専決処分がされて
2020/05/22記
 先週の14日に全国から8都道府県に縮小されていた緊急事態宣言の見直しが昨日の21日にあり、関西の大阪・京都・兵庫の2府1県については沈静化が確認され対象から除外された。残る1都1道3県については引き続き延期されることとなったが来週25日に再度見直しが行われるようで、今週末に大規模なクラスターの発生がない限り千葉県も解除されることになると推察される。
 
 房総半島の旧上総の国と安房の国に属する26市町村は先週に引き続き、この一週間も新規感染者は確認されておらず、累計感染者は下図のようになっており、このままグラフが再上昇しないことを願うばかりである。
  
 
 東京都は緊急事態宣言の解除後も段階的に自粛を解除し、仮に感染が増えた場合は段階を戻して対応すると発表している。千葉県も措置を発表したが一週間ごとに検討を行うとされ、具体的な方針は見えてこない。店舗の営業等の基準については隣接する東京都の対応に準拠することになるだろうと推察される。
 それであれば、前から述べているように房総半島は先に一段緩いステップとして運用して貰いたいところであるが、千葉県は県下で区分を行うつもりは無いようである。25日までの辛抱と思えば良いのだが、仮に東葛方面でクラスターが発生するなどして再延期されたとしても房総半島の自粛が延期される事態にならないように関係者へ働きかけをせねばと思う。
 
 その様な状況の中、木更津市でも子育て支援や生活支援等を目的として専決処分が実施された。これについては先週の14日に様々な対策を検討中であり国の臨時交付金約3億17百万円をどの様に活用するかを検討し、今日から実行に移すものと6月議会で審議した後に実行しても間に合うものとに区分して整理したうえで、急ぐべきものは速やかに実施すると聞いていたものである。
 内容の照査や整理には昨日まで議論が続けられたようで、私が具体的な内容を知ったのは今日になってからであり、詳細については把握しないままであるが議会議決を伴わずに実行することについては同意した。その一覧は下記の通りであり、この内容については6月議会の中で「専決処分の承認」として審議される。
 
概略名称 概要 総額
1 妊婦応援支給 1人3万円補助 24,681
2 ひとり親家庭支援 第1子5万円補助等 65,508
3 認可外保育助成 登園自粛の保育料助成 2,616
4 認可保育園副食助成 登園自粛の副食費助成 3,103
5 オンライン診療整備補助 離職者等に家賃支給 9,000
6 住居確保支給金 通信機器導入経費補助 12,600
7 テレワーク通勤支援 ホテルをオフィス利用 9,120
8 アクアコイン前払促進 前払にポイント付与 3,000
9 議場感染対策事業 パーテーション作成 627
10 小中学校感染症対策 消毒液等購入費用 4,198
11 ICT活用家庭教育支援 中3対象にタブレット貸与 18,411
合 計 152,864
 
 金額の単位は千円であり、事業費総額1億5286万4千円の内、国の臨時交付金は8268万3千円を使用し、残る7018万1千円については木更津市の基金を取り崩して実施されることになる。
 6月議会に提案される補正予算は約13億18百万円の規模であり、今回の専決処分は優先すべき一部の事業に絞られ、議会を軽視しているという訳ではない事も確認している。
 
 事業内容については上記の表に示す概要では誤解される部分も有るだろうから、詳細は市のHP等で確認して戴くとして、7日に開催された臨時議会での支援策に続いて第2段の各種支援施策が動き出すことを議会の都合で止めては成らないと考えている。
 それでも支援策の妥当性や効果は検証する必要があるし、何らかの問題が認められた場合は速やかに修正させることも議会の仕事である。
 そのため、全国の支援の中から良いアイディアが有れば積極的に採用するべきと思うのだが、報道や議員間での情報交換で情報を入手する事となり、全国、少なくとも千葉県内の支援策を取りまとめて整理している機関が無い事も問題だと思う。
 各都道府県には、市町村の動きを確認して情報収集を進め、それを開示していただくことで更に効果的な対策が各地で実施されることを後押しするように期待するところである。
 
 この独自策で目に着くことは子育て世帯やひとり親世帯に対する助成額の差が大きいことである。過疎地で子どもを抱える世帯が少ない自治体では世帯あたり多額の支援を行っても総額は少なく済み、それでいて子育てに優しい自治体という印象を与えることで転入支援策に繋がるというメリットも有るだろう。
 また税収の豊かな自治体も貯金を吐き出すような対策を講じている事例を見るが、適度に人口が多く財政が決して豊かではない本市では他市に対して少ない額での対策になることも多く、申し訳なく思う点も多い。
 
 今回の専決処分の中で個人的に注目しているのはアクアコインを活用して前払いクーポンを購入して店舗に現金を回す制度を進めるためにポイント助成を行うという3百万円の事業である。
 柏市や千葉市等で飲食店支援のために行っている前払い事業が木更津市ではアクアコインを使用して運用される事で、未加入店舗の加入促進に繋がるメリットも有り、色々異論も出るかと思うが画期的な施策だと感じる。私も臨時給付金を地域に還元するため積極的に活用したいものだと思うのだが、システム整備等の時間も有り、今月中に利用することは難しいようである。
 
 何れにしろ議会の審議を経ずに実施される専決処分の事案が速やかに市民の手に届き、多くの市民が救われ希望を持つことを期待したい。専決処分がされる中でその様なことを考えていた。