マラソンを見守る
2022/11/06記
 3日前に市政施行80周年記念式典やオーガニックシティフェスティバルを開催したばかりであるが、本日は4年ぶりのアクアラインマラソンが木更津市と袖ケ浦市を会場に開催された。
 
 私の自宅はコースの5km地点の近くにあるので、ランナーの気分を少しだけ味わうとともにコース上で準備を始めているボランティアに敬意を払うべく、7時半に自宅を出発してコースを遡って会場に向かった。途中まで人は少なかったが駅前からの導線が加わってからは歩行者の激しい渋滞に巻き込まれ、本部の福祉会館を経て商工会議所に着くまでに1時間半を要してしまった。
 
 
 
 アクアラインマラソンは1万5千人のランナーが集まる大規模なイベントで、開催地である木更津市と袖ケ浦市だけでなく、アクアラインの通行止めに伴う房総半島全体への影響も大きいが、それだけに注目を集め多くのランナーが一度は走ってみたいと思うマラソンであるようだ。私も体重が大幅に減少すれば走りたいところであるが、現在の状況で有れば膝や腰を痛めることが明確なことと、そもそもアクアラインの上で舗装工事を行っている時に自転車で走り回っていたので、特別貴重な体験ではないのである。
 
 商工会館に到着すると熊谷知事も到着したばかりであり、地元選出の高橋浩県議と記念写真を撮影していたので私も許可を得て撮影させていただいた。今回は熊谷知事がハーフマラソン、渡辺市長と袖ケ浦市の粕谷市長がフルマラソンに出場しているのである。
 先の君津市長選挙で敗れた鈴木荘一さんもフルマラソンに出場しているようで、政治家にはマラソンの能力を要求されないはずなのに、妙に肩身が狭くなりながら出発の時間を待った。
 最初は例年どおりに来賓席に着席して出発を見守るつもりであったが、今年は視点を変えたいと思い、先ずはスタートを商工会議所で報道陣が集まる屋上の一つ下である6階から俯瞰させていただくことにした。富士山も微かに見える秋晴れの中でスタートラインに多くのランナーが集まり、出発する姿は実に壮観であった。
 
 ただこの地点では一人ひとりを判別することは難しく、多くの知人が走っていることを特定することは無理だった。人並みが過ぎて下に降りると最後のランナーであるスパイダーマンのコスプレが通り過ぎるところであった。
 
 ゴール地点にあるイベント会場に移ると多くの知人がそれぞれの場所で仕事をしており、お世話になっている店のブースも多くて少しずつ買い物をして食事を摂ったり会場内に設置されている大型モニターで進行状況を見たりしながら、仕事のない立場で時間を過ごす。
 ハーフで優勝した小田選手がゴールしてからも1時間ほど会場内に留まり、フルの選手が帰ってくる頃を見計らって沿道に出ると何故かオスプレイが2機で飛んでいるところであった。注目を集めたいわけでも無いだろうに妙に気になった。
 ※ オスプレイはこの日に相模湾で開催されていた国際観艦式に出場しての帰路だったようである。当たり前だが目立ちたいわけではなく、世界12ヶ国にその姿を見せてきたという訳である。
 

 ゴール地点に近いので会場で流れている実況も聞こえ、フルマラソンのトップ選手がゴールする前に熊谷知事がハーフマラソンでゴールしたことを知る。結構足が速いことに驚いた。
 フルマラソンは2:25で三野選手が独走してゴールし、その後も続々と駆け抜けていった。女子選手も3位までゴールテープを張るように配慮していたが、女子3位の選手のためのテープを30位前後の男子選手が嬉しそうに切っていった。
 ゴールが続くので沿道から来賓席に移動してゴール地点の直前で拍手をしながら正副議長とともに見守りを続けたが、3時間を超えた選手のゴールを見届けずに再びイベント会場に戻り、人が増え始めたブースを見たり音楽を聴いて過ごす。
 
 14時を回ってから表彰式が始まるが、ハーフを走り終えた熊谷知事は他の公務に向かってしまったので千葉県の教育委員長が代理となり、木更津市と袖ケ浦市は双方とも市長が走っている途中なので副市長がプレゼンテーターを努めることになった。個人的にはハーフマラソンの女子の部で優勝した外国人選手が岩根西中学校のALTであることに驚かされた。聞けばケニア出身で陸上の経験者なので凄い人が英語を教えているのだと感じた。
 
 上の写真は表彰式の最後に全ての入賞者と県と四市のゆるキャラが記念写真をするもので、私も隙間から撮影させていただいた。
 
 表彰式も終えて歩いて帰ろうかと思ったが自宅の近くに車で帰る人を見つけて乗せていってもらう。潮見庁舎の近くから巌根方面に向かうには選手の通行のための交通規制道路と立体交差している国道16線バイパスを利用する以外に選択肢はなく、激しい渋滞に撒き揉まれて30分以上を要することになった。マラソンに興味のない市民は苦情を言う理由の一端を理解したような気がした
 ※ なお、私が国道の渋滞にはまっている頃、木更津市の渡辺市長が5時間22分で、袖ケ浦市の粕谷市長は5時間50分でフルマラソンを完走したと聞いた。二人とも開催都市の意地を見せた感じであり、その偉業に敬意を払う次第である。
 
 朝7時半に家を出てから8時間後に帰宅してから溜まっている仕事をしていると日没前から綺麗な月が上がり、午後6時前には花火が打ち上げられ私は自宅から眺めた。なお、この日の歩数は「らずFit」の記録で17,059歩に達していた。
 市の職員も最近のイベントで仕事が溜まっており休日出勤の代休も充分に取れないようだ。私が道路公団に入社した頃には夜間の除雪対応も加わり38時間連続勤務とか、年度末には3週間休みがないような事もあったが、時代は違うし精神を病んでしまうような状況になったら取り返しがつかない。
 充実した日程を送る中で十分な注意を払い「持続可能な」市役所を造ってもらいたいと願いながら多忙な日々を振り返った。
 
 ※は11月9日に加筆した。