災害議連の総会を行う
2019/06/03記
 昨年の8月に一泊二日で参加した災害研修が契機になり、全国災害ボランティア議員連盟(勝手に略称を「災害議連」とした)に私は加盟した。
 その後に県内の参加者で千葉支部を立ち上げようと云う話となり、昨年10月29日の発起人会、11月25日の設立総会を経て千葉支部が11市議会の17人の議員により設置された。
 今年度になり17人中私を含む13人の議員が統一地方選挙の洗礼を受けて全て再選を果たし、先月末の5月30日に都内で開催された本部の総会で支部が承認された(私は同日開催の議会運営委員会やかずさ四市議長会の為に本部の総会は委任状を提出して欠席)。
 本部総会での承認を受けて、改めて正式な支部となってから最初の支部総会は木更津市で開催された。これは昨年末に会長を輩出する習志野市での設立総会の際に、次は副会長の市という話が出たが、富津市では交通の便が悪かろうという事で木更津市が代わりに名乗り出たのである。公共施設が駅前に有ることと、全国的に名高い危機管理コーディネータの国崎信江さんが木更津市に在住しているためでもある。
 
 令和に入った5月1日に習志野市で役員会を開催して総会の日程が話し合われた。私は家族サービスを埼玉県で行っていたので欠席したが、情報はLINEで共有し続けた。候補が4案に絞られ、その中から国崎さんの都合を確認し、6月1日を選定した。
 会場は平日なら議会の会議室を借用することも検討出来たが土曜日なので中央公民館の会議室を借用し、懇親会の会場を予約し、欠席者も多く見込めることと講演が絶対面白くなると云う確信から同じ会派の議員や近隣市で仲の良い議員、さらに木更津市の危機管理課にも記念講演会のオブザーバー聴講を呼びかける等の準備を行った。
 市役所に対しては危機管理課の職員の勉強になればという気持ちで案内を出したが、記念講演には正副市長が出席するという案内をいただき、当日を迎えた。
 
 午後3時に開催される総会は正副会長の遅刻という状況になったが、講師の国崎さんも傍聴される中で順調に議案を決定し、年会費2千円の支部活動が今年も続くこととなった。なお当日の参加者は習志野市議の清水支部長、富津市議会の高木副支部長、鎌ヶ谷市議会の泉川副支部長、印西市議会の稲葉事務局長、同じく印西市議会の玉木会計担当理事、船橋市議会の松橋理事、佐倉市議会の徳永理事と木更津市議会の私(理事)の8人で、6人が委任状出席と成ったことは少し残念である。
 午後3時半から開催された記念講演には木更津市議会から我が会派の草刈・永原議員と君津市議会の下田・石上議員がオブザーバー参加する中で清水支部長から挨拶があり、続いて木更津市長の歓迎の挨拶に続いて国崎さんによる記念講演会が開始された。
 講演のテーマは「地方議会が災害を前にして対応すること」であり、被災したら安否確認の前に住民自らが情報発信できる体制を作ることで行政の情報収集という負担を減らす事や、被災者が避難所で紙に情報を書くのではなく事前に個人情報をデータ化して例えばバーコードで管理する方法を考えるべきという事、市議会議員という存在の強みと避難地で障害になる活動、防災基本条例や議会危機管理マニュアルの必要性、災害対策本部を上層階に設けるリスクやガラス張りの建築のリスク、食料品の備蓄量を増やすより必要な装備に資金を回すことを検討する事など、成るほどと気付かせてくれる視点が数多くありとても勉強になった講演で、参加者にも非常に好評であった。
 
 
 総会だけで退席される会員を除き、会議後に木更津市を理解して満喫してもらうように街中を案内し、様々な意見交換によってこちらも勉強となることが数多くあった。この様な県内の議員によるネットワークの存在は、大規模災害が発生したときに情報共有の効果も期待できる。最後に記念写真を撮影して総会を終了した。
 
 
 準備等で協力していただいた多くの方々、特に事務局長で司会者も努めた印西市の稲葉市議と木更津市の危機管理課の皆様に感謝をしながら報告としたい。