港まつりが近づく
2024/06/20記
 6月定例会の最終日であった昨日の午後3時から中央公民館多目的ホールにおいて第77回木更津港まつり実行委員会資金部会の会議が行われた。今回も14日の18時から「やっさいもっさい」、翌15日の19時から花火大会が開催される計画で、今年は水曜日と木曜日という平日であるが関係なく木更津のみなと口が賑わうことになるだろう。
 昨年度の予算は6077万8千円であったが今年は物価高騰と警備の強化で7352万2千円の予算が計上されていた。なお、この予算には約1万3千発と予定されている花火の費用は含まれていない。花火は事務局が斡旋するもののスポンサーが実行委員会を経由せず直接花火屋さんに支払うので予算には計上されないのである。今年は昨年の水中花火に加えてナイヤガラが復活する予定とのことなのでコロナで苦境に見舞われた君津市の福山・富津市の立石という地元の花火師の活躍が期待されるところである。
 
 資金部は協賛金を集めて回ることが仕事で、市議会議員と商工会議所青年部及び青年会議所などがその任にあたる。諸経費が増大したことで昨年まで5千円の寄附につき1枚の観覧席招待券を御礼に渡していたところが、観覧席を4千円に値上げした結果として実質的な寄付額が千円に成ってしまった対応として、今年度からは1万円につき1枚となった。招待席を期待して寄附していただいていた多くの方が落胆するであろう事は容易に想像されるし、寄付額も減少することが予想されるが寄付金は前年度より230万円増となる750万円が計上されていた。
 寄付者への招待券を減らすことで有料販売が可能となる席数が2千席ほど増加し、予算は160万円の増額となる2163万円を計上している。やっさいもっさいの参加者負担金も値上げされ49万円の増額となる242万円を見込んでいるがそれでも支出を賄うことが出来ず、今年度の木更津市の負担額は前年度より529万2千円の増額となる3500万円を計上している。
 これらを整理したものが下表である。
科 目 本年度予算 前年度予算 増減
木更津市負担金 35,000,000 29,708,000 5,292,000
分担金※ 1,000,000 10,00,000 0
寄付金  7,500,000 5,200,000 2,300,000
花火観覧席  21,630,000 20,029,000 1,601,000
市民協賛金  1,400,000 1,400,000 0
やっさいもっさい負担金 2,420,000 1,930,000 490,000
雑収入  1,187,582 976,689 210,893
繰越金  3,384,418 534,311 2,850,107
合 計 73,522,000 60,778,000 12,744,000
 ※分担金は木更津商工会議所・木更津港湾愛護協会・木更津市観光協会・木更津港運協会・千葉県内航海運組合の5団体が均等に各20万円づつ負担している。
 
 スポンサー花火のうち「私が上げる花火」は個人のみ限定20組が募集されており費用は2万円である。花火スポンサーとして招待券が2枚渡されるようであるが寄付者も2万円だと2枚なので花火を打ち上げられることと最も近いスポンサー席に行ける分だけ優遇されている様に感じるが家族への感謝やプロポーズなど特別な場に使える限定の花火と考えるとこの程度が良いのだろう。
 ちなみに合同スターマインは4万円、尺玉2連発は20万円からとなっており尺玉つきスターマインは百万円を超え上限はない。実行委員会でも昨年度は140万円の予算で花火を上げているが、今年は歳出削減で60万円のスターマインに抑えている。
 
 今年の特筆すべき点は「アサヒビール企業版ふるさと納税プロジェクト2024」に101自治体の中から本市を含む5自治体が選定され1千万円の寄附を受けるとともに、アサヒビールが特設ブースを設けるという事である。採択率僅か5%の壁を突破した申請企画書を書いた事務局の努力には敬服するところである。
 この1千万円は来月16日に受け入れられる予定であるが、そのため紹介業者に200万円+消費税を支払う補正予算が昨日の本会議で可決されている。実質的な収入は780万円となり、それを市の負担金3500万円の内金に充てる予定であるが、単年度で処理するのか複数年とするのかは決まっていないという。仮に5年間で分割すると156万円/年であり、それに近い寄付額をしている企業の存在を考えると、アサヒビールだけが突出して目立つことのない様な配慮は求められるであろう。
 
 ともあれ港まつりまで今日から55日である。その間に八剱八幡神社の大祭や市内各所の神社で夏祭りが行われる。港まつりの花火大会が終わると夏が終わった気持ちになり、実際に19日には質問通告の日を迎えることになる。今回は私が90分間の代表質問を行う番である。最大会派として納得させるだけの質問を造るため、来月は港まつりの寄付金を集めながら質問を組み立てる日々を送ることになろう。そんなことを考えながら今回の記事を書かせていただいた。