第8波を検討する | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2022/11/12記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
都内では感染者が再び増加し始め新型コロナウイルスは第8波を迎えつつあるという報道を聞くことが増えた。インフルエンザの同時流行とかオミクロン株のBA5から更に感染力の強いBQ1に置き換わる可能性なども指摘され、制限緩和による景気回復に水を差すような話も多く、年末年始がどの様な状況になってしまうのかと心配な日々である。 現在、感染者の全数把握が行われていない中、千葉県は毎週金曜日に前の週の金曜日から前日の木曜日までの感染者数だけを発表するようになった。その形式に合わせて第7波の週毎の数値を整理したものが下表である。 |
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確かに先月27日の発表以降は感染者が増加気味ではあるが、前の波の拡大状況のような大幅な増加ではない。9月27日以降の日々の値が入手できなくなり、発表値を一日平均として換算し、人口10万人当たり一週間感染者数を求めたものが下図である。 図で明らかなように増加傾向は穏やかであるが、計算上は10月27日に80.0人まで下がってから再度上昇している。一昨年の状況で有れば人口10万人当たり一週間感染者が80人というのはステージVの基準であり緊張する値だが、昨今は麻痺しており上図の黄色のエリアを下回る日が来るとは想定できずにいる。 10月中の感染者数は推定629人で、9月の推定2013人に比べると大きく減っている。昨年は年が変わるまで感染者の少ない日々が続き、猶予をいただけたが、今年は平穏な日々が来るのか見通せない。一つだけ明らかなことは陽性者あまりに多くなり、感染してしまったと自己申告しても非難されることもなくなるように社会が理解できる経験を積んできたことだろう。 第8波が来ているようには思えないが、夏に経験したように何時になれば収まるのか解らないような拡大を経験することも覚悟せねば成るまい。インフルとの区分、春になれば花粉症との区分が難しくなり、日本人の服装にマスクが常識になる日々は当面続きそうである。顔の一部しか見えないと即座に知人を判断できない私の苦悩は、当面続きそうである。 |