ボラセンが縮小される | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2019/09/30記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9月9日未明に発生した台風15号による被害に対し、長期停電が続く中、14日に災害ボランティアセンター(以下「ボラセン」)が立ち上がったことは前に記載した所であるが、昨日の活動をもってニーズの大多数を処理したこともあり、その活動を大幅に縮小することになった。 因みに昨日までの16日間で受理したニーズは下表に示すように338件であり、そのうち335件の処理が終わり、昨日の夕方に残ったのは真里谷地区のブルーシート張が2件と倒木撤去処理が1件となっている。 |
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依頼されながら初日と二日目に受理できなかったものは屋根のブルーシート張りである。二日目の途中で「災害ボランティア 愛・知・人」という愛知県の春日井市を中心に活動している団体が屋根に特化して応援に来てくれたことと、災害派遣で応援に来た自衛隊が消防署とセットになり屋根補修に回ったことで、徐々に対応できるようになった。 しかしながら要望があまりに多いため@住居スペースの雨漏りで、A後期高齢者世帯か独居高齢者か障害者に限り、B張り直しや補修を受けないという事で絞り込んだ結果、積み残しが2件だけに成ったようだ。 要望の中にはブルーシート等の配布の手が回らないという公民館からの依頼に応えて人を派遣したものも含まれているが、それでも平均して毎日22件の処理を処理したことには感謝したい。 ニース処理の状況を見るためにA-Bに注目すると最大でも30を越えることが無く、寄せられた要望をそれほど先送りすることなく対応できたようである。因みに受理件数の累積(A)と処理件数の累積(B)をグラフにすると下図の通りになる。 19日から22日にかけて受理件数と処理件数の双方が伸びているが25日以降は受理件数が鈍化したために26,27の両日はボランティアの募集を制限した。処理数も減少したが今週末で追いつくことを見通しての上であろう。このグラフの状況から見てもボラセンを縮小させることは妥当な判断だと私も思う。 では次にボラセンに足を運んで頂いたボランティアの状況について集計すると下表のようになる。 |
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原則として県内のボランティアに限りながらも昨日までの15日間で149人、率にして全体の18%が県外から来られたボランティアであった。 これをグラフにすると次のようになり、この週末では市内のボランティアを上回る勢力になってくることが解る。 この原則県外としたことでボランティアが高速道路を無料で通行できる車両証明書の有効範囲が当初は千葉県だけに成ってしまい、県外からのボランティアには大変な不評となったが、16日には全国に拡大されたものと記憶している。 個人的にはそもそもアクアラインの対岸に被害が少なかった多くの住民が多くおり、移動時間も県内の東葛地方より短く房総半島には到着できる。県の社会福祉協議会の指導があるのかは解らないが、木更津市以外のボラセンも最初から県内に絞っていたが、私にはその考え方が理解できない。万が一、再度ボラセンを開設する必要が生じた場合には最初から条件を絞らない事を検討してもらいたいと思う。 今回のボラセンの運営を通じて、木更津市社会福祉協議会には多くの蓄積や反省点が残ったものと思われる。まだ縮小するだけで廃止するわけではないことを承知しているが、記憶が定かな内に反省点を整理して、遠くない未来に発生すると想定される大規模海溝地震に対応できる組織に成れることを願うところである。 |