質問通告が出揃う
2023/11/14記
 市長選挙が無投票で確定した後の12日に投開票を迎えた袖ケ浦市議会議員補欠選挙では、予想通り投票率が19.33%までしか伸びない中で29歳の新人と31歳の新人が一騎打ちとなった結果、渡辺あゆみ候補が当選された。任期はおよそ1年なので今後の活動が重要になるだろう。当選されたばかりで一般質問出来たら凄いと思う。
 因みに今回の投票結果を整理すると下表の通りで、双方の候補者供に有権者の一定程度の支持を得ているので、一年後には本選に向かうものと思われる。
氏名等 票数 得票率 占有率
鈴木 しゅうと [29歳] 3,772 36.35% 7.03%
渡辺 あゆみ [31歳] 6,182 59.57% 11.52%
無効票 424 4.09% 0.79%
小計 10,378 100.00% 19.33%
当日有権者数 53,678 100.00%
投票棄権数 43,300 80.67%
 
 さて、話は変わり木更津市の12月定例会における質問通告が出揃った。申し合わせで質問が認められていない正副議長及び監査を除く21人が統一地方選による改選後に行った3回の定例会における通告状況は下表の通りである。
議席 氏名 期数 6月 9月 12月 回数 質問率 平均
1 吉田眞紀人 1 2 66.7% 47.6%
2 吾津松太郎 1 1 33.3%
3 松井 晃治 1 2 66.7%
4 藤田 真澄 1 0 0.0%
5 重信 文彦 1 0 0.0%
6 安藤 順子 1 3 100.0%
7 齊藤 秀樹 1 2 66.7%
8 佐藤 修一 2 3 100.0% 95.2%
9 神藏 五月 2 3 100.0%
10 堀切 俊一 2 3 100.0%
12 竹内 伸江 3 3 100.0%
13 重城 正義 4 2 66.7%
14 永原 利浩 4 3 100.0%
15 渡辺 厚子 4 3 100.0%
16 座親 政彦 4 3 100.0%
17 田中 紀子 4 3 100.0%
19 草刈 慎祐 4 2 66.7%
20 鈴木 秀子 4 3 100.0%
21 近藤  忍 5 3 100.0%
22 大野 俊幸 8 3 100.0%
23 齋藤 高根 5 3 100.0%
 2期以降の議員は3回の平均質問率が95.2%という脅威の高さであることに対し、新人7人は47.6%であり、今回まで全く質問をしていない議員が2人残っている。
 過去の新人議員はどうだったのかと思い、私の頃まで過去に遡って整理したものが下表である。
年度 議席 氏名 6月 9月 12月 回数 質問率 平均
2019 1 佐藤 修一 2 66.7% 66.7%
2 神藏 五月 2 66.7%
3 堀切 俊一 2 66.7%
4 石川富美代 2 66.7%
2015 1 石井 徳亮 1 33.3% 66.7%
2 竹内 伸江 3 100.0%
3 石川 哲久 2 66.7%
2011 1 草刈 慎祐 1 33.3% 83.3%
2 永原 利浩 3 100.0%
3 座親 政彦 3 100.0%
4 渡辺 厚子 3 100.0%
5 宮木 康弘 2 66.7%
6 田中 紀子 3 100.0%
7 重城 正義 2 66.7%
8 鈴木 秀子 3 100.0%
2007 1 近藤  忍 3 100.0% 66.7%
2 岡田 貴志 1 33.3%
3 平野 卓義 1 33.3%
4 篠崎 哲也 1 33.3%
5 鶴岡 大治 2 66.7%
6 斉藤 高根 3 100.0%
7 國吉 俊夫 3 100.0%
 
 前例を見ると2011年当選の現在4期生が83.3%という高率を示す以外は、私達の代も含め3回に2回の質問を行っている程度の比率である。やはり新人議員には何を聞いたら良いのだろうという悩みや自信のなさが広がり、質問のハードルは高いのであろう。因みに表の白抜き箇所は現職でない議員である。
 草刈議員や石井議員のように慎重に滑り出してから活躍し、副議長まで務めている事例もあるので、必ずしも質問することが必要事項ではないが、過去4期の22人で当選した年の内に質問しなかった委員は居なかったことも解った。
 今回質問しなかった藤田議員と重信議員は市の行事にも積極的に参加し、委員会の傍聴も欠かしたことがないと思えるほど真摯に取り組んでいるが、一人会派なので相談する相手が居ないのかも知れない。木更津市政に多くの市民の声が届くようにするためには24人全員が自立して千人を超える職員と向き合う必要があると感じているため、一層の奮起を願いたい。
 
 袖ケ浦の補欠選挙の話から始まったので、来月10日に告示されて17日に投開票を迎える茂原市の補欠選挙を最後の話題とする。 定数22人の茂原市議会では現職議員の死亡等で欠員が4人となり、公職選挙法で定める「定数の6分の1を上回る欠員が生じた場合」に当たることになり補欠選挙が行われる事に成ったのである。因みに木更津市では定数が24人なので5人以上の欠員となった場合がこの状況に当たることになる。4年間の任期中に欠員が生じるケースは多々あるが、5人が居なくなるような事態は想像しがたい。ただし1人でも欠員がある場合に市の主催する選挙【市長選挙】が行われる場合は併せて補欠選挙が行われることになり、袖ケ浦市が正にこの状況に当たるのである。木更津市でも過去に渡辺市長が初当選を果たした裏で小林紀之市議が誕生した事例があり、先日の君津市長選挙でも補欠選挙は行われた。
 
 激しい選挙で選挙で疲れているとは思うが、投票してくれた有権者のために各市の新人議員が頑張ることを期待して今回の取り留めのない記事を終えたい。