乗降客の推移を調べる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2014/05/07記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
隣の袖ケ浦市では今年の2月末に長浦の新駅舎を開業させたばかりであるにも関わらず、もう一方の袖ヶ浦駅でも橋上駅を建設中である。袖ケ浦市役所のHPによると約23億をかけて下図の様な自由通路を併設した駅舎を来年度末に完成させるようである。 最近、MOPの開業に伴い袖ヶ浦駅の乗降客が増えていると感じているが、どの程度の値になるのか内房線の蘇我から君津間の状況をJRのHPから調べてみたものが下表である。なお、生データのうち2000年から2008年の値は前にも記載したので、大部分は省略させていただいた。 |
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最新のデータが2012年度なので、2013年4月に開業した効果は解らないものと思っていたが、その開業に先立ち、店舗での商品陳列や従業員のトレーニング等で多くの通勤が発生していたと思われる数値として、2012年は前年より約7百人、17.7%の増加が見られた。低下傾向が続いていた木更津駅も約3百人の増加に転じているが、最寄り駅の巖根には顕著な傾向は見られず、金田を開発した効果は袖ケ浦側で大きかったと、乗降客の推移からは読み解くことが出来た。 なお、2012年における巌根駅の1,913人という値は内房線の浜野〜君津間では最小の値であるが、その前後に館山1,951(千葉県館山市)、柏崎1,911(新潟県柏崎市)、安中1,889(群馬県安中市)が並んでおり、地方都市の主要な駅でも、その程度である事にも驚かされる。 内房線の駅毎に2000年以降の年度別データをグラフ化すると下図のようになる。 |
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長期的な傾向として五井・木更津といった拠点駅の減少が顕著であるが、浜野駅と袖ヶ浦駅の増加も目に付く。 そこで2000年を基準年度として、その年を100とした場合の伸び率もグラフにしてみると次のように成った。 |
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2012年に袖ケ浦駅で急激に増加している事が明らかで有るが、浜野駅と袖ヶ浦駅は全体的に減少傾向にある中で増加傾向を維持してきたことが良く解るグラフとなった。なお、浜野駅は2007年から、袖ヶ浦駅は2004年から快速停車駅になっているので、それぞれの年に着目すると停止後に利用者が延びている事も解る。 その一方で、木更津市内にある駅(木更津・巖根)が沿線で最大の減少率を示している事まで明らかに成ってしまった。アクアラインバスに乗客を奪われたと言うことは簡単であるが、多くの便がバスターミナルに停車する袖ヶ浦駅では影響は見られない。電車からバスに利用を転換する以上に、電車の利用者を増やしていると考えるべきなのだろうか。 JRが2013年のデータを発表すると、店舗の関係者だけでなく、一般の利用者の数値が上乗せされるため、さらに急激な値の変更も見えてくることであろう。駅を街の活性化の拠点とした政策の有無だけでは無いだろうが、このような差が結果として突きつけられたようで、何を成すべきかと迫れれていると感じている。 ※JRに確認したところ、2013年のデータは6月中旬頃に発表になるようだ。それを待ってこのグラフを更新したいと思うので、しばしお待ちいただきたい(5/10加筆)。 |