巌根駅に快速が停止する
2014/12/29記
 JR東日本がダイヤ改正を発表したのは今から10日も前になる今月19日の話で、私はその日にはインドネシア共和国のバリ島からジャワ島に飛んで観光を楽しんでいた。その旅を終えて木更津に帰ってきたのは22日で、それから一週間も経てしまい、今更新鮮さが無くなっているネタであるが、巌根駅快速停止に向けて活動してきた私が何も書かないのでは説明責任を果たさないことになると、年末の日々の中で思う事を整理してみる。
 
 今回のJR東日本としてのダイヤ改正は北陸新幹線の長野〜金沢間の開業と、上野〜東京間に山手線と京浜東北以外の線路を引くことによる宇都宮線・高崎線の東海道線との相互直通運転並びに常磐線(成田線含む)の品川駅発着が大きな目玉で、私も期待するところが大きい変更である。
 千葉支社としては特急列車の見直し、武蔵野線に乗り入れする京葉線の増発、総武線快速を夜間に増発、総武線快速と内房線の直行列車を増発、京葉線快速を巌根駅に停車させる事が大きな改変である。
 
 巌根駅に停止する京葉線快速は、6:23、6:52、7:28の登り列車3本と、19:13、20:20、21:20、22:24、23:37の下り列車5本である。これによって幕張や東京に通勤・通学する人々の利便性が向上することは間違えない。その点は喜べるし、ここまで粘り強く協議を続けてくれた市役所には感謝を申し上げる話である。
 しかし、総武線快速と内房線の直行列車を増発する事で内房線の各駅列車が減少するといった現象も生じている。朝の通勤通学時間帯の各駅停車が総武快速に置き換えられて、巌根駅に停車しなくなった事で、不便になっている面も多い改正である。逆に考えると、普通列車削減による補填措置として京葉線快速が停止させられたのではと考えることが出来る。
 
 前にも記載したように最終的な利便性向上としては、巌根駅以外の内房線の駅の全てに泊まる快速列車を巌根駅にも停車させることである。ただし、今回のダイヤ改正に伴い君津以南の運転を取りやめた特急『さざなみ』に代わるものとして平日に一往復だけ運行を始める『特別快速』については停止を求めない。
 何よりこの『特別快速』は千葉〜君津の間では蘇我・五井・木更津しか停止しないと言う、昔存在した「快適な速度の列車」が復活したものだからである。過密するダイヤの中では難しい話であろうが、この様な列車を増やすことが、激しい競争を繰り広げる高速バスに対抗する手段になるのだろう。
 
 巌根駅の快速停止運動は春から次の局面に入ることになる。市の関係部局は一段落と考える向きも有るだろうが、今後も関係機関と協議を重ねてホーム延長を果たすよう、地域住民も次の運動を展開せねばと思うのである。しかし、その頃には統一地方選挙が迫っているという事態に頭を痛める昨今である。