君津の選挙で思う
2023/09/18記
 昨日から君津市で市議会議員選挙が始まった。仲の良い議員も多くが再選を目指して戦いに臨んでおり、私も特定の候補を応援するわけではないが、会派の草刈議員が高校の後輩である下田議員の応援に行くというので様子を見に行かせていただいた。
 今回の選挙に立候補したのは26人で、事前審査に来られていた一人が取り下げたようである。現職17人、元職1人、新人8人が定数22人の枠を争う構図である。写真は初日の12時半の君津駅前掲示板で、斎藤候補・村上候補・保坂候補のポスターについては設置前であった。
 
 立候補者は届出順に下表の通りである。現職議員は参考に4年前の得票数も記載している。
  
届出 候補者名 年齢 政党 期数 前回得票数 備考
1 三原 弘嗣 39 新人   大和田ヒロシ
2 高橋 明 72 3 1,303
3 野上 慎治 66 公明 2 1,518
4 天笠 等 67 新人  
5 三浦 章 69 5 1,232
6 松本 裕次郎 50 2 1,239
7 高橋 健治 60 公明 1 1,674
8 斎藤 利生 45 1 (補選)
9 鶴岡 一成 51 1 (補選)
10 四宮 安彦 52 新人  
11 小倉 靖幸 63 4 1,475
12 村上洋一郎 47 新人  
13 小林 喜久夫 76 6 1,112
14 石上 塁 50 2 1,819
15 奈良輪 政五 75 2 1,150
16 佐藤 葉子 54 公明 2 2,079
17 鈴木 高大 51 1 1,473
18 小倉 広紀 38 新人  
19 大滝 浩介 43 新人  
20 林 祥子 38 諸派 新人  
21 三浦 道雄 77 共産 6 1,523
22 村上 幸人 59 1 872
23 満武 琢也 32 新人  
24 下田 剣吾 42 3 2,340
25 船田 兼司 44 (元職)3 1,156 4月に県議選
26 保坂 好一 59 自民 3 1,086
 
 若い候補者が多く、26人の平均年齢は54.6歳であり、4月の統一地方選に立候補した時点での木更津市の候補者の28人の平均年齢である59.4歳に比べると4.8歳も若い。新人候補に限れば君津市の8人の平均年齢は44.5歳と若く、木更津市の候補者9人の平均53.4歳はもとより当選した7人の平均である48.1歳と比べても3.6歳も若い。30代の新人候補が4人も居るというのは若者の政治離れが言われる中で心強く感じる。木更津市にも吉田眞紀人議員以外にも30代の議員は欲しいと思うのである。
 
 因みに木更津市の候補者の投票日における年齢、選挙前での期数、選挙結果及び現在の所属会派を届出順に整理したものが下表である。会派所属議員が一人の場合は、政党に所属している共産党や立憲民主党も含めて、全て無会派としている。君津市では自民党公認候補が1人だけで、国政で野党第一党の立憲民主党が居ない点は国政の影響を受けやすい都市部を持つ木更津市との差に感じるが、木更津市にも維新や国民民主は居ないので大差が無いとも言えるだろう。
 
No 氏名 年齢 政党 期数 得票数 当落 現所属会派
1 近藤  忍 59 4 1,560 羅針盤
2 平野 卓義 64 4 639 -
3 三上 和俊 72 自民 10 2,210 自民ク
4 竹内 伸江 60 公明 2 1,946 公明党
5 鈴木 秀子 75 共産 3 1,727 無会派
6 座親 政彦 59 3 1,609 新栄会
7 石川富美代 68 1 583 -
8 川津多計美 70 新人 455 -
9 佐藤 修一 51 公明 1 2,039 公明党
10 吾津松太郎 45 新人 2,729 羅針盤
11 藤田 真澄 48 新人 768 無会派
12 安藤 順子 56 立憲 新人 2,141 新栄会
13 齋藤 高根 68 自民 4 2,334 自民ク
14 田中 紀子 64 3 2,057 無会派
15 斉藤 秀樹 59 新人 1,667 羅針盤
16 鶴岡 大治 66 3 1,454 羅針盤
17 佐々木次郎 74 新人 278 -
18 重信 文彦 52 新人 1,266 無会派
19 重城 正義 69 3 1,430 自民ク
20 松井 晃治 47 新人 1,870 新栄会
21 石井 徳亮 60 2 1,597 自民ク
22 堀切 俊一 65 立憲 1 833 無会派
23 神蔵 五月 57 公明 1 1,831 公明党
24 草刈 慎祐 43 自民 3 2,573 羅針盤
25 吉田眞希人 30 新人 2,075 羅針盤
26 大野 俊幸 65 8 1,912 無会派
27 渡辺 厚子 59 公明 3 2,096 公明党
28 永原 利浩 58 3 1,683 羅針盤
 
 君津と木更津の立候補者を若い方から年齢順に並べて折れ線グラフにしてみたものが下図である。
 
 木更津市では59歳前後と65歳前後が多くて平らになる所があるが、君津市ではほぼ一様に右肩上がりで、各年齢がバランス良く存在していることが解る。
 
 同様に立候補者の期数を少ない方から順に並べて折れ線グラフにしてみたものが下図である。
 
 6期の小林・三浦(道)両議員と5期の三浦(章)議員以外は私より議会経験が浅く、ほぼ同期となるものも4期の小倉(靖)議員だけである。逆に君津の状況を前にすると、木更津市議における2期生と3期生の層の薄さと4期生の層の突出した厚さ、及び超ベテラン2人の存在が異端に思えてくる。
 
 君津市では前回の選挙で当選したものの今回の選挙には立候補していない方が下表に示す6人である。備考に記載したように理由は様々であるが、後継者の有無を含め、前回の7千票以上がどの様に動くかも気になるだろう。須永議員は県議会議員として次のステージを歩んでいるが33歳の宇野議員や50歳の加藤議員の引退は本人が決めたこととはいえ、残念な話である。
 
氏名 年齢 期数 得票数 備 考
加藤 喜代美 50 4 2,024 2022年10月に辞職
磯貝 清 65 6 1,377 今期で引退
橋本 礼子 70 4 1,141 今期で引退
須永 和良 46 4 1,043 2023年4月に県議選立候補
鴇田 剛 故人 10 1,040 2021年7月に死去
宇野 晋平 33 1 861 今期で引退
合 計 7,486
 
 投票日は一週間後の24日で、その後に開催される臨時会で正副議長が決まり、私と一緒に活動するかずさ水道広域連合企業団議会の3人も選出される見込みである。
 4年前の台風災害の中とは違い、感染症も5類に移行したので通常の選挙が帰ってきている。8人の新人と5人の1期生には実質的に始めての選挙戦となるだろう。様々な広域行政を一緒に進める隣接市の議会がどうなるのか、距離を置きながらも注視したい。