No.56 高野編      日本を走る ←No55因幡編No57家島編→
旅行期間 1987年10月10日〜1987年10月11日 旅行日数:2日間
総走行距離 312km
走破市町村 11
同行者 無し 使用自転車:WR
総費用 10,102円 当時の年齢:23歳
初日 1987年10月10日
走行区間 神戸市公団六甲寮〜高野町本王院宿坊
走行距離 192km
走破市町村 4(熊取,野上,美里,高野)
累計数 2,063
 天気予報ではこの週末は良さそうなので夜明け前に出発し、和歌山への旅に出た。西宮の甲子園球場で夜が明け、堺の喫茶店でモーニングセットを食べる。この堺は戦国時代に栄えた街の面影を見たくても港の燈台程度しか思いつかないのが残念である。
 岸和田まで来ると早朝からだんじり祭が行われている。さすがに力強い。夕方のクライマックスは凄かろうと想像できる。岸和田市内で高野山YHに宿泊予約をするが満員と断られ、宿坊を教えて貰いそちらの予約をする。宿さえ取れば水間寺や根来寺を観光しながら山を目指せばよい。
 山には岩出から野上に入り370号線で東に進む。道も細く山も深く心配になってくる頃、山上の宗教都市に到着する。金剛峰寺を始め、山上に展開する多くの伽藍や山門、塔等を見て回り宿坊に素泊まりする。お寺泊ではあるが夕食にはカツ丼と麦酒を街中で食べてきてしまった。
2日目 1987年10月11日
走行区間 高野町本王院宿坊〜神戸市公団六甲寮
輪行区間 JR藤浪駅〜神戸電鉄箕谷駅
走行距離 120km
走破市町村 7(野迫川,花園,清水,龍神,美山,中津,金屋)
累計数 2,070
 夜明け前に宿坊を出発し龍神高野スカイラインの南下を始める。奈良県境まで上がった所で夜明けを迎える、山はかなり深い。道は良いが早朝と言うことで車の通りもほとんどない。もちろん沿線に民家は1軒も無い道なので寂しいものである。護摩壇山の駐車場に到着。ここで朝食ぐらい食べられるかと思ったがまだ営業していない。お寺で精進しなかった報いか解らぬが空腹で倒れそうである。
 幸いそこから下り坂になるので、気力でブレーキ操作をして龍神温泉に着き朝食にありつける。そこからは美山村を抜けて有田市まで抜ける計画である。途中に工事中の椿山ダムが有り、私はこのダムに水が張られたところを見に来ることがあるだろうか、と思う。このダムに限らず、走破の旅をしていると生涯2度と来ることの無い場所だと思い続けることばかりである。
 美山村の先は未舗装の峠道となり疲れが溜まる。金屋町を抜けて紀勢本線に出たところで時間は早いが輪行して帰ることにした。(次は家島編