防災の日に思う
2008/09/01記
 今日は関東大震災から85年目となる防災の日である。この日に意図して合わせたわけではないが、9月1日の「広報きさらづ」で『小中学校の耐震診断結果』が記載されていた。Is値0.3未満で『地震の震動・衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性が高い』と判断された学校の児童生徒父兄はどの様に思っている事だろうか。明後日(9月3日)の個人質問ではその問題を取り上げる。
 
 
 上記の画像で見て解るように東京湾北部で大規模な地震が発生した場合、木更津市北部で震度6強、他でも震度6弱となる可能性が公表されている。テレビでも繰り返し災害報道を行っているが、頭で理解しても行動に移っているか疑問は有る。かく言う私も多分そうだ。
 登山用具はサバイバル用品として優れているので、道具さえ持ち出せばテントを張って、固形燃料とドライフードが続く限り(およそ1週間程度)は自立して生きていける自信はある。でも、道具を入れている自宅が崩壊したら何にもならない。
 
 地震だけでなく、先日の愛知県岡崎市の豪雨被害の原因を考えると、遙かに想定外の降雨が有ったことが主原因だが、人的な要素として河川に面して建設されている家や、堤防より低い窪地に住宅が密集していた事があげられるだろう。
 財産権を尊重すると、そのような場所に住宅建設を否定する事は困難になるが、人口も減少化にある社会の中で住宅需要が沈静化している現状を利用して根本的な対策を立てる時ではないかなと考えている。
 前にも書いたが水害に対しては、自然排水が可能な形状とすることで多くの被害を防止することが出来る。
 木更津市も浸水予想地域を明示した防災マップを公表しているが、佐野地区の周辺や矢那川に沿った谷間で2mを越える浸水が予想されているし、我が家を含む小櫃川河口平野部分は1m以下の浸水が想定されている。
 これらの全てを嵩上げする事は現実的でないが、浸水が1mを越える場所の住宅移転などを考えないと、これからより一層進む地球温暖化による豪雨に人命を救うことが出来ないだろうと、防災の日に考えるのであった。