ナイジェリアが来る
2021/06/15記
 本日開催された総務常任委員会協議会において、木更津市がホストタウンを努めるナイジェリア連邦共和国のキャンプ情報が発表された。昨日現在の情報なので今後も変更になる可能性があり、現に今月9日に副委員長として議案説明を受けたときとは人数も入国日も変更になっている。来週の定例記者会見で市長から公式に発表される予定であるが、現在の情報を開示したいと思う。
 
 情報は今後も変わり続けると思うが、今日現在では7月6日に関係者の一部が先行して木更津に入り、7日には6競技の選手やスタッフ23人が木更津に到着してキャンプが始まり、最長で27日までオリンピック選手団は木更津で練習する予定である。その後、来月8日にパラリンピック選手団や関係者63人が木更津に入り同月28日までキャンプを行う予定である。
種目等 選手 スタッフ 入国日 選手村 滞在
1 バトミントン 3 2 5 7月7日 7月19日 13
2 カヌースプリント 1 2 3 7月7日 7月27日 21
3 体操 1 2 3 7月7日 7月19日 13
4 ボート 1 1 2 7月7日 7月19日 13
5 テコンドー 1 2 3 7月7日 7月19日 13
6 卓球 4 3 7 7月7日 7月19日 13
7月7日 小計 11 12 23
7 陸上 29 9 38 7月14日 7月24日 11
8 レスリング 5 3 8 7月14日 7月26日 13
7月14日 小計 34 12 46
役員・関係者 25 7月6日 7月20日 15
オリンピック計 94
1 パラ陸上 10 4 14 8月8日 8月23日 16
2 パラカヌー 1 2 3 8月8日 8月28日 21
3 パラボート 1 2 3 8月8日 8月23日 16
4 パラパワーリフティング 12 6 18 8月8日 8月23日 16
5 パラ卓球 7 3 10 8月8日 8月23日 16
小 計 31 17 48
役員・関係者 15 8月8日 8月23日 16
パラリンピック計 63
総  計 157
 
 ナイジェリア選手団はワクチンを接種してから来日するものの木更津市内での交流行事は行われず、ホテルと練習会場を往復する日々を送ることになる。
 ナイジェリアから木更津市にはキャンプ関係者のワクチン接種を求めているが、高齢者への接種が充分に行き届いていない状況で市役所職員に先行接種をすることが市民の理解を得られないと、今の所接種を見送るつもりのようだ。
 選手団はワクチンによって守られるだろうが、それでも一緒に行動していた市職員がオリンピック直前に高熱を出して倒れるような事態になったとしたら選手にも動揺が広がり、大会で最高のモチベーションが発揮できない可能性もあるだろう。
 JALやANAが職域接種を始め、自衛隊が行う都内の大規模接種会場の予約が埋まらない状況に至っているので、関係者も積極的に接種を行うべきだと私は思っている。
 
 ナイジェリアのサッカーチームは予選通過できなかったので上の表に示すオリンピック8種目、パラリンピック5種目となる予定であるが、そのため練習会場は近隣市の施設を借りることなく、現在の所は下記の場所を使用してもらえるよう提案しているようだ。
種目等 選手 スタッフ 練習会場(予定)
陸上 29 9 38 江川陸上競技場
パラ陸上 10 4 14
バトミントン 3 2 5 市民体育館
テコンドー 1 2 3 市民体育館剣道場
レスリング 5 3 8 市民体育館柔道場
カヌースプリント 1 2 3 小櫃川(小櫃堰公園)
ボート 1 1 2
パラカヌー 1 2 3
パラボート 1 2 3
卓球 4 3 7 金田地域交流センター
パラ卓球 7 3 10
パラパワーリフティング 12 6 18
体操 1 2 3 中郷アリーナ(ローバーズ)
 
 選手との交流は出来ないが学校で練習を見ることを検討しているようであるが期間は夏休みと重複する。江川陸上競技場には立派なスタンドがあり見学も容易だと思うが、屋内での練習はどうするのか検討が必要だろうし、小櫃堰で練習するカヌーやボートは逆に秘匿することも出来ず、市民の目に曝されることになっても問題はないのだろうか。
 
 他にも海外マスコミ対策やボランティアの確保など課題も多く、情報も連日のように変わり続けると思うので、市のHP上に特設頁を設けて常に最新情報をアップロードしつづけるとともに、適切に情報提供を行って貰いたいと担当には伝えた。
 市民との接触を減らした結果、木更津でキャンプが行われたことを知らない市民が増えることも残念であるし、ナイジェリアの国民にKisarazu-cityという名称が届かないことも悲しい話である。
 コロナが終了し、ナイジェリアの国力が上がって富裕層がアジア観光を考えたときに木更津まで足を伸ばして貰い、インバウンドに貢献してもらうような経済効果と、木更津市民には馴染みが薄いアフリカ諸国をナイジェリアという窓を通じて理解して国際的理解を深める教育効果が残ることが今回のキャンプのレガシーになると思うので、感染対策を優先しながらもキャンプを活用しなければ、単に苦労して予算を使っただけの事業になってしまうと危惧する。
 
 3週間後に訪れ、ほぼ2ヶ月間に渡って対応が続く事前キャンプを前に議会として、また江川陸上競技場の地元として、何か考え行動するべきなのかなと考えている。