臨時会を開催する
2020/10/16記
 本日は今年度に入って3回目となる臨時議会を開催する。開催の目的はコロナ禍に対応した経済対策の予算組み替えである。
 私が議長に選出された平成元年度5月臨時会以降、8月には6市1町による広域廃棄物処理事業の債務負担に伴う臨時会が開催されたが台風対策に伴う財政出動は全て専決処分としたため臨時議会は開催しなかった。今回のコロナ対策でも専決処分を行っているものも多いが、経済対策などの市民生活に影響が大きいものは議会対応とするよう進めているので臨時会が多くなる。
 因みに私の就任以来、下表に示すように11回目の議会である。
 
名称 会期
令和元年度 5月臨時議会 2019年05月14日
6月定例会 2019年06月14日〜06月28日
8月臨時議会 2019年08月02日
9月定例会 2019年08月29日〜09月26日
12月定例会 2019年11月28日〜12月18日
3月定例会 2020年02月14日〜03月25日
令和2年度 5月臨時議会 2020年05月07日
6月定例会 2020年06月04日〜06月13日
7月臨時議会 2020年07月20日
9月定例会 2020年08月27日〜09月24日
10月臨時議会 2020年10月16日
 
 本日の臨時会の議案は補正予算の1件だけであるが、所管の各常任委員会に付託して内容を議論して採決に至るので、会期は一日限りであるが内容は濃いものになると思われる。
 因みに予算の概要は下記の通りであり、解りやすく言えば前年度に比べて収入の減少が20%以上50%未満の企業を支援するために2億円の予算を計上した給付金の申請が想定より大幅に少なく、その余った予算を他の対策に振り分けるというものである。
 
総務部 避難所感染対策事業費 19,448
企画部 路線バス応援事業費 11,000
健康こども部 保育施設等感染対策支援金 3,273
医療関係団体支援金 2,960
福祉部 福祉事業所感染症対策支援金 2,850
介護事業所感染対策支援金 8,100
経済部 中小企業応援給付金 -185,000
アクアコイン利用促進事業費 2,500
中小企業感染対策支援事業費 100,000
職泊施設等利用促進事業費 19,317
消防本部 救急救助資材購入費 20,677
消防団活動用資材購入費 4,235
教育部 小中学校感染症対策事業費 14,253
小中学校蛇口取替事業費 7,481
電子図書館事業費 5,060
 
 日本国内では感染症対策に疲れたのか、日本人は重症化しないから警戒を緩めて経済を活性化させようと言う意見が増えてきたように感じる。木更津市でも多くのイベントが開催されるように成ってきてはいるものの市役所内で感染者が確認されたこともあり感染が危惧される会食は自制が求められており、木更津市議会も感染対策を緩めることなく、本日の臨時会も議場内での傍聴は認めておらず委員会も全て議場内の自席で行うことしている。
 
 世界に目を広げると欧州での拡大が止まらずフランスやイギリスでは再度のロックダウンが議論され始めているようだ。観光客を除き外国との往来を進めると先月に発表があったばかりの我が国であるが欧州型のウイルスが入る危機を未然に防止すべきか悩ましい状況になってきた。
 視界を狭めて房総半島に着目すると前回の10月3日から昨日までの12日間における増加状況は下記の通りである。
 
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 6→6 1 九十九里町 2→2
2 木更津市 58→66 +8 2 芝山町 2→2
3 茂原市 17→21 +4 3 横芝光町 10→11 +1
4 東金市 9→10 +1 4 一宮町 3→3
5 勝浦市 7→7 5 睦沢町 1→1
6 市原市 131→151 +20 6 長生村 0→0
7 鴨川市 1→1 7 白子町 1→1
8 君津市 22→23 +1 8 長柄町 0→0
9 富津市 4→4 9 長南町 2→4 +2
10 袖ケ浦市 20→20 10 大多喜町 3→3
11 南房総市 2→2 11 御宿町 0→0
12 山武市 17→17 12 鋸南町 0→0
13 いすみ市 7→7
14 大網白里市 6→12 +6
市計 307→347 +40 町村計 24→27 +3
房総半島合計 331→374 +43
 
 この値をグラフにすると依然として右肩上がりが続いている。木更津市の増加傾向も見られ、アクセルを踏んでいて良いのだろうかと心配に成りつつも個人的にはバルへも参戦するのである。
 
 
 感染症に対する様々な対策予算を講じながら、決して感染が減少していない状況を把握しつつ、本日開催の臨時議会の前に今回の記載を行っている次第である。