船橋競馬木更津場外発売所について
2008/05/22記
 一昨日の経済環境常任委員会とみなと木更津活性化特別委員会の合同協議会が行われ、船橋競馬木更津場外発売所の設置計画が説明された。今後は6月6日の議会初日の議員全員協議会でも報告される予定である。
 
 報告の内容としては、昨年8月より開始された地元11自治会への事業説明に対し、1箇所の自治会で同意が遅れていたのであるが、4月24日に回答があり、全地区同意で揃ったことで、次の段階に進む事や、今後の予定などであった。
 これからは、市が同意を示した後、最低6ヶ月の警察協議、2ヶ月間程度の農林水産省承認申請期間を経て施設設備の設置工事にかかることとなる。工事が半年程度必要なので、最速でも来年の夏に開業見込みとなる。
 
 防犯や治安の維持を前提に、当該施設は会員制で運営され、会員証は顔写真入りにするなど不審者の入場を防止する対策をとるという事であり、昨年の今頃個人視察してきたサテライト鴨川より厳しい対応となる見込みだ。
 会員数は1万人強を想定し、船橋競馬開催時には540名程度の入場者を見込んでいる。施設内には食事の供給所は無く、同一フロアーにはフードコートを計画しているようだが、来場者の一部が近隣で飲食や買い物を行うことで賑わいの少ない西口が活性化されることを期待するところである。
 また、警備や交通誘導などの雇用も生まれ、自治体へも販売額の1%およそ年間2千万円が使途を制限されずに交付されるし、販売委託を受ける新会社からの法人税収入も期待できる。
 交通渋滞やゴミの散乱、治安の維持など課題がないわけではないが、近年開業した施設の多くは上手く運営されており、サテライト鴨川を見た状況でも個人的には問題を感じなかった。
 従って、本事業に対しては賛成する立場では有るが、一度は周辺状況を深く理解するために未経験である競馬場にも行ってみなければと思っている所である。
 
 木更津場外馬券場は地方競馬である船橋競馬の施設であり、船橋で開催されるレースだけでなく同様に地方競馬である埼玉県の浦和競馬、東京都の大井競馬、神奈川県の川崎競馬のレースが購入できることになる。なお、船橋を含めた4箇所の競馬場は南関東4競馬場と呼ばれ、開催日程が重ならないように調整されているという事である。
 地方競馬は主に平日に開催され、年回の開始日数は274日である。逆算すると年間に91日程度は競馬が開催されない日があることになる。
 
 アクア木更津の地下になるこの施設には358の座席が確保され、多くの液晶スクリーンが設置されている状況を考えると、休日には文化的イベントとしてこの空間を使用するなど、有効利用の検討が待たれる所である。