年末年始が終わる
2021/01/04記
 コロナの感染拡大が顕著になる中で、関東地方では穏やかな天候の年末年始が終了した。個人的には友人と年末に日帰り登山を楽しみはしたが、高齢の義父が居る妻の実家には里帰りせず、年始の挨拶回りも自粛してステイホームで年末年始を過ごした。
 
 クリスマスイベントで広がったのか、気温の低下に伴いウイルスの寿命が延びた上に温度低下を防ぐために換気量が減ったためなのか、それとも民間による安価なPCR検査が開始されたことによって単に顕在化しただけかは定かではないが増加傾向に拍車が掛かっていることは紛れもない事実である。
 世間が休みの期間中にも保健所や医療機関では戦闘態勢が維持され、ついに東京・千葉・埼玉・神奈川の知事は緊急事態宣言の発動を政府に要請し、本日の菅総理の会見で「限定的、集中的に行う」という方針が示された。休業補償も検討されるようであるが再度経済への大きな影響が生じることに成ると予想されるのでピンポイントで救済できるような仕組みづくりを検討すべきだろう。
 
 私が注目している房総半島の26市町村でも収束する気配は見られず30日から昨日までの4日間では全ての市で感染が確認され合計82人増加していた。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 36→37 +1 1 九十九里町 8→8
2 木更津市 182→195 +13 2 芝山町 4→8 +4
3 茂原市 48→53 +5 3 横芝光町 19→19
4 東金市 28→31 +3 4 一宮町 4→4
5 勝浦市 7→8 +1 5 睦沢町 1→1
6 市原市 342→360 +18 6 長生村 5→5
7 鴨川市 12→13 +1 7 白子町 4→4
8 君津市 52→57 +5 8 長柄町 0→0
9 富津市 13→15 +2 9 長南町 5→5
10 袖ケ浦市 64→72 +8 10 大多喜町 3→3
11 南房総市 24→32 +8 11 御宿町 0→0
12 山武市 39→44 +5 12 鋸南町 0→0
13 いすみ市 13→17 +4
14 大網白里市 39→43 +4
市計 899→977 +78 町村計 53→57 +4
房総半島合計 952→1034 +82
 
 感染者累計はついに千人を超えた。この間は多くの公的機関が休みになる大晦日と正月の三が日であるので、正月休みが終わった今日以降に検査数も増加すると思われるので緩くなったように見えるグラフの傾きは、再度急になると予想される。
 
 
 木更津市周辺を拡大すると下図の通りである。この4日間に駅前庁舎で勤務する市の職員が2名感染していることが明らかになったが両名とも市外から市役所に通っているため木更津市の累計にはカウントされていない。感染が明らかになったのが年末年始休暇中であったため職場内での濃厚接触者は生じていないし市民との対応も行っていなかったことが不幸中の幸いかも知れない。
 
 
 昨日明らかになった木更津市の感染者は患者9664例目と無症状病原体保有者1933例目である。つまり症状の出て検査した結果が陽性であった者の9664番目と無症状であるが濃厚接触者で検査された者や個人的に検査を行った結果で陽性と判定された者の1933番目の事例である。集計上のミス等で若干の欠番も生じているが症状の出ている感染者は近日中に1万人を越えることになり、症状が出ていない者も間もなく2千人を超えるだろう。
 無症状病原体保有者は無症状のままで時間が経過し、陰性になって社会復帰するものと勘違いされているが、その様な経過を辿るのは約67%で、33%は検査確定後に発症しているようだ。千葉県が発表した昨日午後3時現在の無症状病原体保有者1929名の内訳(合計すると何故か1548名分)は下図の通りで、入院した者は退院を含め492名、死亡した者は20名を数えている。陽性でも無症状だからと安心することは間違っているのである。 
 
 昨年の1月は多くの会議やイベントに出席し、次々と続く視察で旅暮らしをしていた。本日議会事務局に行くと今月18日に予定していた千葉県自治体病院都市議長協議会の研修会をZoomで実施する方向で考えていると聞いた。リモートでも実施するなら良いのであるが、多くの公務が中止になり日程に穴が空いている。
 この急激な感染拡大では仕方がないことを理解しているが、リアルな会議を行わない事による意識共有の低下が今後にどの様な影響を及ぼすことになるのか心配しながら今年初記事とする。