GoTo停止に至る
2020/12/15記
 政府が新型コロナウイルス感染症の拡大による医療現場の逼迫を受けてGoToトラベルの12月28日から来年1月11日まで一時的に停止することを発表したのが14日であった。なお、その日に今年を示す一字として「密」が発表されている。
 木更津市でも14日に2人の新規感染者が明らかになって累計では86人となり、記事を記載した15日にも新たに2人が明らかになるように感染拡大が進んでいた。
 
 房総半島の旧上総の国と安房の国に属する26市町村でも下表に示すように12月2日からの12日間で73人が新たに確認され、特に市部では14市中の11市で確認されるなど拡大は面的に広がっていることが明かとなっている。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 13→15 +2 1 九十九里町 7→8 +1
2 木更津市 78→86 +8 2 芝山町 2→2
3 茂原市 28→28 3 横芝光町 16→19 +3
4 東金市 21→25 +4 4 一宮町 3→3
5 勝浦市 7→7 5 睦沢町 1→1
6 市原市 209→237 +28 6 長生村 2→3 +1
7 鴨川市 7→9 +2 7 白子町 4→4
8 君津市 33→37 +4 8 長柄町 0→0
9 富津市 5→8 +3 9 長南町 4→5 +1
10 袖ケ浦市 25→32 +7 10 大多喜町 3→3
11 南房総市 2→2 11 御宿町 0→0
12 山武市 25→30 +5 12 鋸南町 0→0
13 いすみ市 7→8 +1
14 大網白里市 21→24 +3
市計 481→548 +67 町村計 42→48 +6
房総半島合計 523→596 +73
 
 これをグラフにすると下図のように傾きが急になり増加傾向が顕著になっている。
 
 
 木更津市周辺を拡大すると下図の通りである。
 
 
 房総半島における自治体別の構成割合を円グラフにすると下図の通りで、木更津市と市原市で全体の54.2%を占めるなど都内からの交通の便がよい都市で多く確認されていることが解る。
 
 
 正月に故郷に帰ったり、年末年始休暇を利用して観光に出かけることで感染の蔓延する都会から地方にウイルスを運ばないことを目指したGotoの停止は理解できるし、状況から考えると遅いくらいだったのかも知れない。しかしながらこの年末年始を掻き入れ時としていた多くの業者にとっての痛手は辛いだろう。
 忘年会や新年会の開催も多くが見送られ、成人式の開催も危ぶまれる中で年末を迎えている。昨年の年末の忙しさを懐かしく感じながら今回の記載とする。
 
 ※21日に誤って文章を失ったので記憶を元に再度記載した。