保護者の割合がこの程度であるからと考えるべきなのであろう。また幼稚園に通わせることが出来る年齢になっても預かり時間の関係や培ってきた人間関係などのために幼稚園に転園させる子どもは少ないと考えられる値である。 今回の集計からは企業所内保育施設や無認可保育施設に通う園児の数が抜け落ちている。市の認可ではないため正確な数値を把握できていないためであるが、行政として子育て環境を把握する事は必要である。特に、これから始まる保育無料化で増加が想定される無認可の保育施設については、保育環境の確認も含めた情報を把握し、行政は適切な情報公開を進めるべきであろう。 また、保育園と幼稚園を併せた園児の就園率は4歳で94%に達している状況を考えると、子育ての無料化はもちろん、幼児教育の格差解消のために義務教育年齢を4歳まで拡大する事も将来的には検討されるべきかも知れない。そんな事を含み日本の人口減少をどのように緩和できるかを考えている。 |