入間で再度学ぶ
2010/07/11記
 昨日(7月11日)、地元万石区の実行委員会の18名が三井アウトレットパーク入間の視察研修に同行した。本年1月29日に電車を使い市民の目線で調査に行った(詳細)が、今回は正式な申し込みを行い三井不動産より説明を聞くことが可能となった。
 
 朝8時に万石集会所を出発し、マイクロバスで関越〜圏央道を経由し入間ICを目指した。この日は土曜日なので、噂のアウトレット渋滞も体験できるかと期待したが、首都高の一部で通常の混雑を過ぎてしまえば入間の出口料金所を通過するまでは快適な走行を続けることが出来た。国道16号線に合流する部分で若干の渋滞となり10時には少し遅れて到着した。
 到着早々、三井不動産鰹、業施設本部の担当者と、ららぽーとマネジメント且O井アウトレットパーク入間オペレーションセンターの所長さんより入間の計画や金田の目的などについて説明を受け質疑応答を行い、多くのことを学ばさせていただいた。
 
 入間は2階建てで床面積9千坪に約200店舗が出ており、常時雇用者は約2500人である。自動車通勤が約7百台居るが公共交通機関のものもおり、地元比率は把握していない。因みに出店の際には単身用マンション需要が大幅に不足することになった。
 金田は平屋建てで床面積8千坪で開業し、将来的に1万2千坪まで拡大する予定。1店舗当たりの面積を増やすので最初はおよそ150店舗で始める計画である。それでも地元だけで全ての雇用を満足するのは難しいので、不動産需要は発生すると思われる。
 
 入間では市が主導し、三井が場所を貸す事で、月に2回程度朝市を実施し、地元農産品が好調に売れているようだ。ただし、地元商店と棲み分けをするために、常設で売場を設けることには抵抗があるようだ。金田でも週末朝市のような形態は考えられるが、常設は検討していない。ただし札幌近郊の北広島では、ご当地の物産を販売し地産地消を進める北海道ロコのような店舗が入った事例はあるので、金田でも木更津や房総の食材を全面に押し出す展開は考えられる。
 
 金田は羽田拡張によるアジアの客層も念頭に置いている。同じように成田空港から近い酒々井のURの土地に三菱系のチェルシージャパンが出店することが先月発表となった。平成25年夏頃の開店と成るだろうが、千葉県内でも厳しい競争が起きる見込み。
 
 私が地域産品もなく一体感が感じられないようだと聞くと、地元物産を全く扱っていない訳ではなく、1階の店舗で狭山茶の販売を行っているという回答であった。前回調査では見落としていた。
 会議終了後の自由時間でその場所を確認してみると、確かに店舗は有ったし、狭山茶を全面にアピールしていたが、全国の緑茶や中国茶・紅茶など多くの種類の茶系飲料を取り扱っている福井県坂井市に本社が有る会社だった。
 
 自由時間の中では、求人募集掲示板を見て時給の相場は9百円以上であることを知り、バス停の時刻表を見て6月19日のダイヤ改正で本数が増えたことを知り、未成年でなくてもバス利用がそれなりに多いことも知った。それより晴れすぎて暑かった。
 
 月末には会派の視察で入間より後で開業した仙台港の視察に行く予定である。三井不動産の担当者はそこでも説明していただけると知り、貴重な時間を何回も割いていただくことに感謝をすると同時に、これから2年弱の間に形になっていく金田の施設に対し、どの様に地域との関わりを考えていけるか、早く考えて行かねば成らないと実感する視察であった。
 参議院選挙の投票を済ませ、開票結果速報が始まるまでの時間で、昨日の事を思い返して記入した。