市当局の回答
※意味が変わらない範囲で部分的に言い換えたり省略をしています。
<渡辺市長>
近藤忍議員のご質問に、ご答弁申し上げます。
私からは、まず、大綱1「環境行政について」中項目1「脱炭素への取組」についてお答えいたします。
はじめに、「本市の環境対策」についてでございますが、本市の地球温暖化対策につきましては、令和4年度に改定方針を示しました「木更津市地球温暖化対策実行計画」に基づき、現在、段階的に施策を実施しているところでございます。現状では、公共施設のLED化、太陽光発電設備の拡充、公用車の電気自動車導入、再生可能エネルギーの活用に加え、市民を対象としました「住宅用設備等脱炭素化促進事業」により、蓄電池や電気自動車、X2H機器の購入などに対する補助制度を実施するなど、脱炭素に向けた複合的な取組を進めているところでございます。市民や事業者など、市内全体の活動に伴う温室効果ガスの排出を対象とした取組は「区域施策編」として位置付け、2013年度比で2030年度に60%以上、2040年度に80%以上の削減を達成し、2050年度には、吸収源を含めて排出量を実質ゼロとすることを目指しております。「区域施策編」は、市内全体の排出量を対象としますが、市独自で正確に把握することは困難であるため、国や県の公的なデータを活用し、達成度を評価し、市内全体での排出削減に向けた施策の推進に努めてまいります。一方、市の施設や業務に伴う排出を対象としました「事務事業編」では、2013年度比で2030年度に58%以上の削減を目標としており、公共施設のLED化や電気自動車の導入、ごみ焼却発電の活用などにより、達成可能な見通しとなっております。
次に、「具体的な対応策」についてでございますが、本市では、再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの推進にあたり、民間の技術や資金を活用できる「民間提案制度」を活用し、学校施設への蓄電池導入など、財政負担を抑えた取組を進めてまいりました。これまで一定の取組は進めてまいりましたが今年度、策定を進めております「第3次木更津市環境基本計画」におきましては、公共施設の新築、増築、改築に際して、「ZEB
Ready 以上を目指す」ことを初めて方針として明記することとしております。
次に、「民間の政策誘導」についてでございますが、企業による大規模な再生可能エネルギー設備の導入につきましては、固定資産税の特例措置など、地方税法に基づく制度面での仕組みはあるものの、まだ積極的な支援策を展開できていないのが現状でございます。こうした設備の導入は、地域の脱炭素化に大きく貢献するものであり、取組を後押しできる政策的な誘導が必要だと認識しております。今後は、他の自治体の事例も参考にしながら、企業が取り組みやすくなる環境づくりや支援のあり方を検討し、地域全体で脱炭素化を進めてまいります。
次に、「地域新電力会社」についてでございますが、地域で生み出された再生可能エネルギーを地域で消費する「地産地消」の考え方は、環境負荷の低減と地域経済の循環に資する重要な取組でございます。今年度、環境省に登録された「脱炭素まちづくりアドバイザー」の伴走支援を受けながら、地域における再生可能エネルギーの活用方策につきまして検討を進めております。アドバイザーからは、本市の人口規模や電力需要を踏まえれば、地域新電力会社の設立は、十分に成り立つ可能性があるとの助言をいただいておりますが、設立にあたりましては、電力の安定的な調達や持続的な運営体制の確保など、検討すべき課題も少なくありません。課題はございますものの公共施設への電力供給に加え、市民や事業者への供給を通じて地域内での電力の循環を図ることができれば、脱炭素と地域経済の両面におきまして効果をもたらすものと認識しております。
続きまして、中項目2「ごみ収集の課題」についてお答えいたします。
はじめに、「プラゴミの回収」についてでございますが、プラスチックは、さまざまな製品に利用され、私たちの生活に欠かせない素材となっている一方で、そのままでは分解されず、焼却時には温室効果ガスが発生するなど、海洋プラスチックごみや気候変動など様々な問題の要因となっております。このような中で、令和4年に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、市町村は、プラスチック使用製品廃棄物の分別収集や再商品化に努めることとされました。本市では市民の皆様のご協力により、ごみの減量化が進んでおりますが、容器包装プラスチックに加え、これまで可燃ごみとして収集していた製品プラスチックをあわせて回収しリサイクルするプラスチック一括回収を実施することで、ごみのさらなる減量化や、それに伴う最終処分量の減容化が期待できるだけでなくプラスチックごみの焼却量が減少することによりCO2排出量が削減されゼロカーボンシティの実現にも寄与することから、導入したものでございます。なお、プラスチック一括回収では、製品プラスチックを処理する中間処理費用と、中間処理後の再商品化費用が増加いたしますが、中間処理費用については、もともと機械の老朽化により更新が必要だったこと、再商品化費用の増額分は、国から交付される特別地方交付税交付金により、ほぼ補填されるものでございます。
次に、「収集場所の集約」についてでございますが、本市では、ごみステーションの設置基準を定めた規定等はございませんが、新たにごみステーションを設置する場合には、基本的に10世帯以上での利用が必要である旨を市ホームページや、ごみ分別ガイドブックでお知らせしております。本市におけるごみステーション数は、開発行為等に伴い、毎年100件近く増加しており、議員おっしゃるとおり、ごみ収集の効率化のためにはごみステーションの集約化は必要であるものと認識しております。しかしながら利用者にとってはごみステーションまでの距離が遠くなるため、高齢化が進む中、非常に困難な課題となっており、今後、設置基準を明確化した要綱等の制定について検討してまいります。
次に、「収集品目の差異」についてでございますが、議員お示しの資料のとおり、ごみの分別種類は本市が合計で12分別、君津市が19分別、富津市が13分別、袖ケ浦市が3分別となっており、収集後の処理方法についてもそれぞれ品目により異なっております。現状においてごみ分別の差異の縮小につきましては非常に難しいものと考えておりますが、今後、人口の減少に伴い、可燃ごみだけでなく不燃ごみや資源ごみについても広域処理の検討が必要となることが想定されますので本市の分別区分についても見直しを検討するとともに、近隣市と課題を共有してまいります。
次に、大綱2 「観光行政について」、中項目1「観光施策の定義」についてお答えいたします。
はじめに、「観光行為の定義」について でございますが、観光庁の「観光入込客統計に関する共通基準 令和5年改定版」において、観光とは「余暇、ビジネス、その他の目的のため、日常生活圏を離れ、継続して1年を超えない期間の旅行をし、また滞在する人々の諸活動」と定義されております。
次に、「観光客数の評価」についてでございますが、観光庁の共通基準によりますと、海ほたるパーキングエリア、三井アウトレットパーク木更津、道の駅 木更津うまくたの里は、観光地点として含まれることから、これら施設の利用者を本市の観光入込客数にカウントしていることが、県内3位となっている大きな要因であると捉えております。このような、大きな集客力を持つ施設を有することを強みとして、市内の様々な観光資源に誘導し、あらゆる観光地点における観光客数の増加につながるよう、取り組んでまいります。
続きまして、中項目2「観光資源の活用」についてお答えいたします。
はじめに、「一次産業の活用」についてでございますが、第3次木更津市観光振興計画において、里山・里海の活用を掲げており、里海につきましては、盤洲干潟の特性を活かした体験コンテンツの充実に取り組むなかで、潮干狩りの季節以外の活用も進めてまいります。また、里山につきましては、山、川、田畑に囲まれた豊かな自然と生態系の宝庫であり、農泊・民泊といった滞在型のスタイルで農業と食の循環体験を提供することが可能なポテンシャルを秘めております。今後は、地元の方々や民間事業者と連携し、一次産業を活用した地域活性化に向け取り組んでまいります。
次に、「自然環境の活用」についてでございますが、本市の豊かな自然環境を活かした取り組みとして、サイクルツーリズムを重点事業に掲げており、この推進に向けサイクルステーションの拡充など受け入れ環境を整備することに加え、魅力的な地域資源の発掘や、体験コンテンツの創出に取り組んでまいります。議員ご提案の観光振興としてのハイキングにつきましては、現在 きさらづ地域循環共生圏里山再生部会で「いっせんぼく」周辺整備に取り組んでいるところでございます。この取組に加え、里山を活かした新たなコースを開発し、本市の豊かな自然を体感できる環境を整えてまいります。
次に、「歴史財産の活用」についてでございますが、現在、市内の観光案内と、歴史や文化、伝統などを後世に伝えるボランティア団体であります木更津みち案内人協会により、木更津駅周辺の神社仏閣をはじめとする歴史資産、文化財を巡る観光ツアーガイドを実施しているところでございます。今後は、市内各所に点在する歴史的価値の高い史跡や、多くの文化的資産を本市ならではの観光資源として、観光ルートの構築や魅力発信に取り組み、持続可能な観光の推進につなげてまいります。
次に、「DMOの新事業」について、国際フォーラムのエクスカーションとしてきさらづDMOが企画したツアーに対する評価についてのお尋ねでございますが、オーガニックなまちづくりに基づく様々な取り組みをコンテンツとして、学校給食米の生産やアクアコインの活用について知っていただくほか、本市の伝統技芸である芸者遊び体験や、今回初めて市と民間事業者が共催で開催し、議員にもお越しいただいたジビエフェスなど、様々な観光資源を組み込んだツアーを造成したことで、参加された方々からは大変好評を得たことから、本市のPRに一定の効果があったものと評価しております。今後、きさらづDMOにおきましては市民、団体、事業者等、多様な主体と協働しながら、観光資源の発掘や磨き上げによるコンテンツの拡充に取り組み、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに市民の地域への誇りと愛着を醸成する仕組みづくりを進めてまいります。
私からは、以上でございます。
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