オスプレイに関して思う
2015/10/31記
 昨日の午後、都市計画審議会の事前説明を受けようとしている頃に防衛省から木更津市に対してオスプレイに関して米軍から動きがあると報告を受けた。米軍から防衛省、北関東防衛局を経由して木更津市に届く話なので正式発表まで時間も係るとは思ったので夕方に会派室で待機し、防衛省のHPを注視していたところ午後5時近くになり『オスプレイの整備基盤について』として下記の発表があった。
 
平成27年10月30日
防衛省
 普天間飛行場に配備されている米海兵隊オスプレイについては、定期機体整備を平成29年頃から開始するため、整備企業を選定する入札が米軍によって行われており、この入札に対して日本企業も提案を行っていたところです。
 本日、米国政府から、本件入札について、整備企業を富士重工業(株)とすることで決定したとの連絡がありました。
 防衛省としては、米海兵隊MV−22オスプレイの整備のため、富士重工業 (株)に陸上自衛隊木更津駐屯地を貸付け、陸上自衛隊に導入することとしているV−22オスプレイについても同駐屯地で整備することで、両国のオスプレイを共通で整備できる基盤を確立していく方針です。
 具体的な内容等については、木更津市等の地元自治体に丁寧な説明を行いつつ、米国政府等との調整を進めていきたいと考えております。
(以上)
 
 私は基地対策特別委員会の委員長として、出来る限り早い時期に防衛省からの説明を得られるように担当課と調整を行うとともに、全議員に対して適切な情報を発信するよう議会事務局と打ち合わせてから帰宅した。
 
 今日の朝になり千葉日報を見ると一面に大きく記事が出されており、明日の高柳小学校で行われる敬老会や、それ以外の様々な場面で市民から質問を受けることになるだろうと覚悟して、改めて個人的な考えを整理するため「最近思う事」としてまとめてみる。
 
 オスプレイに関しては昨年7月にも書いたが、何よりも正しい情報が求められている所である。特に木更津市に決まったのであれば、現在配備されている「CH-46」チヌークとの比較が近隣住民には理解しやすいため、その提示が求められる。
 環境面だけでなく、機種の安全性や米軍機の搬送における諸課題など、様々な点で知りたいことも多く、今後のスケジュール案や横田の米軍基地にも配備されるCV-22オスプレイ10機の整備の扱い等について細部を明らかにしていただきたいと思う。
 
 木更津基地に来る富士重工株式会社は、スバルブランドで水平対向エンジンや四輪駆動の特徴的な乗用車を生産しているメーカーであり、乗用車以外にも国内唯一の戦闘ヘリコプターメーカーとして「AH-64D」アパッチロングボウをライセンス生産するなど、防衛産業に力を入れている一面もあり、何よりルーツを第二次世界大戦で活躍した「隼」を製作した中島飛行機に持つ企業である。群馬県太田市に大きな自動車工場を持つが、航空機部門は栃木県宇都宮市と愛知県半田市に置かれているようだ。木更津に支店を設ける事になるのかは不明であるが、その経済効果についても示して欲しいと思う。
 
 発表の時期がオスプレイを使用した米海兵隊訓練の佐賀空港移転計画を断念する報道があった2日後という事も気になる。佐賀県は反対したら断念し、沖縄県は反対しても基地の建設が進むと行った文脈の中で木更津が語られることの無いように、慎重な対応が求められていると思いながら、特別委員会を開催しようと考えている所である。