快速停止要望を提出する | ||
2010/01/25記 | ||
昨年10月25日に第1回の協議会を開催した「巌根駅に快速電車を停めよう!推進協議会」については、前に署名活動を始めたことを伝えたが、岩根・金田地区の区主体による署名活動や、街頭署名活動を進め、昨年末で署名活動を終了した。 年が変わり、1月16日に集計したところ、11,526名の署名が集まったことが明らかとなった。2009年4月1日現在における人口は岩根地区で17,960人、金田地区で4,434人の合計22,394人であるから、署名数はその半数を上回る数字である。もちろん、地元だけに限定した署名でないから市外の人も多数入っているが、大きな数値であることには変わりない。この多くの住民の意見を伝えるべく、本日(2010年1月25日)、要望書の提出を行ったので事務局長という立場で報告する。 本日の要望書提出に参加したメンバーは、田中昭治会長・竹内三郎委員・小籠治弘委員・本多正一区長会会計・渡辺芳邦顧問・高橋浩顧問と私の7名である。朝8時半に本日は休館である岩根西公民館の駐車場に集合し、最初にJR東日本千葉支社へ向かった。 1.東日本旅客鉄道株式会社 午前10時に千葉支社の2階にある会議室で提出を行った。 先方は千葉支社総務部の飯島企画室長と山澤広報室長で、上記写真のように5分冊にした合計1,676頁の署名簿を添えた要望書を提出し、下記のような情報交換を行ってきた。 内房線の旅客はアクアラインと館山道の開通によって減少しており、特に君津以南は大幅減で、鉄道事業は厳しい状況にある。 快速停止については、巌根駅では初めてであるが、外房線の駅などで既に要望されており、千葉より先の区間から東京への直通運行をどの様にするかという考えを整理している最中であり、巌根駅単体で考えるのではく、外房線も含めて検討を進めていきたい。 なお、地元に熱意があることは今回の要望で良く理解したが、巌根駅には総武線快速の15両編成を停車させるだけのホーム長が無いというハードの問題があり、自治体がどう考えるかという事もJRとしては見ていく必要がある。 国鉄時代であれば車両がホームより長い場合にドアを開けないという対応が出来たが、民間会社となった現在では、ホームが列車より短い場合には国交省より許可が下りないという制度である。 昨年3月に停車を始めた浜野駅は区画整理によって定住人口が増える見込みであったが、巌根駅の停車で木更津駅や袖ケ浦駅等から乗っている客が巌根駅に移るだけではJRとして収入増につながらないので、純増見込みになることが求められる。 40分程度の意見交換を終えて、次に千葉県庁に向かった。 2.千葉県庁 午前11時に千葉県庁新庁舎の9階にある会議室で提出を行った。 県や次の市に対する要望の内容は、JRに対し署名簿を添えて要望を行ったので、行政としても地元住民の意見を理解いただき、政策協議を進めていただくことを求めるものである。 先方は総合企画部の小川部長、総合企画部交通計画課の加藤課長及び職員2名で、JRで出た話を伝えながら、下記のような情報交換を行ってきた。 千葉県もJR線複線化等促進期成同盟を通して、毎年JRに要望を行っており、今回の要望も加えて行く。しかし、多くの要望の中で僅かずつしか解決していないのが現状である。 県としては外房線や総武線などでもホーム延伸等の整備要望が多く、巌根駅だけに補助金を出すことは一般的には難しく、出す場合にはルール造りが必要と考えている。ただ、巌根駅は、金田地区の最寄り駅なので、その事業との関係の中で考えていくことは無理ではない。 意見交換を終え、千葉県議会棟地下にある議員食堂で昼食を取り、木更津市役所に向かい、屋上の喫茶店で提出時間を待った。 3.木更津市役所 午後2時に市役所4階にある市長応接室において、服部副市長、植田企画部長、永野企画部次長同席の元、水越市長に対し要望書の提出を行い、JRや県で出された話を伝えながら下記のような情報交換を行った。 市の人口は増加しているが、東側丘陵部に偏っており、岩根地区などでも定住人口が増加し、鉄道を使って通勤するような住民が増えることは望ましい。また、金田事業の最寄り駅であるので、開発効果を本市の活性化に寄与させるため、どの様に整備するか検討を進めたい。 以上のように、3ヶ所への要望提出を済ませ、協議会の活動は一つの節目を向かえることになったが、現実にはこれから快速停車に向けた地道な活動が必要になるものと思われる。 もちろん、私も何が出来るか考え続けねばならないと考え続けた1日であった。ほぼ1日をこのために費やした協議会役員の皆様には敬意を示しながら、今回の報告とする。 |