議場の皆様こんにちは。会派羅針盤の近藤です。通告に基づき大綱1点「社会資本の諸課題について」資料をタブレットに配信しながら中項目5点の質問をさせていただきます。
始めに、中項目1点目として、道路についてお聞きいたします。公共建築物については再配置計画の中で面積の縮小が提案されておりますが、道路については都市計画道路の路線の一部を廃止すると検討したものの、多くの路線は今後も引き続き整備を進めていくことが求められております。そのため、建設に際しては市民の利便性を高めると供に迅速かつ安価に供給する事が求めていくものと私は考えております。その様な観点から、道路の諸課題について小項目6点を質問いたします。
まず、小項目1点目として、都市計画道路の課題の共有化について伺います。私は2013年9月議会において、現在都市計画決定を受けている都市計画道路でも車線数や位置について見直しすべき点が多くあると指摘いたしました。その時の答弁では、都市計画の全面的な見直しは行わないが、道路の事業化の時に見直しをするというものでございました。
その手法には問題はありませんが、課題を抽出し組織で共有化しておかないと、事業化の際に課題を把握していない担当者が気付かずに、都市計画の通りに工事を進めてしまうのではと、私は危惧しております。課題の把握と組織内での共有化の状況についてご報告願います。
次に、小項目2点目として、都市計画道路の柔軟な事業化について伺います。先月の7日に開催された議員全員協議会で火葬場への工事用道路は羽鳥野で整備済みの都市計画道路大久保畑沢線を西側に延伸して使用し、将来的には通行できるように整備するとの説明がありました。この道路が既存の林道宮内線に接した場所から先は現在の市道を拡幅整備する計画とのことですが、私は配布資料1ページに示すように、都市計画道路大久保畑沢線の平面線形を見直し、現道の位置に都市計画道路を重ねるように変更すべきと考えます。これにより、現計画の事業費から大幅な増額を行わなくても都市計画道路の整備率を高める事が出来ますし、地域の整備要望に多く応えることが可能となると考えます。また、都市計画道路大久保畑沢線の国道127号より西側の畑沢の区間では幅員を12mとしている現状を考えますと、幅員を16mで進めるのではなく、道路幅を減少させることで、事業費を減らすよう見直しすべきと思います。つまりこの路線は、前の小項目で示した「事業化にあたって見直しを行う」都市計画道路にあたるのではと考える訳です。この様に道路の事業化にあたっては柔軟な対応を行うべきと考えますが、執行部の見解を伺います。
次に、小項目3点目として、既存市道の道路等級の問題点について伺います。本市の南北導線として整備が進められている中野畑沢線の道路番号は統一感の無い数字が指定されております。他にも同一の路線で細かく番号が変わる事が多く見受けられ、台帳管理も複雑になっていると想定されます。また、地域間を連絡する道路として指定されている一級市道の中には、山間部で幅員も狭く通行が困難なものも多く見受けられ、当初の目的を果たしているとは思えません。また、今年度に舗装の改修に補助金を受けられる制度が出来ましたが、対象の道路は一級・二級に限られているため、交通量が多くても補助対象にならない道路もあるなど、道路等級が現状を正しく反映しておりません。道路番号と道路等級について見直しが必要だと考えますが、執行部の見解を伺います。
次に、小項目4点目として、開発行為での道路構造の課題について伺います。今議会に上程されている市道認定のうち、開発行為に伴う岩根地区の4路線は全て行き止まり道路でした。このように、小規模開発で造成される宅地の道路は袋小路の形態で造られているものが多く見うけられます。先端に回転できる広場が有れば市道として認定する事は可能です。袋小路だと通過交通もなく生活環境は静寂を守ることが出来ます。しかし、入口の家屋で火災等が発生した場合、奥の住宅からの避難が困難に成るなど安全上の問題が生じます。この点について2011年12月議会で対応を質問いたしましたが、その時の答弁では宅地開発指導要綱の条例化を検討する中で対応したい旨の答弁が成されました。あれから8年が経過しましたが、現在の進捗状況についてご説明願います。
次に、小項目5点目として、中野畑沢線の信号処理の改修について伺います。私は2015年6月議会で、県道として整備された中野畑沢線の新宿交差点から金木橋までの信号機が、横断交通も無いのに赤信号に変わるため道路の交通容量を減らし渋滞を招いているので改修しないかと質問いたしましたが、その時の答弁では信号機の間隔を調整することで対応するので、見守って欲しいとの事でした。あれから2年半が経過ましたが、やはり横断交通の無い交差点の信号は感応式に変更すべきと思いますし、新宿交差点には右折信号を設けることで本線に残る滞留車両を減少させるべきと思います。そこで、改めてお聞きしますが、信号機については現状で良いとお考えなのか、改修は検討されていないのか伺います。
最後に、小項目6点目として、道路用地の取得手段の改善策について伺います。現在市内において用地取得を伴う道路整備事業が、中野畑沢線や火葬場への進入道路など、数多く進められておりますが、用地取得が進まないため工事着手に見通しが立たない状況の路線もあると聴いております。用地取得の手段を改善すべきと思いますが、執行部のお考えを伺います。
次に、中項目2点目として、橋梁についてお聞きいたします。橋梁も道路の一部ではありますが、予算上で道路費と橋梁費が分けられている事もあり、橋梁については項目を分け、小項目3点を質問させていただきます。
まず、小項目1点目として、橋梁長寿命化計画修正の課題について伺います。午前中に座親議員からも質問がありましたが、宜しくお願いします。橋梁を適切に補修することで使用可能な期間を伸ばそうとする、橋梁長寿命化計画でございますが。この事業化を進める中で、橋梁の老朽化の状況に合わせ、計画を適宜見直す必要があると思います。しかし老朽化の状況を把握するための定期点検に求められる基準が変わり、職員による点検が困難な状況になっているようにも聞いております。
そこで計画の修正にあたっての課題についてお伺いします。
次に、小項目2点目として、既存塗装中の有害物質の状況について伺います。鋼で造られた橋は錆を防止するため塗料が使用されていますが、昭和42年から47年頃にかけて使用された塩化ゴム系塗料の一部には、水に溶けにくく絶縁性や不燃性等の特性をもつポリ塩化ビフェニル、いわゆるPCBが混ざっている物や、鉛使用され含有されている物があるので、既存途膜の剥離作業での有害物質を確認するよう本年5月17日に国土交通省道路局から事務連絡が出されていると思います。本市での状況が気になりますが、現状と対応についてお伺いします。
最後に、小項目3点目として、歴史的価値のある橋梁の保全について伺います。先ほど使用いたしました配布資料1ページの左下の方に写真を掲載しておりますが、市道136号線にある波岡橋、正式には打越橋というようですが、それは本市で唯一のアーチ橋であり、両面には房総石が施工され、後世に保存すべき価値のある橋梁だと私は考えております。火葬場への進入路の整備で撤去されるものなのか、現在の方針を伺います。
次に、中項目3点目として、公園についてお聞きします。住みよい都市の指標として人口あたりの公園面積が取り上げられるように、公園は都市生活にとって重要な社会資本と考え、小項目2点を質問させていただきます。
まず、小項目1点目として、公園の地域的偏在状況の対策について伺います。本市には現在配布資料2ページに示すように、各種の都市公園と児童遊園及び緑地を含め239個所が存在していますが、地区別に集計いたしますと大きな格差が生じております。特に人口が減少している岩根地区・中郷地区・富来田地区は市の平均を大きく下回っております。この偏在状況に対し、どの様に対策をお考えなのか伺います。
次に、小項目2点目として、太田山公園の遊歩道の整備について伺います。太田山公園は本市最大の面積を有する総合公園であり、敷地中には郷土博物館や旧安西家等が立地しております。市街地に近接するため公園内を散歩する人を多く見かけますが遊歩道の荒廃が進みバリアフリーからほど遠い状況であります。9月議会で公園内にある太田山古墳や地下壕の整備についての質問をいたしましたが、それらを含め公園の整備が必要と思います。そこで太田山公園の遊歩道等の整備について、どの様にお考えなのかお伺いします。
次に、中項目4点目として、護岸についてお聞きいたします。護岸は千葉県が管理主体ではありますが、本年10月23日未明に通過した台風21号で高潮被害が発生したと聞いておりますので、防災の観点から質問させていただきます。
小項目は1点、高潮被害の状況と今後の対策について伺います。高潮被害が発生した箇所は、大規模海溝型地震による津波被害も生じると懸念されます。特に、小櫃川河口に位置する久津間の船溜については2012年9月議会で危険性を指摘いたしましたが、その対策がなされないまま今回の被害を発生させました。そこで伺いますが、今回の高潮被害は市内でどの程度観測され、状況はどうであったのか、また今後の対策はどの様に考えているのか、お伺いします。
最後に、中項目5点目として、鉄道についてお聞きいたします。鉄道については東日本旅客鉄道株式会社という民間企業の所有する社会資本でありますが、駅については特に公共性の高い場所と考え、質問させていただきます。昭和45年に建設され、本市の顔として存在を続ける木更津駅も老朽化を迎えており、その今後も気になる点ではありますが、今回は巌根駅に論点を絞り、小項目3点を質問いたします。
小項目1点目として、総武線快速電車停車の事業化について伺います。2010年1月25日に「巌根駅に快速電車を停めよう!推進協議会」より快速電車の停車に関する最初の要望書を提出して以降、本年5月24日に至るまで要望活動が継続されており、行政もJR東日本と粘り強く協議を進めていただいている事は理解しております。しかし、快速電車停車に向けた事業化は、東日本大震災が発生した2011年以降は予算化がなされておらず、現在の中期計画には位置付けもされておりません。そこで伺いますが、来年度から編成作業に入る次期計画には快速電車の停車に関する事業は位置付けられるものなのか、現在の状況を伺います。
次に小項目2点目として、バリアフリー化への取組状況について伺います。昇降客が3千人を超える駅についてはバリアフリー対策を行うことが求められており、巌根駅もその対象となっております。ただ、バリアフリーと言っても配布資料3ページに示すように様々な形態が考えられます。事業化に先立ち、整備形態をどの様に決定していくのか、その手続きやスケジュールについてお示し下さい。
最後に、小項目3点目として、東日本旅客鉄道との協議状況について伺います。快速電車の停車やバリアフリーに向けた事業を進める場合、JRの意向が重用になります。快速停車とバリアフリーを別々に協議するより、それらを一度に話を進めた方が設計業務を一体的に進められて効率的になると私は思います。現在の市とJRの協議はどの様に進められているのか伺います。
以上で第一質問を終了します。 |