議会での質問が終わる
2011/03/05記
 昨日の一般質問で今期の質問が全て終了した。近年は議員の通信簿という視点がもてはやされているようで、どれだけ質問したかとか、議場で寝ていないか等により仙台市民が採点しているというニュースが2日の夕方に流されたと、斉藤議員が質問の中で簡単に引用していた。
 山形議員が20年で80回、佐藤議員は28年で112回の質問を行ってきたと質問の冒頭に述べられていたので、今回はそれに即発され、前回選挙からの4年間における質問状況を整理してみると下表のようになった。

 

 



























1 斉藤 高根 1 F未来 16 16 16 100% 個人
白坂 英義 2 新栄会 16 16 16 100% 個人
大野 俊幸 5 正栄会 16 16 16 100%
山形 誠子 5 共産党 16 16 16 100% 共同
佐藤多美男 6 共産党 16 16 16 100%
6 近藤  忍 1 F未来 14 16 16 88% 個人
高橋てる子 3 元気力 14 16 16 88% 個人
8 大村 富良 2 正栄会 10 16 4 12 83% 個人
9 三上 和俊 8 F未来 13 16 16 81% 個人
10 國吉 俊夫 1 正栄会 12 16 16 75% 個人
荻野 一男 3 F未来 6 16 8 8 75%
12 鶴岡 大治 1 F未来 11 16 16 69% 個人
13 平野 卓義 1 F未来 10 16 16 63%
14 篠崎 哲也 1 正栄会 8 16 16 50%
橋口 武信 2 新栄会 6 16 4 12 50%
小林 紀之 1 F未来 2 4 4 50%
17 野田 芳久 4 新栄会 7 16 16 44%
平野 秀樹 5 正栄会 7 16 16 44% 個人
19 住ノ江雄次 4 公明党 5 16 4 12 42%
20 岡田 壽彦 3 公明党 4 16 4 12 33%
21 岡田 貴志 1 公明党 5 16 16 31%
22 高橋  浩 2 F未来 2 7 7 29%
23 西  勝義 4 公明党 4 16 16 25%
前田 清治 8 正栄会 4 16 16 25%
25 滝口 敏夫 5 F未来 2 16 16 13%
後藤  秀 7 F未来 2 16 16 13%
清水 宗一 4 F未来 1 16 8 8 13%
28 石井 量夫 6 正栄会 1 12 12 8%
29 石井  勝 4 F未来 1 16 16 6%
 上記の表は質問が可能な議会の内、何回質問したかという「質問率」という概念を私が作り、上位から整理したものである。なお、議長・副議長に就任している期間は質問を行わないので、その定例開会は質問が不可能として補正を行った。だから質問回数が13回の三上議員より10回の大村議員が上位に来る事になるし、12回の國吉議員と6回の荻野議員が同率になるのである。
 
 4年間には5人の議員が全回質問を行っており敬意を表したい。しかし、議場での質問の回数が少ない議員の中には、例えば監査役の滝口議員は監査の場で、君津中央病院企業団議会に出向している石井議員はそちらの場で適切な問題提起を行っており、議場の一般質問だけが議員の活躍の場では無いことは市民にあまり理解されていないと思われる。
 
 もちろん、質問を行えばよいという訳ではなく、その質問が市政の問題点を明らかにするとか、よりよい方向に導くという建設的な提案を行っていただき、大勢の職員や議員にとって有意義な時間であれば良いのだが、全体が知る必要もない局地的話題とか基礎自治体である市ではどうにも成らない国政の問題とかを話されても聞いているこちらは眠くなるだけで、通信簿を点けられていたら船を漕いだと、得点が下がってしまう。質問する権利は議員に与えられたものであるから邪魔はしないが、時間が無駄だと思わせないでもらいたいと時々思う。
 
 ただ、HPの有無と相関を見ると、活発に質問を行う議員は情報開示も積極的である確率が高い事が見えてくる。前にも書いたが、現在情報発信を行っていない新人候補は市議会議員となった後には、積極的に建設的な質問を行うように成る事を(今回も上から目線で)希望するばかりである。なお、小林議員のようにHPを持ちながらも議会の公式HPに記載のないものは空白としている。
 
 連日テレビを賑わせていた京都大学の携帯電話でのカンニングであるが、浪人して追い込まれている心境は理解できるが、大学生になることが目的で、大学で何を学びたいか、それに自分の学力が着いていけるかという視点が欠落しているように思えて成らない。自分自身も選挙を直前に控えているが、議員になるのが目的でなく、議員になるのは市政改革の手段であるという自戒を忘れないようにして、再選を果たせたら6月議会で内容の濃い質問をせねばならぬな、と思いながらまとまらない文章を書き終える。