ミナートを楽しむ
2022/11/23記
 木更津市では本年の市制施行80周年に併せ数多くの協賛事業が行われており、その一つとして木更津みなとぐちアートプロジェクト実行委員会による「みなとぐちARTWEEK」通常「ミナート」が木更津駅の階段を含む西口の15箇所の会場で11月17日から12月4日まで開催されている。
 これは今年度当初からアーチストが市内の学校の児童・生徒とともに行ったワークショップの作品を市民に公開することも兼ねており、芸術の秋に相応しい企画なのであろう。
 
 初日である17日は10時から議会運営委員会、13時半から都市計画審議会が駅前庁舎で開催される日程であり、おまけに良く晴れていたので昼休みを利用して散策を開始した。
1.@石城麻衣×木更津総合高校@木更津駅【無人】
 最初は木更津駅の階段アートを見学する。全ての会場には作品解説や必要に応じて鑑賞の方法などの案内も置かれ、15箇所中の10箇所には人も配置されていた。これは借用している施設の管理を行うことと、多くの人が回遊することを目的に実施されているスタンプラリーに対応するためであり、実は私もHPからダウンロードしたスタンプラリーカードをプリンターで印字して持ち歩いたが、主要な場所ではカードも配っていたようだ。
 
 木更津駅には昔から自由通路のみなと口側に華道の方々の協力で花が飾られ、令和2年12月16日からはアーチストの増田セバスチャン氏により装飾された駅ピアノも加わり、小さな芸術拠点である。駅舎は古く無骨であるが、細かなところにJR職員の気配りも見られ心地よい。個人的には貴重な転車台を見学できるスポットを設けるなど、駅の公園的活用も期待したいところである。
 
 いちいち、こんなことを記載していたら15箇所の報告が終わらないので矢継ぎ早にこの日の見学箇所を列挙する。
2.B宗政浩二×暁星国際小学校@みらいラボ
3.C矢成光生×真舟小学校@久留里屋商店
4.E荒木美由×南清小学校@旧保険相談センター
5.F西村陽平×富来田小学校@ヤマニ綱島商店
6.G小林雅子×請西小学校@紅雲堂書店
7.D関 直美×清川中学校@愛染院
8.N加藤 修×鎌足小学校@富士見通りアーケード【無人】
 この日は昼休みの時間が限られているの半分ほどで終了し午後の業務を行った。
 
 19日のこどもまつりの日にはイベントを見学するついでに子どもの作品を見学に来た家族連れが多く会場を訪れたことであろう。私はこどもまつりとナチュバルで忙しくミナートに足を伸ばす余裕はなかった。なお、八剱八幡神社・證誠寺・光明寺・愛染院といった寺社だけでなく、市指定の重要文化財であるヤマニ綱島商店を始め久留里屋商店や木更津会館(見番)など、木更津市の歴史も建物から感じられる会場も多く、これを機に木更津のことを知る人が増えることも狙える設定だと改めて感じるが、多くの会場ではこどもまつりとの両立には苦労されたものと思われる。
 
 こどもまつりの翌日には天気が悪くなり、月曜日も天気の回復を待った。22日に駅前庁舎での打合せを終え10時半より後半戦を開始した。
9.M宗政浩二×暁星国際小学校@光明寺【無人】
10.K斉藤英里×木更津第一小学校@木更津会館(見番)
11.J石城麻衣×木更津第二小学校@證誠寺
12.H刈込芳一×木更津総合高校@鳥居崎海浜公園【無人】
13.I宗政浩二@鳥居崎海浜公園富士見大橋下【無人】
14.L加藤 修×鎌足小学校@八剱八幡神社
15.A永津 守×波岡中学校@中央公民館多目的ホール
 
 無人会場を除く10箇所でスタンプを貰ったカードを多目的ホールの入口で示し、景品として右のA5番用のクリアケースとシールを貰ってミナート見学は12時前に終了した。しかし、宗政浩二さんの作品であるIとMは光の反射を利用したものなので晴れた日の午後2時頃に再度行かねば真価が分からないものである。この日は午後から市原歴史博物館を見に行くつもりだったので期間中にもう一度足を伸ばさねば成らず、26日に鳥居崎公園の研修を行うときに晴れてくれることを願う。
 
 15箇所の会場に11人のアーチストが8小学校・2中学校・1高校でワークショップを行い、多くの関係者の元にこのイベントは営まれている。企画は悪くないと思うのだがギャラリーは極めて少なく平日ということもあるが、この日の午前中に多目的ホールに来ている人は一桁のようだった。11時頃に到着した木更津会館は私が最初であったが、10箇所の人件費を観客数で割り戻すと、結構な額になりそうである。
 芸術を金額だけで捉えることの無謀さはよく指摘されるが、多くの人が見に来ない(評価しない)ものに公金を使うことの理解は得難いのも事実である。街中に幟は多く出ているがSNSでの発信なども課題だと思う。今日から残り11日間である。是非とも多くの人が訪れて、木更津市では良いイベントが行われたいたと評判に成って貰うことを願いながら今回の長い記録を終える。