感染者が増加する
2020/10/04記
 先月末の連休による人の移動の増加により感染拡大が心配だと前回記載したが、悪い予感は当たってしまい、木更津市では朝日庁舎の市職員の感染が明らかになるなど9月29日から昨日までのわずか5日間で9人の新規感染者が明かとなった。市職員の濃厚接触者となる同僚職員7人のPCR検査結果は全て陰性であったので少し安堵しているものの、最早どこで感染してもおかしくない状況に有ることを覚悟しなければならない。
 房総半島全体でも感染拡大は続いており前回の9月25日から昨日までの8日間の増加状況は下記の通りである。
 
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 6→6 1 九十九里町 2→2
2 木更津市 49→58 +9 2 芝山町 2→2
3 茂原市 16→17 +1 3 横芝光町 10→10
4 東金市 8→9 +1 4 一宮町 3→3
5 勝浦市 7→7 5 睦沢町 0→1 +1
6 市原市 116→131 +15 6 長生村 0→0
7 鴨川市 1→1 7 白子町 1→1
8 君津市 17→22 +5 8 長柄町 0→0
9 富津市 3→4 +1 9 長南町 1→2 +1
10 袖ケ浦市 16→20 +4 10 大多喜町 3→3
11 南房総市 2→2 11 御宿町 0→0
12 山武市 16→17 +1 12 鋸南町 0→0
13 いすみ市 7→7
14 大網白里市 6→6
市計 270→307 +37 町村計 22→24 +2
房総半島合計 292→331 +39
 
 増加数39人のうち、市原市・袖ケ浦市・木更津市・君津市の京葉工業地帯の4市で33人を占めており、房総半島南部や外房では顕著に増加している状況では無い。それでも、感染者の居なかった睦沢町で一人が明らかになってしまった。
 各市の累計者数の比率を円グラフにすると下図の通りであり上位4市で全体の69.8%を占める状況になっている。

 
 累計感染者数をいつものようにグラフにすると、房総全体のグラフの傾きは右肩上がりを続けており、感染拡大は休む気配を見せていないことが解る。グラフが水平に転じていた木更津市もこれから傾きが急になることが無いことを願うばかりである。
 
 
 千葉県全体でも昨日までの累計感染者が4千人を超えてしまった。重症者が増えている状況ではなく医療崩壊が危惧された春の第1派とは様子が違うものの、安心していられない状況にある危機感を持つことは重要である。その様な中でも本日から袖ケ浦市では市議会議員選挙が始まってしまった。各陣営では多くの人に逢いたいところを我慢して選挙を進めることになるだろう。
 
 木更津市における第2派の患者について、7月15日以降の46人を分析すると、男女の区分は23人づつで同数であり、無症状でありながら感染が確認された者が昨日の2人を含み6人となった。
 年齢は40代と50代が各8人、60代では12人と多く、感染後に症状が出やすいと言われる40歳以上の合計は35人で76.1%を占める状況である。都内では若者が多いと言われているが木更津市では高齢者の感染が目立つことが気になる。

 
 市川市では千葉県による保健所の対応が納得できず、中核市の権限として保健所の移管を進めると新聞報道にあった。維持費には年間5億円近く必要なようだが、情報を把握し迅速な対応が出来ることを優先するようだ。
 木更津市は保健所の移管を受ける要件を満たしていないが、かずさ四市で広域連合を組めば対応することは可能になるかも知れない。県が情報を早く詳細に渡してくれたらこの様な検討を進める必要は無い事は言うまでもない。
 
 来年の千葉県知事選挙に向けて、現職の森田知事が立候補しなければスポーツ庁長官であった鈴木大地氏が立候補するという噂を聞くし、千葉市の熊谷市長も出るような話を聞く。昨年の台風災害の時もそうであったが、市町村に寄り添える千葉県が出来ることが重用であると考えている。
 木更津市で連日感染者が明らかになり、アメリカではトランプ大統領が感染を公表する中で、この様なことを考えていた。