8年間の実績を振り返る
2015/04/15記
 激しかったと思う割に鎌足地区以外では意外と投票率が伸びなかった千葉県議会議員選挙が終わり、今週末は統一地方選の後半となる市議会議員選挙が開始される。立候補が噂されている新人の中には何をしようとしているのか解らない人達も多数居て、全体像はよく解らないが私は私の出来ることをやるだけだと考え日々を送っている。
 
 その様な中で、私の支援者の1人から『近藤忍さんて何をしてきたの、と人に聞かれて即答できなかった』ていう声を聞いた。その質問をした人は近隣に住む人ではないため、道路の舗装や排水路の整備といった地域の環境整備の話とは違う、木更津市全体の話をしようと思ったようだが言葉にならなかったようである。
 これは高橋県議の『アクアライン800円』といったような解りやすいスローガンやテーマを設定していない事や私の広報不足であると反省するべき点であると思い、改めて2期8年の実績を振り返ってみようかと思った。
 
 そもそも舗装や水路の整備、外灯の設置といった地域の環境整備を実績としてPRするのは我田引水的な事項であり、本来は区長さんの担当範囲だと考えている。そうは言っても、建設技術者である私は県による中野畑沢線の整備に関する設計協議の中で地元が不便を講じないような措置を執るよう努力してきたし、多くの農道や排水路の整備を地元区長さんとともに進めた事は間違えない。しかし、その具体的な話は実績に数えない事にする。
 
 一つ目は『行政改革を推進』してきたことである。
 近年は債権管理の一元化や徴収組織の強化、インフラの長寿命化施策や公共施設マネジメントの取組、都市計画道路の見直し作業の着手などが始められているが、これらについては議会質問の中で具体的な事例を上げて私が取組を迫ってきたものである。
 広域行政の推進や学校適正規模の検討、保育園の民営化なども迫ってきたが、これらはまだ検討の途上にある。
 私の提案で具体的に実現したことは土地開発公社の高金利負債の返済(幹事銀行であった千葉銀行分の全額返済)や、市民債発行の停止(手数料が高額で不利)、消防団車両のダウンサイジングの推進、入札制度改革等が上げられるが、これも市職員の中では気がついていたが実施できずにいた事だろう。やはり議会側から言い出す重要性がそこに有る。
 また議会改革として費用弁償の廃止や議員定数の削減なども行政改革の一貫で捉えることの出来る事案である。これらは前から主張してきたことであるが、私の実績というより今期の議員の多数意見による実績と数えるべきかも知れない。
 
 二つ目は『市民生活を支援』してきたことである。
 子どもの医療費支援については市の施策展開が私の考えと一致する方向で進み、義務教育終了まで助成が受けられるようになった。残土や空き地・空き家の対処なども多くの議員が同様の意見で様々に議会で取り上げる中で条例化されてきた。高齢者の見守り活動についても行政部局が課題と感じており、岩根西地区で先行的に取り組むことになったのは私の実績ではなく地域住民の民度によるものである。
 木更津の全市民生活ではないが、巌根駅に快速列車を停車させたことは地域住民の大きな生活支援に成っているだろう。高齢化が進む近い将来には木更津市の都市構造を見直す必要が生じ、インフラが整っている巌根駅周辺をコンパクトシティの核に据える事で結果的に財政支出の抑制に繋がる全市的な取組なのだが、なかなか他の地域の議員には理解されていないようだ。
 私個人で成し遂げたと胸を張るよりは多くの議員が市民生活を何とかせねばという思いで議員になってきているため、大きな差が出てこない項目であるが、8年前に比べれば確実に木更津市は住み易くなっているはずである。
 
 三つ目は『木更津を活性化』してきたことである。
 『誇れるまちづくり』をテーマに木更津市を改革していこうというのが私の議員としての課題と考えている。その意味で高速バスアクセスの充実や江川運動公園の整備、フィルムコミションへの取組などが私の主張に基づいて進んでいると感じている。
 私の個人的な実績とは関係なく木更津市の人口は過去最高を更新しており金田東と築地に大型商業施設が開業することで木更津市の有効求人倍率も高い値に留まっている。近隣市の議員からは木更津市に対する羨望の眼差しが向けられているが実態はまだまだ厳しいものがある。
 商店街には賑わいが戻ったとは言えず、空き地が広がる中心市街(旧市街)の活性化は今後の課題である。農水産業については特に後継者が不足していることが、農協や漁組の組合員でもある私には辛いことである。第一産業への取組は抜本的対策が全国的に必要とされていると認識している。
 
 今回の選挙の3テーマに併せて整理してみたが、詳しい話は全てこのホームページで公開してきたと自負している。しかし改めて自分のホームページを見ると、あまりに項目が多く、時間がある人でないととても理解できない分量になっている事に今更ながら気がついた。因みに新人の時のマニフェストの9項目は未だ実現できずにいるものが多い。まだまだやるべき事は多いと選挙戦突入4日前の朝に決意を新たにしてる所である。