日韓で選挙が終わる
2012/12/21記
 衆議院選挙が終わり、何かコメントを記載しようかとも思っていたが、その内に韓国の大統領選挙や日本の組閣の噂など、毎日の変化が多くて、書いたものが直ぐに古くなりそうで、何となく間があいてしまった。このまま1週間が経過しそうなので多少の記載を行うことにする。
 ともかく今回の衆議院選挙は多くのメディアも書いているように、小選挙区の破壊力を見せつけ、与党民主党が得票率も激減して議席を1/4以下にしてしまったのに対し、自民党が顕著に得票を伸ばしていない中で、公明党と併せると議席数の2/3を占めるほどの圧勝を果たした。
 前にも書いたが、ダイナミックに政治が変わる2大政党に成ったのではなく、民主の票が第三極に流れたり、投票に行かなかったりして分散し、比較第一党に成った自民党が総取りに近い勝利を果たしてしまったことになる。実際に第三極と言われる維新・みんな・未来の比例得票数は自民党のそれより上回っていると報道されていた。
 なお、衆議院について2012年10月31日時点の議席数と今回の改選結果を比較すると下記の通りである。
No 政党名 10月31日 12月21日
1 民主党 (1998-) 242 57
2 自由民主党 (1955-) 118 294
3 国民の生活が第一 (2012-) 38 9
新党きづな (2011-) 8
減税日本 (2010-) 5
4 公明党 (1964-1994,1998-) 21 31
5 日本共産党 (1922-1924,1926-) 9 8
6 みんなの党 (2009-) 6 18
7 社会民主党 (1996-) 6 2
8 日本維新の会 (2012-) 5 54
太陽の党 (2012-) 2
9 国民新党 (2005-) 3 1
10 新党大地・真民主 (2011-) 3 1
11 新党改革 (2008-) 0 0
12 新党日本 (2005-) 1 0
13 改革の志士 (2012-) ※ 1 0
14 (無所属) 11 5
15 (欠員) 1
※印は政党助成法上の政党要件を満たしていない政治団体
 
 そんな日本国内の選挙が終わり、僅かの間を空けて19日には韓国大統領選挙が行われた。平日にも係わらず75.8%の投票率であったようで、セヌリ党の朴槿恵が新しい大統領に選出された。激戦で有り前回より12%程度アップしたようだ。
 一方、日本の衆議院選挙は59.3%で逆に10%の低下である。韓国では政治家を自ら選び、明日への責任を果たしたのに、日本ではそれを放棄した人が多かったという事である。
 
 これは政治不信の結果と言ってしまえば簡単であるが、それでよいのかと地方自治に携わる私は思っているのである。今回の議会で木更津市議会は身を切る行政改革として議員定数を4名減としたが、市民は政治全般に感心が失われつつあるとしたら、この改革も虚しいものになってしまうと思う所である。