金曜日に議会活動 | |
2023/10/06記 | |
9月定例会が終了し、各委員会の行政視察の時期に入った。総務常任委員会は先月29日に茨城県の二都市を日帰りで視察してきたが、3日から5日まで教育民生常任委員会が刈谷市・栗東市・相生市と二泊三日で視察して帰ってきたばかりである。因みに建設経済常任委員会は18日から20日まで尼崎市と豊川市に行って来る予定である。各市で得てきたものを本市の行政に活かし市民福祉の向上に繋げたいと思うところである。 そんな日程なので本日は議員が全員が出席できる平日となったので午前中に市庁舎整備特別委員会協議会が開催され、午後からは中野鉈沢線促進研究会が開催される運びとなったのである。 午前9時半に登庁し議会運営委員会の斉藤高副委員長と議会改革特別委員会の草刈委員長・竹内副委員長と協議し、来年1月に実施予定の合同行政視察について総務の行政視察の往路で草刈委員長とともに選定した候補都市の案を示し、合意をいただく。 10時からは全議員が委員である市庁舎整備特別委員会協議会が開催され、会派代表4人(吾津・斉藤高・渡辺・座親)と個人質問2人(田中・永原)の質疑が行われた。そのやり取りで明らかになった事を私の主観で質問順に10点に分けて整理する。 @事業手法について年度内に整理するが11月14日に市としての意志決定を行うので議会に提示できるのは15日の理事会になる予定である。 A事業手法とともに年度毎と総額の歳出額(財政計画)も示す。 B駅前庁舎をPFI的手法や従来手法とした場合は建築物が市の所有となるが公共施設等総合管理計画でも18,000uの庁舎を想定しているので計画への影響は無い。 C市民交流プラザは5階案でも現在の規模と同等の1,300uを確保できる計画である。 D庁舎に関する住民説明会は実施しておらず中央地区まちづくり協議会総会の中で5月に説明して反対の意見が出されたがその後に説明会は開催していない。方針が決まった後で説明会や出前講座などで説明する予定。 E現在の参加事業者はサウンディング調査に協力した4社に加えて、その後に興味を示した1社を加えた5社となっている。 F無電柱化は500m程度が標準の施行規模であるが前の新昭和の計画の120mでも進めて貰う協議をしてきた。今回は50m程度に成るため計画は生きているものの事業化は厳しい。 G議会や公民館利用者は引き続き成就寺の駐車場を使用することが前提であり12月に再開する駐車場では無料措置などの扱いは行わない。また令和7年3月末で閉鎖する計画としてデジタルサイネージ等の媒体を含めた周知を行う。 H市は約8,900uの6階案を示したが、事業者が事業費を削減する手法として約7,500uの5階案を提示した。面積減少により2階に予定した店舗と市民交流プラザの独立した多目的ホールが無くなるが議会と執務スペースは変更しない。 I防災拠点は駅前庁舎に置き、駅に直接接続する公共通路は2階部分に設ける。 永原議員から前期の議会提言書の時と状況が変化し、議員の顔ぶれも変わったので分庁について再度議決を行わないかと提案があったが、今回の質問などを含めて異論を言う機会を設ける中で特に意見がない中で議決は行わないと重城委員長が引き取り委員会協議会はおよそ1時間半で終了した。次回には駅前の案が示されることになるだろうから楽しみであると同時に防災拠点としての耐震性などを高めることで新朝日庁舎より高いコストが示されると想定される中で議会が試される場となるように感じている。 昼食を摂り、午後1時から有志8人(三上・斉藤高・近藤・草刈・渡辺・座親・安藤・吾津)による中野畑沢線促進研究会が開催される。傍聴者も5人(石井・斉藤秀・重信・松井・藤田)で有ったので議会の過半数が話を聞くことになった。 初回の会合なので会長に三上、副会長に草刈、会計に吾津の各議員を選出してから中野畑沢線の概要、現状などを都市政策課及び土木課から説明して貰う。 この写真は平成元年頃に私が證誠寺の近くで撮影した写真であり、この日の資料として使用したものである。中央工区が進捗しなかった原因を、当時を知る三上議員より説明していただく。 当初18m幅員の2車線道路で計画されていた中野畑沢線であるが貝淵以南及び久津間以北は4車線の道路に変更され、残る区間の幅を両側3.5mづつ拡幅した25mに変更しようとした際に地域から反対運動が生じたものである。時系列で並べると @平成元年1月16日に298名の署名で反対意見が県と市に提出 A平成元年5月26日に議会に対し拡幅反対の陳情(否決) B平成元年6月20日に早期実現に関する決議(議員発議) C平成元年11月10日に都市計画変更 と成っているが平成3年度から新宿以南の215m区間を44億円の予算で拡幅してから国道16号線までの約1.56kmは工事が行われていない状況である。 私からは現在の未事業化区間の課題として @富士見通の前後に曲線(R=600及びR=950)が連続して設けられており高規格の道路としては線形が悪い。 A税務署・証城寺会館等の大きな建築物が道路用地に当たり、撤去費用が高額になる補償物件がある。 B富士見通〜税務署間において権利関係が難しい飲食店街の補償物件がある。 C新田及び貝渕は細い路地と住宅が多い「木造住宅密集地区(木密地区)」である。 D地域の多くが津波及び高潮における浸水被害想定地域である。 E中央工区が完成しないと高速バスは渋滞する港沿いの県道を通行しなければならない。 という点を指摘し、対策として@〜Bを解消するため、技官としての能力を活かし道路線形を変更する一例を図示した【→参照】。また問題点CとDを解消するため、道路築造に合わせ市街地再開発事業等の検討が必要であると提案した。防災のためには中野畑沢線の矢那川橋梁建設に伴い老朽化した富士見橋を撤去し、河川護岸を所定の高さで建設することで津波や高潮被害に備えることも重要であることも示した。 研究会の委員との議論の中で地元と課題解決のための道路線形の変更を協議して見直しを行い、土地開発公社に道路事業用地を先行取得させることが重要だという意見も出された。およそ2時間に渡る意見交換の後、次回も更なる勉強を行って理解を深めた後に事業化がされていない区間の住民とともに勉強会を行おうということになったので、この研究会も今後が楽しみである。 以上、活動報告に記載すると長くなる金曜日の議会活動について要旨を取りまとめ、備忘録として記載する。 |