君津の選挙が終わる
2019/09/23記
 台風15号による停電や断水の被害が続く中、15日に告示された君津市市議会議員選挙は昨日投票が行われ、過去最低であった前回の58.07%を12.47ポイントも下回る45.60%、投票率の低下を率で表すと21.47%減という低い投票率の結果、下表に示す22人が当選する結果となった。
 
候補者名 年齢 政党 得票数 当選回数
1 下田 剣吾 38 2,340
2 佐藤 葉子 50 公明 2,079
3 加藤 喜代美 46 2,024
4 石上 塁 46 1,819
5 高橋 健治 56 公明 1,674 1(新)
6 三浦 道雄 73 共産 1,523
7 野上 慎治 62 公明 1,518
8 小倉 靖幸 59 1,475
9 鈴木 高大 47 1,473 1(新)
10 磯貝 清 61 1,377
11 高橋 明 68 1,303
12 松本 裕次郎 46 1,239
13 三浦 章 65 1,232
14 船田 兼司 40 1,156 3(前)
15 奈良輪 政五 71 1,150
16 橋本 礼子 66 1,141
17 小林 喜久夫 72 1,112
18 保坂 好一 55 1,086
19 須永 和良 42 1,043
20 鴇田 剛 72 1,040 10
21 村上 幸人 55 872 1(新)
22 宇野 晋平 29 861 1(新)
23 鴨下 四十八 66 816 -(前)
24 鈴木 良治 69 701 -
25 仲道 誠治 61 70 -(新)
 
 新人5人・現職18人・前職2人の25人で、定数を2人減らした枠を競った結果、新人4人・現職17人・前職1人が当選した。昨年の10月14日に行われた市長選に立候補した船田前市議は復帰を果たしたが、現職議長である鈴木市議が落選するという事態に私の気持ちも複雑な結果である。
 
 台風被害が顕著であるため現職18人は市長に対して選挙の延期の申し入れを行い、石井市長も選挙管理委員会に申し込んだのだが、任期満了までの時間を考えると延期することが出来ずに強行する事になったと聞く。その結果が投票率の大幅な低下で、市民は棄権という形で抗議したものと思われる。
 現職市議は立候補せずに選挙を無効にすることも検討したようだが、それを受け入れない新人も含めた数が5人となって選挙が成立してしまい、さらにその後に補欠選挙を実施知る事態になることが解ったので、奇策を執ることも出来なかったようである。
 
 私も9年前に東日本大震災の計画停電が行われる中で選挙を戦った記憶があるが、今回の候補者は瓦礫や倒木の片付けを手伝いながら申し訳程度に候補者が乗らない遊説車を日没まで回すなど、とてもやりにくい選挙を戦ったようである。
 とても気疲れしていると思うが、君津市の復興のためには休む暇もなく災害対応を進めなければ成らず、政治の空白は許されない。当選された方々には大変だと思うが、頑張っていただきたく隣接市よりエールを送りたい。
 
 改めて君津市議会の年齢構成を見ると私より年下が11名と半数を占めており、平均年齢も55.4歳という若い議会である。様々に新しい取組が行われ、それが木更津市議会の刺激になることで、互いに切磋琢磨して改善を積みながら、市民のためになる議会を目指して行けたらと願う。
 若いと言えば、次にかずさ四市の中で行われる選挙となる11月3日告示の袖ヶ浦市長選挙に、君津高校の後輩である粕谷前市議が8月末で市議を辞職し、立候補を表明した。42歳の若さに期待したい。現職の渡辺木更津市長・石井君津市長・高橋富津市長は私より少しだけ若いため、彼が当選すると全ての市長が私より年下になり、昭和39年2月に生まれた私が、それなりの年齢に達してしまったのだと感じさせる事態になっているのである。
 
 それでも時代は平成が終わって令和に突入している。君津市で当選された宇野議員は、かずさ四市では初の平成生まれの議員である。私も古いことを大切にしながら、常に新しい事に目を向け、時代の流れに置いて行かれないようにと願いながら、古い形態に成りつつあるHPという手法で思う事を書いている次第である。
 
 ※9/25に粕谷候補の画像を追加し、併せて若干修正した。