市長選挙が近づき思う
2010/02/02記
 今朝の新聞で、今回の市長選挙に立候補する石川氏に対し民主党千葉県連が推薦を出したことが書いてあった。先日の浜田代議士の新年会では現職の水越市長を応援していく方向性が示され、いよいよ選挙の季節が近づいてきた事を感じる。本日から選挙の告示日である3月21日まで47日、投票日までは54日である。
 
 今回の木更津市長選挙に立候補を表明している者は、新聞報道等で知る限りで、現在のところ3名であり、表明順に次の通りである(敬称略)。
 
 石川哲久 昭和23年生 元住宅生産振興財団理事
 金子康男 昭和31年生 現一級建築士事務所代表
 水越勇雄 昭和14年生 元市職員、現木更津市長

 
 説明会が今月末に行われるので、その頃には何名による選挙になるか明らかになるだろう。余談であるが、4年前の選挙では友人から『今市内に「あさだ美礼」って市長候補者の看板が出ているけど、どんな人が立候補するのか聞いてる?』と電話が入ったことを思い出した。それは木更津キャッツアイの映画ロケ用の事務所で、瞬時に外されたけど、現実に木更津市で生じている現象を脚本に活かしてしまう宮藤官九郎の手腕には驚かされたものだ。
 
 木更津市長選挙は8年前から市議会議員選挙と1年間ずれており、市議会議員選挙は平成19年の春であったから、市民にとっては3年ぶりに市政に対して投票による意思表明の機会を与えられることになる。
 そのためには、選挙の争点となる政策を明確にする事が重要であり、「頑張ります」や「任せて下さい」でない選挙を行えることが重要であろう。特に今回の選挙に立候補表明をしている人は、まちづくりに対して高度な知識を持ち合わせている方々なので、本市をどの様な方向に、どの様な手法を使って導くかを議論してもらいたい。
 さらに可能で有れば、最後に市長に選ばれた人は、それらの切磋琢磨して競い合った政策の中から良いところを取捨選択し、当初の方針より一段の高みを目指すことを望みたい。それが出来れば、当初予算で42百万円も計上されている選挙費も決して高いものではないであろうと思っている。
 
 ただ、多くの問題を競い合うと言っても、争点にアクア木更津ビルの売却の件を入れることは、議決した議員としては望まない話である。売却が求めれた理由は前に書いたとおりであるが、議会が決めたことを市長選で争点にするより、建設的に前向きな議論を期待したいのである。
 
 これからの4年間の間には金田事業のうち東側が概成し、中野畑沢線も新宿から金田まで開通する。アカデミアには東京機械製作所を初めとした企業群が現れ、圏央道は茂原を経て東金まで接続される。そのようなハードの変化と共に、金田に三井アウトレットモール、築地にイオンがオープンするなど商業を取り巻く環境も大きく変わる。請西等では子供の増加に苦慮する一方で、富岡や東清では子供の減少に直面する問題が生じる。さらには地方分権の進展に伴い、福祉や環境の多くも自治体の責務に移って来るであろう。
 市長や議員を選んだ結果が、自治体の将来の差になるという自覚の元に選挙が進められることを期待するばかりである。
 
 先日に出席した(社)かずさ青年会議所の新年総会では、今年の事業計画の中で市長選挙の公開討論会を進めていくことを明らかにしていた。最近は袖ケ浦市や君津市などの近隣市でも実績を重ねてきているので力強い限りである。多分3月上旬に行われる討論会でも問題点が明らとなり、それを今後の市政につなげていくことが出来ればよい、と近づく市長選挙を前に思っている。