岩根西が変化する
2022/12/27記
 年末である。我が家でも大掃除の準備作業を始めているが、山奥から数年前の資料が発掘され、内容を読んだり必要な部分を抜粋したりしていると作業が全く進まない。早めに終えたら意見公募でも記載しようかと思っていたが、多分明後日まで何も出来そうもないと達観するに至っている。
 
 昼間に近くを回ると多くの建設現場が佳境を迎えていた。木更津市では金田東西地区の開発が目を引くし、街中でのマンション建設や鳥居崎の新たな商業施設も注目を集めており、南部では畑沢地区に新たな火葬場が開設されるなどしているものの岩根西地区でも変化が進んでいるのである。
 江川総合運動場における新たな野球場とサッカー場の建設が行政による工事であるが、民間の工事も盛んであり、江川地区ではスーパーと薬局等の複合施設、中里地区では高砂から移転する玄々堂クリニックが、それぞれ鉄骨の姿のまま年を越しそうだ。農地転用を行った多くの宅地では住宅の建設が進み、3月からは巌根駅で人道跨線橋にエレベーターを設置する工事が動き始めるし、様々な場所から鎚音が聞こえてくるだろう。
 

江川総合運動場(サッカー場)

江川総合運動場(野球場)

江川のスーパー等複合施設

中里の玄々堂クリニック
 
 これらの建設現場でも多くは明日が仕事納めになる。バブルの頃に東北から出稼ぎに来ていた若い大工さんや職人さん達は15日の成人式が終わるまでは現場に帰ってこなかった。20日以上の長い冬休みを故郷で過ごして、関東に戻ってきたら土曜や祭日にも休まず全力で仕事をしていた記憶がある。それから30年が経過して出稼ぎという言葉も珍しくなり建設現場には若者の数がすっかり少なくなってしまったように感じている。
 
 また、用事があって昼前に中学校に電話したが既に冬休みに入っており多くの職員は年明けまで出てこない。学校のある間はとても忙しい教員は生徒が休みの時に合わせて羽を伸ばし、視野を広げるために旅に出たり日頃読めない本を読んだりしてリフレッシュして欲しいと思う。そう言えば大学で同じ年の教育学部の者達は長い夏休みを取れることを楽しみにしていたように思う。それから40年の間に労働強化が進んでしまったように感じることも多い。因みに私の用事は急ぎでないので年明けに対応したいと思う。
 
 日本の景気は良くないと言われて久しいが、多くの人出を必要とする職場で深刻な人手不足が続いており、失業率も低いままである。今年は世界的なインフレが進み日本以外の多くの国では人件費が高騰を続けている。建設費も高騰が続いているしエネルギーを輸入に頼る現状では光熱水費を抑えることは出来ていない。それでも食料品の一部が値上がりしているものの多くは価格を維持しており日本の物価上昇率は世界とは一線を画している。
 年が明けてからも急激な物価上昇が始まらず、現在建設中の物件が無事に完成して平穏な開業の日を迎えられることを年末に祈念して今回の記事を終えたい。