山陰子連ドライブ 2016.10.4〜2016.10.8 ホンダフィットシャトルHB |
▼ 4日 木更津〜城崎間 666km |
娘も間もなく半年となり育児で外出の少ない妻を連れて長い旅に出ようと決めた。連休には行事が入っているため、その前の平日の旅である。山陰が始めてと云う妻のために定番の観光地と私的な興味を折り込んだ。
初日は距離を稼ぐことと高速の深夜割引を利用するため午前2時に起床して2時半に出発。東名の集中工事で夜中でも混雑する高速を新東名の岡崎SAまで一気に走って小休止。新名神から京都縦貫を抜けて舞鶴大江で降りて元伊勢の外宮と内宮、天岩戸を参拝する。木更津や富士山頂、出雲大社と北緯がほぼ等しい聖地と聞くが過去に行ったことが無く、現地についても観光化されていない地味な所であったが五十鈴川も流れ、凛とした境内と歴史の古さを充分に満足させてくれる場所であり、山歩きもあって良い汗を流させて貰った。
元伊勢からは大江山の鬼のオブジェを見ながら宮津に抜け、京丹後に住む私の従妹と待ち合わせて食事を摂る。結婚式にも来られなかった彼女は妻子とも始めての顔合わせで、B級グルメのカレー焼きそばを食べながら近況報告などの話を楽しみ、土産物の交換をして別れた。
次いで天橋立ビューランドに移動し、駐車場に車を停め、娘には初体験となるリフトで展望広場に到着し、天橋立の股覗きを行いながら、今年のイグ・ノーベル賞を受賞した「股覗き効果(体制によって遠くに見える効果)」を実感する。園内を歩いていると若い夫婦の奥さんが娘をとても可愛いと近寄って来る。こんなに感動するのは始めてという言葉に両親とも親バカな笑顔を浮かべてしまった。
当初の予定では伊根を経て丹後半島を回るつもりだったが台風も接近しており早めに宿にはいるため真っ直ぐに城崎温泉へ移動し午後5時前に宿に到着する。平日なのでお客さんも少なく内湯を家族風呂として貸していただき娘の温泉デビューをゆっくりと満喫できた。ゆっくりと食事を摂った後、妻に娘を預けて外湯巡りに出かける。御前湯、一の湯、柳湯などを駆け足で回るとお客の半数は外国人でびっくりする。外湯の質の高さに、城崎は泊まらねば理解できない温泉地であったと、改めて認識を新たにして宿に帰る。外湯の素晴らしさを妻にも味わって貰いたいと娘の面倒を見る約束で送り出したが、直ぐに娘に泣かれてしまい、温泉旅館の中を泣き声で満たしてしまうような迷惑をお掛けしてしまった。もちろん、妻が帰ってきたら直ぐに泣きやんだことは言うまでもない。部屋で日本酒を飲んで長い一日の疲れで直ぐに眠りについてしまった。 |
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▼ 5日 城崎〜松江間 210km |
台風18号が日本海に入って来るという予報を聞きながらも西に向けて出発。餘部鉄橋の下に造られた「空の駅」を見学して回り、廃線跡を歩き高さを実感したりする。まだ風は弱く雨も降らず、当面は台風の影響は無さそうだと「ととカツバーガー」を食べてから先へ進む。
鳥取砂丘には11時に到着。風が強いと砂嵐で目が開けられないと危惧していたが、まだ風は弱い。砂丘の上まで娘を抱いて散歩して帰ると日射しも出始めて暑いくらいである。餘部で食事を摂ったので昼飯は先にしようと決めて境港へ向かう。
鳥取を出た頃から急に風が強まり始め、走っていて車が揺れるほどになった。同じ頃に同僚が米子空港から帰ることを心配していたが、たった1便だけ飛んだ飛行機で羽田に帰ることは出来たようだ。同じ頃に私達が入れ違いに境港に到着した。午後3時であったが、弓ヶ浜というレストランで遅い昼御飯にカニトロ丼を食べ、ながら台風の位置を聞くとまだ山口県を過ぎた辺りのようだ。晴れていた空も店を出る頃には雲が多くなりはじめた。
境港では水木しげるロードの起点となる日ノ出駐車場に車を停めると他には車はなく観光客の姿も少ない。観光施設も台風のために臨時休業となっており「不要不急の外出はお控え下さい」という気象庁のアナウンスに従っているようだ。私達も鬼太郎の像を見たら早々に退散して松江に向かう。
通称ベタ踏み坂を越えると中海に白波が経ち道には海水が打ち上げられている。いよいよ台風が近づいたと感じながらホテルに直行し、部屋で天気予報を見ると松江市で最大風速32mを観測したことや、ホテルの間近の宍道湖畔から中継が入るなど台風の緊張が伝わる。しかし荷物を片づけ娘にミルクを与えているうちに急に風雨が衰え、7時に外出する頃には風が気になる程度の天候に戻っていた。夕食はホテルが個室を予約してくれた居酒屋で日本海の味覚を味わう。娘は何も食べられないが記念すべき居酒屋デビューとなった。 |
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▼ 6日 松江〜大阪間 311km |
目覚めると外は爽やかに晴れており宍道湖も湖面も穏やかである。ホテルから城も遠くないのだが娘を抱いて歩く妻に配慮して大手門駐車場に車を移動して昨年の夏に国宝に指定された城を散策する。駐車場南側の物産館で焼きたてのパンを購入して足立美術館まで移動する。
美術館ではベビーカーを出して娘を乗せ、絵画や庭園を見て回る。ちなみに入場券は前日にローソンチケットで購入して割安になっているが一人2,200円である。始めは大人しかった娘も1時間を過ぎる頃に声を上げ始め、新館は足早に見学して美術館を後にして安来市の製麺所の「まつうら」に並んで割子蕎麦をいただき山陰を後にした。
高速で大阪の淀屋橋まで一気に入り、ホテルに車を停めて妻の会社の大阪支店の方々と待ち合わせてベトナム料理店で食事を摂る。私も暫く会食に付き合っていたが、せっかく大阪に入ったので途中で抜け出しQPを造っている友人のM社長と2時間ばかり飲んでホテルに戻ったら妻も帰ってきたところであった。 |
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▼ 7日 大阪〜木更津間 541km |
ホテルの美味しい朝食をいただいて9時にホテルを出発し、最初は妻の友人である京都の窯元を訪ねお茶をいただく。この日も勿体ないほどの青空なので車を預かってもらい清水寺まで歩く。多くの着物姿の女性と擦れ違うが、日本語を話している人は僅かで、中国が国慶節の連休中だということを実感する。修学旅行の生徒の話す日本語にホッとする状況に驚いて帰ってきた。
次に日本で外国人に一番人気の伏見稲荷へ行く。過去に2回参拝しているが肝心の千本鳥居まで足を運ばなかったので、今度は3度目の正直である。欧米系の旅行者が目立つ中で幻想的な風景を満喫して来た。
遅めの昼食に天下一品のラーメンを食べて京都南から高速道路に乗る。連日のドライブに飽きたのかチャイルドシートで泣く娘をあやすために休憩施設に何度も立ち寄った結果、日付が変わった午前1時に成ろうとする頃にやっと自宅に帰り着く事が出来、合計走行距離1,730km、高速道路料金27,660円の子連れ旅が終わった。 |
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