アクア木更津を考えるE
2010/12/15記
 昨年度のうちにアクア木更津ビルの売却も終了し、「アクア木更津を考える」シリ−ズはそのDで完結したと認識していた。
 その後、本年度になってから市の駅前連絡所が東口に移動したり、市民ホールが廃止される一方で、8月10日には食料品を扱う生鮮市場が開業するなど、民間ビル商業ビルとして確実に歩みを進めているところであるが、今回の議会で2点の報告があったのでシリーズの番外として「そのE」を記載することにした。
 
 報告の1点は、1月の臨時議会で売買を議決する際に決めていた契約書において、その第12条で用途に供してはならない業種として風営法に規定されている業務としていた所を、ただし書きで「ぱちんこ屋を除く」と付け加えるものである。つまり、今まではパチンコ屋を営むことが出来なかったが、駅前に普通に見られるパチンコ屋ぐらいは緩和しても良いのではという変更である。
 個人的にはパチンコを行わないが、それによる風紀の乱れも荒れ果てたラズモールビルに比べれば気になるほどでもないし、営業部分を増やすことで共益費を案分し入居店舗の負担を減らすことになれば望ましいであろうと歓迎するところだが、売買後に契約の変更を行うという事に微妙な違和感を覚える。まぁ工事を請け負った後に近所からの苦情で工法が変わるようなものかと納得はしており異論はない。
 
 報告の2点目は賃料の未済の件である。市が保有しているビルの頃には木更津観光物産に一括貸与して、その賃料を受けていたのだが、木更津観光物産から運営を委託された日本総合企画鰍ェ昨年4月頃より資金繰りが悪くなり月6,516,930円の賃料が滞るようになった。
 市から直接賃貸契約を結んでいる木更津観光物産は日本総合企画鰍ゥらの支払いが停まっても、同社より預かっていた敷金を充当し、4月分の一部と5月分の全てを支払ったが、民事再生手続きが決まった後となる6月以降の支払いを止めたため、昨年度中の未収額合計が52,135,440円にも膨らんでしまっているという事である。
 ただ、未収金が生じた一方で、賃貸契約を行ったときの敷金が残っており、木更津市としては27,159,600円を預かっているし、木更津観光物産も4・5月で取り崩した賃料と、裁判の訴訟費用を差し引いた額として5,424,840円が残っているので、それらを未収金から相殺すると不足額は19,551,000円である。
 日本総合企画鰍熏年5月18日に民事再生法の適用を申請すると供に、木更津観光物産に対し賃料の支払いを止めながら、テナントであるハローワークを始めとする多くの店舗から家賃を受け取っていたと聞く。つまりこの間に蓄財を続けたことになるので、不足額は確実に取り替えさねばならぬ話であると思う。
 
 売却を行った年の年末が迫り、まだ解決しない問題が翌年に持ち越しとなってしまう。少なくとも後3ヶ月、今年度の会計期間中に片づけ、売却を議決した議会の解散を行いたいものだと報告を聞きながら思っていた。