市民公募債の発行について | |||
2007/7/2記 | |||
6月27日に終了した6月定例議会で財務部から市民公募債の発行についての議案があげられた。概要は下記の通りである。 1.名称 「元気なきさらづ市民債」 2.発行額 3億円 募集が越えた場合は抽選 3.対象事業 本年度工事を行う小中学校4校の耐震対策事業 4.応募限度 1人100万円まで10万円単位 5.利率 国債や市中銀行の定期預金金利に準じる 6.利払い 年2回 7.償還条件 5年満期一括償還 8.応募期間 平成19年10月1日から20日間 議会中は申し合わせ事項により「市議会内部の意思形成過程にある情報など、掲載することにより議会内部での自由な論議の妨げになるような事項の掲載は控えること」と有るので意見公表を控えていたが月も変わったので本件に関する思うところを記載したい。 類似の案件は平成15年〜17年に君津市が実施して募集が多くて抽選となっている。この債権はペイオフの対象となる恐れがないので資産家やマンション管理組合等の公金管理者にとっては非常に有利な債権でもある。 市の財政上の立場に立てば、低金利で多く調達できることが公債費の金利負担を軽減する点でも望ましいのであるから、金利は国債や定期金利に準じるのではなく、普通預金金利より若干高い程度で設定するべきではないかと思う。 更に対象事業を4校でなく本庁舎も含めた耐震補強関連工事全体まで大きく捉え、発行額も多くして、応募制限も撤廃することで多くの資金調達をするべきではないだろうか。 名称も「木更津救済耐震市民債」というように目的を全面に出して、国債より不利な条件でも市民の郷土愛に期待して調達することを期待出来るようなキャンペーンを張るべきであるし、その為には2ヶ月程度の募集期間も見込むべきではないかと思う。募集期間を延ばす場合は限度額を越えた場合は抽選でなく、早い者勝ちとすることで僅かでも募集コストの削減を見込めるような対策も検討するべきと思う。 いずれにしろ市民債を発行することで「郷土愛の醸成と市政への参加意識の高揚」を図ることは素晴らしいことであると思う。後は都市経営を念頭に置いたセンス有る運営を期待するものである。 |