持続可能なまちづくりの推進について (平成30年12月定例議会)
 議場の皆様こんにちは。会派羅針盤の近藤です。本日最後の質問者となりますので、最後までご協力を宜しくお願いいたします。
 全国の多くの自治体で人口減少が大きな課題となる中、本市ではアクアライン値下げ効果と土地区画整理事業により安価で大量の宅地が供給された効果により人口増加が続いております。市税の好調な増加等に支えられ、渡辺市政の元で市民とスクラムを組み積極的な行政運営が展開されており、大型商業施設の増床やクルーズ船誘致といった明るい話題も続いております。しかし、遠くない将来に人口減少を迎え、撤退戦を余儀なくされる時が、必ず訪れます。そこで、持続可能なまちづくりの推進について、体力の有る内に取り組むべき課題を抽出し、中項目4点を質問いたします。
 始めに、中項目1点目として、産業振興についてお聞きいたします。「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」という考えがダーウィンの進化論に関し伝えられております。これは平成13年9月27日の第百五十三回国会における小泉内閣総理大臣の所信表明演説において引用されておりますので、ご記憶の方も居られる事と思います。木更津市も持続して生き残るためには、変化に対応していくことが必要です。そのため「らず-biz」の取り組みのように既存の産業の活性化を支援することも重要ですが、時代の先端を進む活力ある企業を誘致する事も、税収増だけでなく、職業選択の機会を増やすことで若者の人口流出を抑制し、新たな転入者も見込まれることから、極めて重要な施策です。そこで、木更津市に新たな企業を呼び込む観点で、小項目3点についてお聞きいたします。
 まず、小項目1点目として、産業立地促進条例の存続について伺います。平成20年3月22日に議決され、その後、平成23年、26年、28年、29年と改定してきた木更津市産業立地促進条例も、その有効期限は平成32年3月31日限り、とされております。存続させるものと推察いたしますが、内容の改正については検討しているのか、お伺いいたします。
 次に、小項目2点目として、事業用地の供給不足対策について伺います。かずさアカデミアパークは数年前まで企業進出が滞っておりましたが、先月26日に株式会社プリントパックの企業立地が決まるなど、平成24年3月の景観形成誘導指針の改正や近年の好景気を受け、配布資料の1に示すとおり、全面積の92.3%が売却され11.4haを残すのみとなりました。同様に企業庁が保有していた木材港周辺の分譲用地も全て処分が終わり、残地は有りません。この事は素晴らしい事ではありますが、木更津市としては企業進出の相談を受けても、事業用地を斡旋できない状況です。このような供給不足に対して、どの様な対策を検討しているのか、お伺いいたします。
 最後に、小項目3点目として、市街化調整区域の利活用について伺います。笹子のサーフィン施設は市街化調整区域で、開発行為によって、建設手続きが進んでおります。配布資料の2は「市街化調整区域における地区計画ガイドライン」より抜粋した図面ですが、地区計画制度を活用すれば、企業進出に際して市街化調整区域であっても建設が可能なものも有ると思われます。市街化調整区域において、どの様な業種が立地可能なのか、お伺いします。
 次に、中項目2点目として、道路事業についてお聞きいたします。ローマ帝国や江戸幕府を始め、道路整備は為政者の大きな課題であり、道路の整備を通じて軍隊の派遣を容易にすると云う目的がありましたが、人や物の往来により経済や文化が大きく成長しました。本市でも48路線の都市計画道路が計画されてはおりますが、多くは事業化の予定も立たず、平成30年の市政の概要によると整備率は65.8%に留まっております。特に中野畑沢線はアクアラインからの交通を袖ケ浦や君津方面に分配する重要路線ですが配布資料の3に示す通り開通区間も多く、中野工区と桜井工区で事業化がされているものの、中心市街地に1,562mの事業化未着手区間があり、全体の完成時期については見通しが立ちません。都市の骨格である主要道路の整備事業を推進する観点から、小項目3点を質問します。
 まず、小項目1点目として、道路事業用地取得の現状について伺います。現在、用地買収が進められている主な道路事業は中野畑沢線の桜井工区の他、江川運動場の南ルート、笹子の道路拡幅、火葬場の進入路等が有り、それらの進捗率は配布資料の3の下の方に示してある通りです。道路整備上の課題は技術的な事より用地取得の影響が大きく、先日完成した江川運動場の東ルート以外では、何れの路線でも完成年度が見通せておりません。そのため、本年度から用地取得を強化するため、外部委託をする予算を確保しておりますが、どの路線を委託対象としているのか、また現在の進捗状況について、お伺いいたします。
 次に、小項目2点目として、事業化路線数の追加検討について伺います。中野畑沢線について、桜井工区の事業化と並行して貝渕工区を事業化するよう求める要望が平成27年4月16日に木更津地区ダンプカー協会から提出され、本年10月17日にも、再度の提出がなされるなど、開通が強く望まれている路線は市内に数多く存在します。限りある予算を集中的に投資するため、現在は路線数を絞っておりますが、事業着手している道路の用地取得が難航した場合は施工が出来ず、予算が流れ、多くの要望がありながら全てが未着手の状況に成ることも懸念されます。そこで、事業化する路線を更に追加して、用地買収交渉を多くの路線で着手し、用地取得が完了した路線から工事を行うといった発想の転換が必要と思いますが、如何でしょうか。
 最後に、小項目3点目として、再開発事業等との複合化について伺います。中野畑沢線のうち住宅密集地を通過する新田工区については、その事業化が最も後になると想定されていますが、当該地域には老朽化した耐震不足と思われる住宅も数多くみられます。また、津波ハザードマップによれば2m以上の浸水が推察されており、防災上の対策が必要に成っている地域でもあります。更に中心市街地に近接し、コンパクトシティとして人口密度の高度化が求められている事も考えると、道路線形の見直しも議論する中で、地域住民と一体になった再開発等の事業を進め道路の築造を検討するような手法を執るべきと考えますが、如何でしょうか。
 次に、中項目3点目として、市民活動についてお聞きいたします。産業を誘致し、道路網を整備させ、人口が増加しても、住民が地域に感心を深めない限り、世代交代の際には簡単に転出してしまうのではと、私は危惧しております。通勤時間が長くても、住環境が若干劣ってもこの街に住み続けたいという市民を増やすことが重要だと、私は考えます。この事は、渡辺市長が進める「オーガニックなまちづくり」の中で対策が成されていると感じてはおりますが、現在の市民活動の進め方について、小項目2点を質問します。
 まず、小項目1点目として、みらいラボの現状と成果について伺います。本市の市政施工76年目を迎えた11月3日には潮浜公園でグローカルハピネスが展開され、第一小学校や富士見通りでは木更津あかり祭夜灯を始め、数多くのイベントが展開される等、改めて本市の市民力の高さが示されたと感じさせられました。多くの方々から「渡辺市長に成ってから市民活動が活発になり木更津市が面白くなった」と言われますが、その象徴である「きさらづみらいラボ」については「らず-biz」ほど注目を集めて居ないように感じられます。多くの市民活動は「みらいラボ」を使わずに活動している状況もありますので、現状と成果についてご説明をお願いします。
 次に、小項目2点目として、地域交流センターの支援についてお聞きします。平成31年度市政運営の基本的な考え方として「市民や地域による支え合いの地域づくりを強化するため、金田地域交流センターや市民活動支援センター「きさらづみらいラボ」の活用」と記載されておりますが、新たに始まる地域交流センターの市民活動支援について確認いたします。地域交流センターは金田地区の拠点という役割も担っていますが、支援する範囲について、どの様にお考えなのか、お伺いします。
 最後に、中項目4点目として、防災対策についてお聞きいたします。本日最初の質問者である永原議員からは、私が委託した質問も含め「大規模災害の発生直後」について質疑が行われましたが、今日最後の質問者である私からは持続可能という長い観点でお聞きさせていただきます。11月13日に千葉県が発表した「最大クラスの津波」の想定では木更津市では地震発生の123分後に最大4.2[m]の津波が訪れ、1,933[ha]が浸水すると示されましたが、それで防災に対する危機感が高まったという話は、浸水範囲に済む私の周辺からも聞こえてまいりません。地域に関心を持つ市民を育てることが都市の持続可能性に必要ですが、市民が大規模災害の発生時に大きな被害を受けず、速やかに復旧に立ち上がれる事も持続可能に繋がると、東日本大震災に襲われた多くの自治体を見て来て、私は感じております。そこで、防災対策に関し、小項目3点をお聞きします。
 まず、小項目1点目として、市民意識改革と防災訓練について伺います。木更津市には近年大きな災害が訪れていない事から危機感がなく、7月23日に開催された「オーガニックシティセミナー」の講演で、本市在住の危機管理アドバイザーの国崎信江氏も防災意識の低さを心配しておりました。一方、10月25日に総務常任委員会で行政視察をした静岡県富士市では東海地震の危機感をバネに389の町内会のうち3箇所を除いて自主防災組織が成立し、それぞれの会長の研修会が年度当初に一斉に行われ、防災訓練も年4回の訓練を実施しております。行政職員も被災都市に派遣されて災害対応の経験を積むなど、その取り組みは本市と大きな差が有りました。さて、10月14日に開催された今年の防災訓練は配布資料の4に示すように、畑沢中学校をメイン会場にして、約千人の市民が参加するなど、実践的な訓練であったとは感じておりますが、市民意識を改革するまでには至っていないと思います。そこで防災訓練の成果と、訓練後にどの様な課題が見えたのか、お伺いします。
 次に、小項目2点目として、防災倉庫での個人的備蓄について伺います。災害発生時に命を繋ぐために必要なものは食料を始めとした備蓄品です。現在、市が各中学校区に設置しています防災倉庫を見学させていただく機会が有りましたが立派な建物の割には、内部に空隙が広くみられます。一方防災に感心の高い市民からは、災害に備えて自宅に備蓄をしても、自宅が倒壊して使用できなくなる危険性を考えると、公的な場で個人的に使用する食料の備蓄が出来ないものかという相談も受けます。管理や運用といった制度上の問題もありますが、この事によって自助の促進と、その物資を災害発生に融通し合うという互助を進めることで、行政の備蓄品という公助に頼らなくて済む市民が増えることは防災上の大きな利点であると考えます。備蓄倉庫内に個人的な備蓄をする場所を貸与することで、市民には安心感が向上し、行政はより多くの被災者に備蓄品を配布できるように成るというメリットが考えられます。この様な制度についてのお考えを、お伺いします。
 最後に、小項目3点目として、災害廃棄物仮置場の確保について伺います。大規模災害で都市が被災すると大量の廃棄物が発生し、通行の妨げや二次災害の元になり、復旧事業も遅らせます。その為、防災計画で瓦礫の仮置場の用地を確保するべきだと思いますが、本市ではどう考えているのか、お伺いします。
 以上で第一質問を終了します。
 
  
 市当局の回答
 ※意味が変わらない範囲で部分的に言い換えたり省略をしています。
 
<渡辺市長>
 近藤忍議員のご質問にご答弁申し上げます。私からは始めに大綱1「持続可能なまちづくりの推進について」の中項目1「産業振興」についてお答えいたします。
 まず「産業立地促進条例の存続」についてでございますが、近年の企業の活発な立地動向を背景に、木更津市企業誘致方針に位置付けた「かずさアカデミアパーク」「金田地区」「インターチェンジ周辺地区」の3拠点を中心に企業誘致が進展しているところでございます。県内では約8割の自治体が奨励金制度を設け、積極的な誘致活動を展開しており、地域間競争は一層激しさを増しております。このため、次期条例の改正にあたりましては、現在の引き合い状況等を鑑み、限りある財源の中、企業にとってよりインセンティブの高い奨励内容とすべく、対象業種や事業用地等について見直しを検討してまいります。
 次に「事業用地の供給不足対策」についてでございますが、現在、県と連携し既存企業の遊休地を活用した立地検討企業へのマッチングや、また、日本立地センター等 関係機関や金融機関、民間不動産業者とのネットワークの強化により情報収集した民間の一団の土地について立地条件等の整理を行いながら、事業用地として有効活用を図れるよう努めているところでございます。
 次に、「市街化調整区域の利活用」についてでございますが、市街化調整区域におきましては、都市計画法第4条第11項の規定に基づく第1種特定工作物の、コンクリートやアスファルト、砕石の工場、第2種特定工作物の、ゴルフコースや、その規模が1ha以上である野球場、遊園地、動物園及び、その他運動・レジャー施設等が、開発行為等の許可手続きを経ることにより、建築が可能となります。また、本市都市計画マスタープランに掲げた「市街化調整ゾーンの土地利用方針」においては、原則として、新たな市街地の拡大を抑制するものとしておりますが、地域の資源や特性を活かし、地域の活性化に資する計画的な開発を誘導することなどとしております。これをうけ、計画的な土地利用を図ることを目的とする「市街化調整区域における地区計画ガイドライン」を策定しており、土地所有者等が、ガイドラインに適合する地区計画を市へ提案し、市が都市計画決定した場合には、開発行為等の許可手続きを経ることにより、地区計画に定めた建築物が建築できます。
 続きまして、中項目3「市民活動」についてお答えいたします。「みらいラボの現状と成果」でございますが、平成27年10月に設置してから、およそ3年が経過し、この間、さらなる市民活動の活発化を促すため、民間ノウハウを活用すべく指定管理者制度を導入しまして、適切な施設運営、並びに、市民活動団体への支援を積極的に行ってまいりました。結果、10月末現在で92団体に登録していただくとともに、現在までに約4万5千人がみらいラボを訪れ、登録団体及び利用者も順調に増加を続けている状況となっております。みらいラボを開設した成果としましては、市民活動を始めるきっかけの場として、また、登録団体どうしの連携を深める場として、さらには民間事業者と連携し団体の活動を拡大する場として有効に活用いただくことで、さまざまな活動が活発化しております。一例を申し上げますと、きさらづレトロ建築活性化委員会は、木更津駅みなと口に点在する「レトロ建築」を後世に継承し木更津市の中心市街地の活性化を目指すことを目的とした団体を立ち上げ、活動を進める中、先進地である川越市の団体と連携し、みなと口にあるレトロ建築を活用した、まちの再生や活性化をテーマとしたまちづくりシンポジウムを行うなど、まちの賑わいを再生させるための取り組みを始めたところでございます。また、市が実施した市民活動コーディネーター養成講座の受講生が中心となり、様々な世代間の接点の場として、こども食堂が展開され、毎回90人を越える方々が参加しております。こども食堂の運営につきましても、個人、社会福祉協議会をはじめ、NPO法人、他の地区のこども食堂主催者や、ぷれジョブ木更津など、支援の輪が広がっており、多くの団体が連携しながら、行政の手が届きにくい課題について取り組んでいただいております。取り上げさせていただいた活動内容は、ほんの一部でございますが、引き続き、みらいラボを基点とした本市の市民活動が今以上に活発化し、市民力の更なる強化につながるよう、市民活動への支援を充実してまいります。
 次に、「地域交流センターの支援」でございますが、本市初の地域交流センターであることから、住民自らが主体となり、行政とともに、地域性を活かした独自の活動や取り組みが幅広く展開でき、防災対策、少子高齢化対策、更には、地域住民の要望等に応えるため3つの機能を持たせ、施設整備を行っているところであります。まず、1つ目の機能として、住民が行政と協働して、自ら地域の課題を解決することに取り組む、地域自治による、まちづくりを支援する機能。また、2点目として、金田公民館が担ってきた生涯学習の機能を引き継ぎ、生涯学習活動の拠点となる機能。さらに、3点目として、住民の利便性の向上を図り、地域と行政を結ぶ窓口となり、行政サービスの拠点となる、出張所としての機能を持たせることとしております。お尋ねの市民活動に対する支援につきましては、地域交流センターでは、地域との絆を土台にしながら、今まで公民館が生涯学習を通じて培った支援を実施してまいります。加えてこれからの時代の変化と多様なニーズに対応しうる施設として、交流・連携・学び・情報発信の支援をしていくこととしておりますので、先ほど答弁いたしました市民活動支援の成果や、みらいラボにおける支援のノウハウを活かし、広い地域を対象とした活動に対する支援も実施してまいりたいと考えております。
 私からは、以上でございます。その他につきましては、関係部長からご答弁いたします。
 
<渡部都市整備部長>
 私からは、大綱1、中項目2、「道路事業」についてご答弁申し上げます。まず「道路事業用地取得の現状」でございますが、用地交渉の外部委託の対象路線につきましては、新火葬場周辺市道整備事業における市道234-2号線を対象としております。また、現在の進捗状況につきましては、当該市道の警察協議が8月末に整い、現在、買収面積を確定させるための詳細設計を実施しているところでございます。また、外部委託につきましても、並行して手続を進めているところでございます。
 次に「事業化路線数の追加検討」でございますが、現在、市の道路整備において、用地取得を伴う主な事業化路線は、中野畑沢線桜井工区や新火葬場周辺道路整備及び江川総合運動場周辺道路整備など、都市計画マスタープランに基づく整備計画や、市の重要施設へのアクセス道路として位置づけられている路線でございます。ご質問のとおり、早期開通が望まれる路線は数多く有りますが、限られた財源の中で、路線の重要性や必要性から整備順位を決定し、事業化しているところでございます。まずは、事業化路線の早期完成を目指してまいりたいと考えております。
 最後に「再開発事業等との複合化」でございますが、再開発などの面整備事業に合わせて、都市計画道路などの幹線道路を整備する手法は、道路単独で整備する手法に比べ、地域が一体的に整備されることから、大変効果があるものでございます。今後、面整備を計画する際は、道路整備と合わせ、防災対策や地域性を取り入れられるよう研究してまいりたいと考えております。私からは、以上でございます。
 
<土居総務部長>
 私から、大綱1、中項目4「防災対策」について、ご答弁申し上げます。
はじめに「市民意識改革と防災訓練」についてでございますが、市の防災訓練につきましては、今年度は本部運営訓練では「ブラインド型」訓練を実施をいたしました。また、一昨年度から、住民主体の訓練をおこなっているところでございますが、この訓練を踏襲しつつ、本市としては初となる市内一斉での「シェイクアウト訓練」や地区別に避難訓練、避難所設営・運営訓練を実施したところでございます。この訓練には手上げ方式により6地区の参加が得られ、徐々にではありますが住民の防災意識が高まってきていると感じております。また、課題といたしましては、まだまだ大規模災害に対する危機感をもった意識の改革には至っておらず、「自助・共助・公助」が一体となり、防災・減災に取組む意識をさらに高めていくことが必要であると感じております。今後は、「訓練開催日」を固定化し、市内一斉防災訓練の開催を目指して参ります。
 次に「防災倉庫での個人的備蓄」でございますが、災害用備蓄倉庫は、市内に14箇所あり、市が行なうべき「公助」の観点から、飲料水や食糧、毛布など災害時に必要となる備蓄品を用意・収納するための施設でございます。現状といたしましては、空隙が見られる状況でございますが、想定必要量の備蓄に努めて参りたいと考えております。なお、議員ご提案の「貸し出し制度」につきましては、制度設計や導入について研究をしてまいります。
 次に「災害廃棄物仮置場の確保」でございますが、市が想定しております大規模災害発生時における瓦礫31万トンの仮置き場は12万5千u必要でございます。そのうち市有地で3万8千uの仮置場用地の確保はございますが、残り8万7千uの確保が必要となってございます。迅速な災害ゴミ処理のため、仮置場用地確保は重要でございますので、今後、瓦礫処理の所管であります環境部と協議・検討し、事前に仮置場用地を確保してまいりたいと考えております。私からは、以上でございます。
 
 
一問一答
 ※質問と市の回答は文字の色を変えています。省略や言い換えも有ります。細部が気になる方は、市議会のHPで議事録を参照して下さい。
 
 答弁有り難うございました。それでは一問一答に移ります。中項目1点目の産業振興からお聞きします。産業立地促進条例について見直しを検討中との事でしたが、事業用地の供給から考えると、企業用地の遊休地のマッチングだけでは、多くを供給できないと想定されますので、せっかく条例をインセンティブの高い奨励内容に変えても、効果が少ないものと思われます。遊休地といえば、
配布資料の1に示すように、かずさアカデミアパークの29.7haを占め、土地の購入以来16年も利活用されていない富士通の用地が思い浮かびます。これまで多くの議員より、その利活用が質疑されておりますが、その土地が複数に分割されて供給されれば、誘致する企業の選択肢も増える事が期待されます。富士通の遊休地について、その後の計画はあるのか、お伺いします。
 
 議員ご指摘のとおり、富士通株式会社は、平成4年にかずさアカデミアパークにおいて、立地決定をしたものの、その後の経済・社会環境の変化などにより操業に至っていない状況でございます。当企業に対しましては、継続的に企業訪問などを行っており、今後の土地利用につきましては、他企業への売却による有効活用なども視野に入れ、様々な観点から検討していると伺っておりますことから、現在、早期の利活用に向け、県と連携し他企業へのマッチングなど働きかけを行っているところでございます。
 
 他企業への売却も視野に入れているのであれば、当該区域に新たな企業進出も期待できます。何れにしろ、袖ケ浦市で県が造成していた椎の森工業団地も完売したと聞いておりますように近隣地域でも企業用地は不足しております。かずさアカデミアパークを考えますと、現在完成している1期エリアに続き、本市の草敷・下郡地区が2期の計画対象エリアに成っておりました。2期範囲へ拡張されることを前提に、下水道等のインフラ整備は完了しておりますので、第1期に比べ事業費を抑えられると思います。例えば、計画範囲を縮小し、道路の幅員を抑え、緑地帯を減らす等、整備水準を下げて費用を安価にすることで2期の事業化が可能と思いますが、その様な検討はされているのか、お伺いします。
 
 現状の企業の活発な立地動向を、とりこぼすことなく本市へ誘致するためには、新たな産業用地の確保は、必要不可欠であると認識しているところでございます。一方で、新たな産業用地の確保について、平成30年9月定例県議会におきまして、所管部長から、直接かずさアカデミアパークには言及しておりませんが、現在、一団の公的未利用地がなく、袖ヶ浦市の椎の森工業団地などと同様の整備手法が困難なことから、民間を活用した取り組み事例の調査・分析などを行うとともに、外部有識者からの意見を伺っており、今後は、新たな整備手法などについて、県内市町村の意見も伺いながら、一定の方向性をとりまとめていきたい旨、答弁がございました。これを受けまして、本市といたしましても、かずさアカデミアパーク周辺も含めました、新たな産業用地の確保に向けて、民間による整備手法の可能性など県へ働きかけてまいりたいと考えております。
 

 千葉県では直接、工業団地等の造成を行わずに、新たな整備手法を検討するような話で有りましたので、民間資本による開発行為が期待される事になります。先ほどの答弁では、市街化調整区域内においても地区計画の手続きを経れば建設が可能なものがあるとのことでした。では、その中で工業系の立地が可能なものはどの様なものがありますか。
 
 市街化調整区域に終える地区計画ガイドラインでは、「幹線道路沿道開発誘導ゾーン」及び「インターチェンジ周辺開発誘導ゾーン」において、広域交通ネットワークの特性を活かし物流・業務・商業等地域振興に寄与すると認められる施設の立地を可能としております。
 

 つまり、工業系の用途での企業進出は、主要幹線道路沿道や高速道路のインターチェンジ周辺では可能ではあるが、それ以外では難しいようです。さらに、先ほどの答弁に有った県議会の議論では、かずさアカデミアパーク周辺を開発して市街化区域に編入することも難しいように感じます。そこで
配布資料の2で「かずさアカデミアパーク」の周辺の設定を見てみますと、現在は、自然環境保全ゾーンや自然環境共生ゾーンとなっております。先ほど申したように下水道等の産業系インフラが近くまで用意されている事を考えますと、当該区域の「地区計画ガイドライン」のゾーンを見直すことで、産業用地の候補にすることが出来るのではと思いますが、その為にはどの様な手続きが必要なのか、お伺いします。
 
 都市計画法におきましては『地区計画等の市町村が定める都市計画は、「市都市計画マスタープラン」に即したものでなければならない』とし、『「市都市計画マスタープラン」は、市の基本構想や県が定める「都市計画区域マスタープラン」に即して定めるもの』と規定しております。そこで、今後、かずさアカデミアパーク周辺に産業用地を新たに設けようとする場合は、そのことを基本構想に新たに位置づけ、これを踏まえて「都市計画区域マスタープラン」及び「市都市計画マスタープラン」の見直しを行い、その上で、「地区計画ガイドライン」のゾーン分けを見直す必要があります。これら手続きをすることにより、土地所有者等が、かずさアカデミアパーク周辺を産業用地として活用する地区計画を提案できるようになり、提案を受けた市が都市計画決定することで、地区計画に適合した開発行為が可能になる、と考えております。
 
 基本構想等の見直しと成りますと、たいへん時間が必要と思いますが、産業振興に向けた対応を期待いたします。何より、産業立地促進条例を存続しても企業誘致をする場所が無くては効果がありません。現在のように市街化区域に企業用地が不足している状況では、調整区域において地区計画を活用する事で企業立地を行った企業にも、産業立地促進条例が適用できるような改正を検討すべきと、私は思います。持続可能ということは絶えず改革を続けることだと思いますので、財政負担を伴わなくとも、未来に向けた対応が出来るような、制度設計を研究いただきたいと思います。
 では、次に中項目2点目の道路事業についてお聞きします。道路事業用地については、外部委託による用地購入に向け手続を進めているとの事なので、今後は事務が加速されると期待はします。しかし、相続が関係者で揉めているとか、継承者が不明など、解決が困難な事案も数多く聞かれており、簡単に用地買収が完了するとは思えません。買収に同意して残地まで購入を求める者が居る一方で、土地利用をしていないにも係わらず、単価が折り合わずに買収に応じない者が居るとも聞きますが、それに関して提案が有ります。買収に応じない道路用地を、主要道路に面する事になる他の地権者の残地と交換する事で、双方の要望を解決する手法を、他の事業で私は経験してきました。用地の買収が困難な場合は、この様に別の手法も検討するべきかと思いますが、如何でしょうか。
 
 土地に対する補償につきましては、原則として金銭をもって対応いたしますが、金銭に代えて代替地を要求された場合は、議員ご提案のとおり他の地権者の残地は、境界が確定しており、将来、整備された道路に接道するなど、有利な条件であることから、代替地として優先的に紹介してまいります。また、そのほか地権者からの様々な要求について、可能な範囲で誠意をもって対応することで、用地取得の進捗を図って参りたいと考えております。
 

 代替地を要求されていない場合でも、単価が折り合わずに買収に応じない様な地権者には、積極的に土地交換を提示するなどして、事業の進捗を進めて頂きたいと思います。複数路線の事業化では、整備順位を決めている事は承知しています。しかし事業化をしながらも、用地取得が出来ず、実際には中期財政計画で計上した予算を消化していない状況も有るので、複数の路線を着手してはどうか、というのが今回の提案です。確かに多くの用地を購入した場合は、土地購入費が中期計画以上に膨れる危険性は有ります。そこで、その対策として土地開発公社の活用を検討するべきと思います。
 公社に用地を取得してもらう場合は将来的な負担は増えますが、後程、道路を建設する際に補助金を貰って市が買い戻すことで、市には単独費を減らせるというメリットが発生します。路線価が上昇傾向で、金利が低く抑えられている現状では、公社による先行取得は長期的な財政削減効果が期待できます。整備順位が高く位置付けられている路線は、公社による取得を開始するべきと思いますが、如何でしょうか。
 
 現在、今年度からスタートした第5次木更津市土地開発公社経営健全化計画に基づきまして、簿価残額の計画的な縮減を進めているところでございます。現段階では、公社の債務解消を優先に努めてまいりたいと考えておりますが、事業用地を先行取得する必要が生じた場合には、公社と協議してまいりたいと考えております。
 

 つまり、先行取得の可能性はあるものと理解いたします。実務を進める上で、土地開発公社に現在、用地担当職員がおりませんが、都市整備部の管理用地課が予定している外部委託業務による用地購入を進めれば、職員が居なくても対応は出来るはずです。土地開発公社経営健全化計画の重要性も理解しておりますが、将来的な財政負担の軽減と、必要な社会資本の整備手法を検討の上、今後の対応をご検討願います。また、中野畑沢線の新田工区の整備手法は再開発事業も視野に入れ、研究するという答弁でした。実際に事業化を目指すと、関係者の理解を得るため、たいへん手間の掛かる事業になるだろうと私も思いますが、その様な手法を採用することで土地利用が高まり、安全性が向上する上に、中野畑沢線の完成によって市内のボトルネックが解消され都市の血流が良くなります。
配布資料の3に示すように、中野畑沢線の未着手区間は1,562mを残すのみとなっております。多くの課題を解決するため、様々な手法を検討し、必要に応じて民間事業者のパートナーを求めるなど、前向きな研究を進めていただく事を期待しながら、次の中項目の質問に移ります。
 中項目3点目の市民活動についてお聞きします。みらいラボについては、既存の団体が登録して会議の場所として使っているだけではなく、新たな団体が立ち上がって活動が始まり、市民活動コーディネーター養成講座の開設が多くの団体を巻き込んだ活動に繋がり、更には団体や企業との連携の場に成る等、市民活動を専門とした施設を設置した効果が発揮されている事が解りました。では、これらの活動は何故、公民館では展開できなかったのでしょうか。
 
 公民館におきましても、社会教育や地区における市民活動団体の育成支援はされておりますが、市民活動支援センターでは、市民活動団体の育成支援に加え、市内の団体情報の一元化や、団体間の交流・連携、人材の育成など、本市の市民活動が、個々の活動ではなく、広域的に、かつ連携できるような支援を行なってきたことで、市民活動の輪が広がったと考えております。
 

 活動の輪が広がることで、今までになかった様々な活動が展開されていると理解しました。では次に、施設の点について伺います。平成30年度予算で見ると、みらいラボには運営諸経費651万4千円、指定管理料1,322万円の合計1,973万4千円の一般財源を投じています。市民活動を支援する意義は理解しますが、ビルを賃貸してまで運営するのか、という意見も聞かれてまいります。そこで確認しますが、公共施設再配置計画の中では、当面は借り上げを継続するとしており、他の施設を建て替えるタイミングで複合化の検討をするとされております。今後、中央公民館を第一中学校と複合化して建設する話や新庁舎の建設に向けた検討が進むものと思われますが、市民活動支援センターは、それらとは別に存在すべきとお考えなのか、お伺いします。
 
 支援センターにつきましては、街なかの賑わいづくりの中で、駅周辺の空きビル等を活用した、コミュニティー空間を創設する方策の一つとして、現在の場所に設置いたしました。先ほど市長答弁にあったとおり、ようやく施設が認識されつつあり、活動も活発化してまいりましたので、今後の中央公民館や新庁舎の建設に向けた検討の中で、市民活動支援センターの設置について精査してまいりたいと考えております。
 

 賃貸の物件については、公共施設再配置計画の上では削減の対象とは成りにくいものですが、行政コスト削減を念頭に置き、更に市民と行政が供に行動しやすいような施設配置をご検討願います。次に、地域交流センターについては、3つの機能が示されました。生涯学習としての公民館機能や出張所としての窓口機能は、既存の公民館にも有りましたが、1つ目の機能の地域自治によるまちづくりという点が新しく感じます。公民館でも有る程度はその機能が担われていたと思いますが、地域交流センターになると、どの様に変わるものか、ご説明願います。
 
 地域交流センターは、従来の公民館機能を全て引き継ぐため、生涯学習事業等は、より充実させてまいりますが、新たに住民が行政と協働して取り組む、地域自治による、まちづくりを支援する機能を強化するものです。これまで公民館が担ってきた自ら地域の課題を解決する取組に加え、これからの時代の変化と多様なニーズに対応しうる施設として、新たな交流・連携・学び・情報発信を生み出すための仕掛けづくりが、幅広く展開できるように努めてまいりたいと考えております。
 

 新たな仕掛けづくりを幅広く展開するという事ですので、期待したいと思います。地域交流センターは公民館以上に地域や市全体の活性化に寄与していくように感じておりますが、既存の公民館についても、建て替えを待たず、暫時地域交流センターに変えていくべきだと、私は考えますが、市民部において具体的な計画はお有りでしょうか。
 
 具体的な計画はございませんが、まずは金田地域交流センターをしっかりと運営し検証していくことが大切だと考えております。
 

 私は公民館の存在意義を否定するつもりではありませんが、これからの地域自治において、住民の自主的なまちづくり活動が重要になってくる事を考えると、全庁的な議論を深めていただき、地域交流センターに移行することで、より市民とのスクラムが進むことを期待したいと思います。最後に、今議会に金田地域交流センターの指定管理者の指定の案件が出されておりますが、みらいラボを含め、市民活動支援を民間に委ねる事で、期待される効果について伺います。
 
 公の施設の管理運営を民間事業者に任せることで、行政が苦手とする経営ノウハウを活かした管理経費の縮減を目指すとともに、市民主体の活動をサポートするため、民間の柔軟な発想を用いた支援事業や有料イベントなどの実施によりまして、これまでの地域活動が更に充実し、協働のまちづくりの推進が図られることを、効果として期待しているところでございます。
 

 民間の経験を活用して運用を行うことで、市民の市民による市民のための活動が広がる事はニーズが多様化する現代に相応しい事業であると私も思います。来春に第一号が開始される、地域交流センターによる住民自治の取り組みに期待しながら、次の中項目の質問に移ります。
 中項目4点目の防災対策についてお聞きします。私は、昨年の6月議会でも「持続可能な行政運営について」として、行政の地震災害対応についてお聞きしましたが、何より地域社会が持続する事を願って今回の質問をしています。今回の訓練は、手上げ方式で6地区の参加が得られたので、今までの地区持ち回り訓練より改善された点は認めますが、未参加の地区がある事や、
配布資料の4に示すように、会場毎に訓練内容が大きく異なっているなど、意識の濃淡に顕著な差があるように感じております。これは、各地区や会場の自主性に任せていた結果だとは思いますが、今後の展開はどの様に考えているのか、お伺いします。
 
 防災訓練の今後の展開でございますが、一昨年度から住民主体の防災訓練を実施しております。この防災訓練では防災に関し、各地域で考えて行動してすることを通じ、個人・「自助」、地域・「共助」の防災力向上を目指しているところでございます。訓練内容が大きく異なるのは、各地域でメニューを考えて実施していただいた結果でございます。今年度は、「避難と避難所設置訓練」を最低限の内容としたところでございます。今後も訓練実施にあたりテーマを掲げて開催するとともに、訓練開催日を固定化することにより、参加地域を増やし、市内一斉に実施したいと考えております。
 

 了解しました。では次に、防災倉庫での個人的備蓄についてですが、今後、市の責任において想定必要備蓄量に努めていくとの答弁でした。それによりまして、防災倉庫の空隙も少なくなるのかな、と思われますが、それでは個人的備蓄の場所として避難所として使用される小中学校において、余裕教室を活用することも可能と思いますが、如何でしょうか。
 
 貸出制度についてですが、議員ご提案の小中学校や避難所となる公民館などの施設も含め、関係部局と協議し、研究してまいりたいと考えております。
 

 確かに管理や、実際に災害が起きたときの対応とか、保管形態等の課題は数多く有るとは思いますが、宜しく研究をお願いしたいと思います。廃棄物仮置場については、環境部と協議して確保を進めるとの事でした。富士市では避難所に指定されていない5箇所の公園を廃棄物仮置場に指定しているという事のようです。本市には現在、遊休地が多い状況ではありませんが、検討を進めるようお願いします。また、冒頭の質問でも述べた企業用地を準備する中で、企業が進出するまでは防災用の空間として活用できる事も考えるなど、防災対策と産業振興を両立するような研究も可能だと思いますので宜しくお願いします。
 今回、持続可能なまちづくりの推進として質問したことの多くは、直ぐには対応はできないとだと、私は承知しておりますが、策定中の次期計画に反映される事を期待しながら質疑させていただきました。私が質問した4項目以外にも「持続可能なまちづくりの推進」には数多くの切口が有ります。明日も羅針盤の平野卓義議員より中項目5点の質問が有りますので、そちらの質疑を楽しみにしながら12月議会における私のすべての質問を終了いたします。