感染が止まらない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2020/08/02記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5日前である7月28日に木更津市において27日時点で23人目の感染者が明らかになり、その2日後に4人が明らかになった事を受けて28日の最近思う事に加筆したが、加筆からわずか4日の間に新規感染者が8人追加になって累積35人に達し、感染者数の増加が全く止まっていない。 梅雨も明けたのでそれに関することでも書こうと思っていたが、介護サービスや小学校など、様々な局面での発生を前にして今回も感染者について整理する必要があると考えた。 前回も27人目までは記載しているが、改めて7月に入ってから本日までの23人について発表された情報の概要を整理する。 |
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23人のうち経路不明者は11人で、経路不明率は47.8%であるがその約半分を占めるNo18から27までの集団的な感染状況にあった10人を除くと13人のうち10人が経路不明であり率は76.9%と高くなる。 この事は木更津市においては市中感染に近い状況に有る事を覚悟すべき点である。昨日東京都や大阪府が飲食店での営業時間を制限したが、木更津市として感染対策が不十分な店舗を洗い出し、その改善指導と対策に対する助成を行うと同時に、対策を講じている店舗に安全を示す掲示を掲げる様な対応が必要だろう。 さらに冒頭に記載したが、感染が危惧される事象が二つ有る。 一つは1日に明らかになった感染者の一人が「介護サービス利用者」であったことである。危惧される点は介護事業従事者や同一の事業所の利用者に感染が広がっていないかという事であり、保健所が濃厚接触者の確認を進めている様である。 もう一つは「公立小学校で勤務する講師」の感染が明らかになったことである。講師は木更津市外に居住する20代の男性であるが市内小学校内での感染が危惧されるのである。既に教室等は消毒を実施しており、講師が担当していた児童や同僚教師のPCR検査を行っているようだが、その結果が出るのが4日なので火曜日まで休校にして、学校再開は5日の水曜日になる予定である。 ※その後4日に1人、5日に3人の陽性者が確認されたので例により上表に青文字の加筆を行った。新たな4人は全て感染ルートが明かな方々であった。危惧されていた介護現場での感染も残念なことであるが生じてしまい、4日に判明した者は介護士であった。既に市民3千人に一人の陽性者となっている。6月までに感染している多くの市民は既に退院しており、感染経験者の存在は日常の風景に成りつつあると思われる。 学校での感染判明で誹謗中傷等が生じているようにも聞くが、明日は我が身と考え地域社会全体で暖かく受け入れる心を持ちたいものである。また感染が判明すると社会的な攻撃を受ける可能性を恐れる事で検査を回避するようになると更なる蔓延を生じる危険性も有るので、理解を得る取組が必要だと感じている。 23人の感染者を年代別に集計すると20代,40代,70代が各3人、30代が2人、50代が4人、60代が7人で80代が1人である。東京都で多い「若者世代」と言われる40歳未満は21.7%に過ぎず、木更津市では明らかに高齢者の感染が目立っている。その事をグラフに示すと下図の通りである。 現在の地域内での重傷者数や医療の余裕といった情報は全て保健所を管轄する千葉県が把握し、市議会議員には情報が開示されていないが、高齢感染者の増加は病床の余裕が十分にあるか心配になる点に繋がっている。 木更津市の増加が顕著であるが、茂原・東金・市原・君津と言った都心通勤者が多い自治体でも増加が続いている。7月26日と8月1日を比較すると下表の通りで、6日で28.8%も増加した。 |
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木更津市の占める割合が1/3を越えてしまったので、今までのように房総半島26市町村の累計感染者数に加え、木更津市とそれ以外を重ね書きすると次のようになる。 日本全体で3日間に4千人を超える増加が有り、つい先日に累計3万人を越えたばかりなのに明後日にも4万人に達するように思われる。世界では現在の感染者が1760万人もおり、毎日30万人前後の新規感染者が増えている事から8日後には2千万人突破のニュースを聞くことになるだろう。 阪神大震災の映像に現実感を失い、その年の秋に昔住んでいた神戸を訪ねて変わり果てた姿を見ても当事者意識は余り高くなかった。それが東日本大震災という海溝型の大規模地震を受ける中で今までの経験に無くても東海・東南海を震源として同じ様な被害を受ける日が遠くない将来に有るだろうと覚悟はしていた。 しかし、百年前のスペイン風邪と同じ様なパンデミックとそれに伴う経済被害を自分が経験することは想像できずにいた。現在は先の見えない異常事態に流されもがいている事を実感している。 コロナが流行してから地域の飲食店を支えようと心掛け、全国展開している店で食事をする機会はめっきり減っている。その様な中で全国展開の店でも閉店が進んでいるようだ。木更津市の周辺では「磯あそび木更津本店」「ちゃんこ江戸沢木更津店」「ペッパーランチ君津点」「しゃぶしゃぶ温野菜袖ケ浦店」「カフェマッコーラ」等が閉店したと地域レポートで示されていた。 コストコが開店し梅雨が明けたが、明日の木更津がどの様な姿になるのか見通すことが難しい状況の中、それでもコロナと共生して地域を守らねばと考えつつ、中3日で新型コロナに関する文章を記載してしまった。 |