まちづくり協議会を考える
2018/05/28記
 昨日は岩根西まちづくり協議会の総会が開催された。地域の区長さんや各種団体の方々とともに市からも市民活動支援課と危機管理課、岩根西公民館の職員も加わり、40名を超える参加者の中で昨年の事業報告と決算が承認され、新しく露崎会長での体制が始まった。
 
 木更津市役所のHPでは、岩根西まちづくり協議会は避難訓練と地域交流ラジオ体操しか行っていないように見えるが、昨年の事業活動から引用すると
 
・防災部会
 @30年3月11日に366人の参加で雛訓練を実施
  消防団を含むスタッフは54人なので、合計は420人となる。
 
・地域活性化部会
 @29年7月23日から8月27日まで地域交流ラジオ体操を開催
  地域7会場で36日間開催し、のべ7,494人が参加。
 A巌根駅前花壇の整備(随時)
 B29年5月6日にチャリティーゴルフコンペを開催、41人参加。
 C30年2月28日にコミュニティカフェの試験開催、120人参加。
 
・子育て特別委員会
 @29年12月17日に「親子でDIY」を開催、64人が参加
 
 他にも4回の理事会、4回の防災部会、4回の子育て特別委員会が開催され、地域の多くの方が協力して運営していただいている姿勢には頭が下がるばかりである。
 
 それでも敢えて気になることを挙げれば、今月12日に開催された公民館運営協力委員会の総会、13日に開催された岩根西地区社会協議会の総会、さらに来月2日に予定されている青少年育成協議会といった地域の集まりも包括できる組織にまちづくり協議会が成長して欲しいと願うところである。
 これには事例があり、平成23年8月1日に会派で行政視察をした山形県川西町の「きらりよしじまネットワーク」のように地域住民を会員とするNPO法人を立ち上げ、地区交流センターの指定管理や児童の見守り活動、放課後児童クラブや地域住民スポーツ活動、高齢者向け生涯学習や産直市場等を営んでいるのである。地域要望も集約し、自治会や地区社協・民生委員等はその下の部会に配置しているのだ。地域行事も学校等とNPOで協議して日程を一元的に管理するなど、その先進性には驚かされた物である。
 
 まだ木更津市内では半分の地区にまちづくり協議会が立ち上がったばかりであるし、川西町でも「よしじま」を見習った組織は他に出来ていないようなハードルの高さが有ることは理解している。それでも段階的にまちづくり協議会の範囲を拡大していく事は検討されるべきだろう。総会から帰ってきてそんな事を考えていた。