議員の性別を思う
2024/01/21記
 金曜日に行われたかずさ四市の議員による情報交換会は座席指定で、私は右前列の席であった。周辺は4期以上の議員が集まり多くが副議長経験者であった。中央前列には議長経験者、左前列は主催者である現職の正副議長が集まっていた。4年ぶりの開催となる中で私もベテランに成ってしまったものだと実感した。
 
 富津市の旧知の議員と杯を交わす中で、地域に後継者がいないという話を聞く。富津だけでなくかずさ四市に共通の課題であり、そのために引退できなかった木更津市の先輩議員も何人か思い出される。特定の地域から必ず選出しなければならないわけではないが、特に中心市街から離れた場所では行政への頼み事を伝える議員は必要だという声はよく聞かれる。
 その一方で最近の選挙では地縁血縁に恵まれていない若い候補者が立候補する姿も目に着く。議会に新風を吹き込むという効果も期待されるので悪い話ではないが、多くの議員が当選を重ねるために地元の議員になってしまうこともよくある話である。
 
 問題は地域の高齢化に伴い地域を代表する議員も高齢化する傾向が有ることだ。地域の年齢層を代表するという意味では民主的であると思うが、議員の大多数が子育てを遙か昔に終えてしまっている議会では子育て世代の問題意識を自分事として理解できないので、一定数の若者は必要であるし、同様に女性議員も必要であると私は考える。
 国政は政党候補者の一定比率を女性とする制度が必要だと言われている。小選挙区では政党を選ぶ選挙となるので女性でも立候補することが妥当だと思うが、地域の区長さんの大多数が男性であることの中で地域代表としての議員は擁立が難しいだろうと私は思う。もちろん現実には多くの女性市議が存在しており、特に木更津市では鈴木秀子議員を失ってもなお6人が活躍してくれている。隣の袖ケ浦市の佐藤前議長のように保守系女性議員の存在も無いわけではないが、木更津市の保守系会派である羅針盤と自民クラブは全て男性であるのも現実である。
 
 今年の春には富津市で、秋には袖ケ浦市で市議会議員選挙が告示される。先日の袖ケ浦市の補選のように若い女性候補が多数立候補してくれたら活性化するのであろうが、私を含め昭和生まれの教育を受けた世代が主流では望みは薄いのかも知れない。それでも平成生まれの議員が増えつつある中で、彼ら彼女らが連絡を取り合い新しい時代の潮流を築いて欲しいと感じている。
 近隣市の集まりの中でその様なことを漠然と考えていた。