市議選挙が終わる | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2023/04/24記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
16日に始まった木更津市議会議員選挙も22日に終了し、23日に投票日を迎えた。投票率は41.46%で、4年前の43.39%より更に低下し有権者が3,142人も増えながら投票した者は1,629人も減少していた。候補者に魅力がないことも理由の一つと考えると責任を感じるところではあるが、行使せずに白紙委任としてしまった住民は直接行政に苦情を伝えるのであろう。投票証明書が無ければ苦情を言えないような制度が出来ないものだろうかと冗談のようなことを考えてしまう低さである。 その様な状況でも期日前投票は前回の13,374人より3,486人も増えた16,860人に成っていた。期日前投票所のイオンタウン木更津朝日に近い西清小学校の第9投票区では当日に投票したものが602人だった事に対し635人が期日前投票を利用するなど逆転していた。地蔵堂や佐野公会堂といった農村部でも期日前の方が当日を上回ったように、制度はすっかり浸透したようだ。その一方で選挙期間中に木更津に居ないため申請して郵送で投票する不在者投票については制度が浸透していないようで開票日に私も相談を受け、既に手遅れになっていたことを伝えるしかない事が残念であった。 開票については館山市では期日前も含めた18,553票の有効投票を21時32分に確定するという早業を見せていたが、木更津市では第一報が22時となり開票率は39.99%であった。木更津市の有効投票数は館山市の2.48倍であるが、開票事務に関わる職員の数も比例して多いはずなのに館山のように出来ない理由は研究の余地があるだろう。 ともあれ木更津市では22時39分に確定投票となり、その結果は下表の通りである。なお案分票となった小数点以下の値は四捨五入している。 |
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中央地区の現職と元職が落選したのはトップ当選を果たした新人候補の勢いに呑まれたためだとか色々噂を聞くが、確かな事実は2015年には1,393票であった後藤候補が落選したが、2019年には1,070票の堀切候補が当選して1,023票だった栗原候補が落選したように木更津市議会のボーダーラインが低下しており、今回は千票を取れなかった2人の候補が当選するに至ったということである。 また、新人議員は7人が当選を果たし、その平均年齢は48.1歳である。石川議員が落選したので2期が3人、3期が2人と少なく、その上の4期が8人で最多に成るなど期数の構成バランスが難しくなっており、委員長経験者が再び委員長を務めるようなケースも増えていそうだと思う。因みに当選者を期数別に整理したものが下表である。なお、同じ期数は年齢順で整理している。期数が増えると平均年齢も増大していることが解るが、今回の新人世代は特に若いことが特色である。 |
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最後に私の得票を整理する。今回で5回目の選挙となるが、毎回の得票数が驚くほど安定している。順位も18位から21位で安定しており今回も定位置になったように感じている。安定した地盤を持っていると人の評価を受けるが、風に乗ることがない16年を過ごしているようだ。グラフにすると下図の通りである。 ![]() 因みに投票者数に占める得票数を占有率として計算してみると微妙であるが下表のように増加傾向である。この様子は次回以降も続けばと好意的に考えている。 |
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今回の選挙では近くで有力な新人候補が出て奪われた分を他で補填して前回より19票ほど伸ばしたと考えればそれなりに検討したのだと自らを納得させ、連日日没前に選挙戦を終えてしまうという緩い行為には目を瞑っている状況である。 ともあれ選挙は終わった。これから24人の議員の中で様々な力学が働く次のステージを迎えることになる。初会合は連休明けであるが、それまでに会派構成などが決まり、臨時議会で新体制が決まるまでストレスが続く日々を送ることになりそうである。 ※以下は4月29日の追記。 永原議員がfacebookで新人を除外して現職市議の得票数についての分析を行っており、それによると多くの新人候補が出たことでほぼ全ての現職議員が全回より得票数を減らすことになったが、その中で実質的に増加させたのは私だけだという好意的な分析であった。彼も直前に手術を受けるなどの活動にハンデがある中で、たった2票の減少に抑えているのは大したものだと感心する。具体的な増減数と比率(減少率)は下表の通りである。 |
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最も票を伸ばしたように見える鈴木秀子議員は、共産党候補の一本化を行っているためであり、前回選挙で落選となった栗原候補が獲得した1,023票を加味すると上表の19番目に記載したように合計2,444票から717票も大幅に減らしているとも考えられる。 投票総数が前回より1,629人、率にして3.42%も減少しているので得票は減るのが当然であるが、唯一私だけが票を伸ばしたようだ。近くに有力新人候補が居ながら良く頑張ったと自分でも評価したいところであるが、公明党は減少数でも5位から9位に揃えているあたりが選挙上手だと改めて感心する。今回当選した新人議員の7人が4年後にどの様な評価を受けることになるのか、これからの活動を注目していこうと思う。 |