最近の暑さに思う
2021/10/06記
 秋雨前線が東北北部に張り付き、その南側では気温の高い日が続いている。福岡市では昨日まで3日連続で夏日を記録したということで木更津市を調べてみると夏日には成らなかったものの28℃を越えていたことを確認した。
 
 そこで今回も木更津市請西南に設置されているアメダスの9月末から昨日までのデータの最高及び最低気温を調べてみると下図のようになっていた。
 
 8月が終わり急に寒い日が続いたものの、その後は逆に暖かな日々が付いたため、この一月は気温に大きな差が無い状況が続いていることが明らかになった。冬物の服を出そうとも思わないし、夜の布団も変わらないはずだと改めて納得した。
 
 因みに昨年の状況は下図の通りである。
 
 測定期間が10月22日までの長さであることや縦軸である気温の目盛り等に違いはあるが、昨年は確実に秋の深まりを感じることが出来たことがグラフから見えてくるのである。
 
 今年は9月上旬に訪れた寒波が異常だったと考えることが出来るが、それでも時々は昼間に蝉の声も聞こえて来るし、地球温暖化を感じざるを得ない日々が続いている。昨日も真鍋淑郎氏が提唱した地球気候変動モデルがノーベル物理学賞を受賞したという日本中に嬉しいニュースが流れたが、受賞した本人がモデルを策定したときに想定していた異常気象が、まさか現実になるとは想像できなかったというコメントが印象的であった。
 
 ところで真鍋氏は1975年にアメリカ国籍を取得している。計算すると44年間は日本人であったが、それ以降の46年間は日系アメリカ人だったことになる。評価される研究をしていた頃は日本人だったが発表した頃にはアメリカ人に成っていたので、報道も日系アメリカ人として伝えればよいのにと思っていた。
 
 今回のコロナワクチンを開発したドイツ人のウグル・サヒン氏はトルコ系であるし、ソフトバンクグループを率いる孫正義氏は韓国系日本人である。バックボーンを持たないものの方が努力して良い結果を生むことも世の中には多いと思う。木更津市では介護人材等の日本人の労働者を確保しづらくなっている職種に外国人材を導入しようとしているが、高度な研究や企業の運営、さらには政治経済の分野にも優秀な外国人が進出することは当たり前だと考えて受け入れる時代が来ていると感じている。
 
 ともあれこの陽気である。暖房のエネルギー消費が少ないことは良いことであるが、これから寒さを必要とする海苔などの育成に与える影響が心配である。気象変動モデルを応用して、人工的な環境変化を通じて世界の気象変動を抑制する手法が発表されてしかるべきだと思うし、それがサハラ砂漠やゴビ砂漠の緑化などで有れば国連が取り組むプロジェクトにするべきたと考えるのである。
 
 ポロシャツ1枚で仕事をしながら、今年は雪山を楽しむことが難しく成るのかななどと考えつつ、とりとめもないことを思っていた。