選挙の秋に考える
2024/09/18記
 昨日、決算審査の傍聴を終えて帰宅すると自宅に自由民主党総裁選挙投票用紙と自由民主党(以下「自民党」)の機関紙である「自由民主」が届いていた。私は自民党の公認候補ではない(公認推薦を求めていない)が党籍はあり、毎年党費を納めているので総裁選の投票権があるのである。
 
 
 
 既に9月12日に告示され、およそ一週間が経過して投票用紙が届いたのであるが、国会議員でない私の一票は党本部で一括集計され国会議員と同じ票数になるように各候補にドント式で振り分けられることになる。前回の令和3年9月の総裁選挙では党員党友のうち76万75人が投票して382票に割り振られたので1/1990に希釈されたことになる。それだけ軽い票であるが、過去2年間以上続けて党費を払った党員だけが総裁選挙に参加でき、国民の大多数は連日の報道を見せられても参加することができないのであるから貴重な一票と考え、9人の候補の誰に投票しようか選ぶため昨夜から「自由民主」を読んでいる。自民党総裁選挙に関する詳細はこちらを確認いただきたい。
 
 野党第一党の立憲民主党の代表選挙は9月7日に告示され今日から5日後の23日に開催される臨時党大会で決定される。選挙制度については自民党より複雑なようなので詳細はこちらを確認いただきたい。
 連立与党である公明党も28日の党大会で8期目の任期が終了する山口代表の後任を決める代表戦が本日告示され、石井幹事長の他に立候補するものが無く無投票で選出され、28日に承認を受ける運びになったようだ。
 いずれにしろ今月が終わる頃には政界での主要登場人物の顔ぶれが変わり、報道によると来月1日に臨時国会が開催され岸田総理に変わる次の総理大臣が選出されるように日程が調整されているようだ。令和6年度の後半は前半と大きく変わるのか否か、そこまで考えて総裁選の投票も悩んでいる。
 
 さらに組閣が終わり直ぐに信任投票のためという名目で国会が解散され総選挙が行われるという観測もある。参議院議員の任期満了が来年7月28日で、衆議院議員はそれより長い10月30日であるから、どうせ解散するのであれば衆参同時選挙として選挙に係るコストと労力を抑えるべきだろうと個人的には考えているが、それについての権限は何もないので流れに身を任せている。
 
 世界的には11月5日に行われるアメリカ大統領選挙のほうが注目を集めている。民主主義の国を自称していながら死に票の多くなる複雑な選挙制度を採用している点がなんとも滑稽であるが、世界最大の経済力と軍事力を持つ国のリーダーがどうなるかでウクライナやパレスチナを巡る情勢も変わり、何万人もの生命や生活に影響が及ぶことだろう。
 大統領選挙においてトランプ前大統領は2回も暗殺されかかっているが大統領選の争点に銃規制はなっていない。秀吉が16世紀に行った刀狩が未だにアメリカで実施できていないことが理解できないのは私が日本で育ったからだろう。
 
 世界からの注目は集まらないが、地域的には今月22日に告示され29日に投票日を迎える富津市長選挙に現職の高橋市長の対抗馬が出ると聞くし、来月20日に告示され27日に投票日を迎える袖ケ浦市議会議員選挙には22人の定数に対し説明会には35陣営が来たとも聞く。一緒に地域のために頑張ってきた高橋市長や袖ケ浦市の同志が再選を果たすとともに市議会では健全な世代交代が進む姿も期待したい。その袖ケ浦市の市議会議員選挙は最速で国会が解散された場合の総選挙に重なる可能性は否定できない点も何かと大変である。
 
 木更津市議会は今月27日に最終日を迎えるが、その頃には各地で選挙風が吹いていることだろう。政策から政治に頭を切り替え秋を乗り切らねばと考えながら今回の記事を書いているのである。