オスプレイを見る | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2020/11/12記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7月10日に山口県の岩国飛行場からベル・ボーイング社のパイロットによって木更津まで飛来したオスプレイ初号機は4ヶ月機体点検の結果、今月6日に自衛隊パイロットによる初離陸(ホバリング)が報道陣に公開される中で無事に終わり一昨日の10日には訓練空域である相模湾に向かって飛行する予定であった。 しかしながら10日の午後2時から始まった場外飛行前の点検としてホバリングを実施しているときに警告表示が確認されたため、念のために場外飛行を取り止めて再度点検を行うことになった。 再点検を実施している11日の午後3時から木更津市の渡辺市長・山口企画部長、防衛省からは松田北関東防衛局長と更谷木更津駐屯地司令、木更津市議会からは私と永原基地政策特別委員長という『木更津駐屯地に関する協議会』のメンバーと各員の随行者でオスプレイの視察をさせていただいた。因みに9日に開催された『全国市議会議長会基地協議会関東支部』の総会後の視察では禁止されていた個人的な写真撮影も許可され、ディスプレイを使用した説明も行っていただいた。2日前にも行ってくれたら良いのにと思いながら、中1日でオスプレイを見させていただいた。 91705の機体番号が書かれた写真の機体は10日に飛来した初号機で、機体点検が終わって6日に飛行したものである。潤滑油に警戒表示が出たため油のサンプル等をアメリカに送って確認しているということで数日間は飛行しないことになるだろう。 2機目として16日に飛来した91701は格納庫の外に引き出されていたが、機体点検が続いており飛行するのには数日を要すると思われるため今週中には場外飛行は行われない見込みである。 定期機体整備を駐屯地内で行っているのだから潤滑油も整備事業者であるスバルに確認できないのかと聞いたところ、自衛隊に納品されたオスプレイの確認完了まではベル・ボーイング社の責任という事なので今回の対応になったようである。 昨日まで行動をともにしていた全国市議会議長会基地協議会の会長市である岩国市議会の藤本議長によると米軍の岩国基地で複数の新型コロナ感染者が確認され、アメリカ合衆国では大統領選挙による混乱が続いてるので、自衛隊がオスプレイを自分の責任で飛ばして運行するまでには時間を要するのだろう。 既に飛来から場外飛行まで4ヶ月を越える時間を要している。暫定配備期間として防衛省と木更津市で合意している期間は5年なので月にして60ヶ月である。1/15が既に過ぎている。積極的に飛んで欲しいというわけではないが、あまり飛ばないと機体に対する市民の視線が厳しいものに成るのではと危惧するほどだ。 また米空軍のCV-22が5機飛行する横田基地周辺の福生市や昭島市の議長は震動や低周波といった問題が確実に発生していると教えてくれた。飛行の開始とともに状況を確認して対策を講じるとともに、現在環境基準のない低周波に対する対策も検討しなければならないと考えている。 オスプレイが木更津に来た頃、市内の累計感染者数は12人であったが、その後に増加し10月22日に69人目が確認されてから今日まで3週間確認されていない。全国的には感染が拡大し、大阪府や埼玉県など6府県で過去最大を記録し、日本医師会の中川会長は「第3派と考えても良い」と発言したようである。 木更津駐屯地では朝霞駐屯地で感染してきた女性隊員とその家族の感染が明らかに成っているものの、基地内での感染は確認されていない。宮崎県新富町の議長によると町の感染者9人のうち航空自衛隊が5人と過半数を占める状況も出ているようで、全国の自衛隊が感染を完全に防いでいるわけではないようだ。今後の感染拡大がオスプレイの運用に影響するかは定かでないが、様々なことに影響する事を想定せねばならないだろう。 さて、ついでなので房総半島の状況を整理した。11月2日から昨日までの9日間では前述のように市内の感染者は無いものの、全体では29人の増加となり、前回に一瞬だけ沈静化した気配は失われてしまった。 |
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図化するとグラフの角度が再び急になり、房総半島も第3派を迎えつつあるものか気になる点である。 大統領選挙が終わったアメリカは1千万人を越える感染者となる中で有効なワクチンが出来たというニュースも聞く。この状況が解決する日を願い、オスプレイの飛行する姿を見ながら騒音や震動を確認したいものだと思いつつ今回の記載とする。 ※ 自衛隊が警告の出た対象を潤滑油と発表したので11月14日に文章の一部を改定した。 |