入賞者演奏会に向かって
2008/03/11記
 かずさアカデミア音楽コンクール実行委員会の主催で6月8日午後2時から君津文化ホールでピアノコンチェルトが開演される。
  
  
 
 これは昨年の7月に開かれたピアノコンクールで3位以内に入賞したピアニストとニューフィルハーモニーオーケストラ千葉によるコンチェルトである。
 優勝者の類家唯さんはチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調OP.23を上演し、準優勝の藤田尚さんはベートーベン:ピアノ協奏曲第4番ト長調OP.58を上演し、第3位入賞の見崎清水さんはシューマン:ピアノ協奏曲イ短調OP.54を上演する。
 因みに全席自由で入場券は当日2500円、前売2000円で、高校以下の学生はそれぞれ1000円安い料金設定だ。
 
 この運動は昔所属していた(社)木更津(現:かずさ)青年会議所が始めた『音楽の森構想』の結果の一つであるので、曲目を転記していながらも、知識不足で全くイメージが出てこないような私も運営に協力しているのである。
 先週の金曜日に開かれた委員会で、今年度は千葉県の予算が付いたが翌年度は不明であり、それどころかニューフィルハーモニーオーケストラ千葉が3年以上存続できるかも微妙な状況にあると報告があった。地方交付税の削減は文化活動も疲弊させている状況を知ったが、木更津市としては何も力になれないことを知っているだけに口を挟むことが出来なかった。
 
 文化行政については前にも書いたように、他の多くの事業と比較して優先するべきか、特に悩むところである。木更津市においても平成20年度から開館する郷土資料館に7名の職員を配置することになるので多額の運営費用を生じさせることになる。
 本庁舎の耐震診断も行わず、管理職職員の手当を5%削減し、定住促進の助成を諦めて、それでも文化活動を維持する事も選ばねばならない悩みを常に抱えているのである。
 
 今回の議会質問で郷土資料館を如何に活用し、木更津市が、そしてかずさ四市が秀でた個性有る歴史を刻んできたのかを発信するべきだと主張した。都市イメージの向上によって都市間競争を戦い、住民や企業を誘致し、交流人口を増やすことで活性化を目指すと云うことも重要だが、最近市民に自信が無くなり萎縮していると感じる状況を打破したいという思いがあるからである。
 3ヶ月後のコンチェルトもそんな役に立てば良いなと思いながら、宛われた前売り券を何処に捌こうかと考えているのであった。